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オディッセアス・エリティス

オディッセアス・エリティス

Odysseas Elytis

別名: オディッセアス・アレプデリス / Odysseas Alepoudelis
ペンネーム: エリティス(筆名)本名オディッセアス・アレプデリスの筆名として使用

プロフィール

性別
男性
生誕
1911-11-02 (ヘラクレイオン(クレタ島、クレタ共和国))
死没
1996-03-18 (アテネ、ギリシャ) 84歳
国籍
ギリシャ
言語
ギリシャ語
宗教
東方正教(ギリシャ正教)
居住地歴
ヘラクレイオン(出生) → アテネ(生後移住、終生の拠点) → ピレウス(家業の移転先) → パリ(1948–1952, 1969–1972 在住) → レスボス(家族ゆかりの島)

経歴

職業
詩人, 随筆家, 翻訳者, ラジオ番組ディレクター
活動期間
1935年〜1996年
所属
ギリシャ国立ラジオ放送(ERT)プログラムディレクター(1945–46, 1953–54), ギリシャ国立劇場 行政評議会メンバー, AICA-Hellas(国際美術評論家協会・ギリシャ)
所属団体
AICA-Hellas(国際美術評論家協会・ギリシャ支部), ギリシャ国立ラジオ放送関連組織
影響を受けた人物
コンスタンティノス・カヴァフィス(カヴァフィー), ジョルジョス・セフェリス(George Seferis), アンドレアス・エンベイリコス(Andreas Embirikos), 古代ギリシア文学・ビザンチン文化
影響を与えた人物
ヤニス・リツォス(Yiannis Ritsos), ニコス・ガッツォス(Nikos Gatsos), 20世紀後半のギリシャ詩人世代

学歴

アテネ大学
法学部(在学) / 法学科
期間: 1928–(中途退学)
国: ギリシャ
入学したが最終試験を受けず学位は取得せず

受賞歴

ノーベル文学賞
1979
対象作品: アクシオン・エスティ(Το Άξιον Εστί)
主催: ノーベル財団
結果: 受賞
第一国家詩賞
1960
対象作品: アクシオン・エスティ
主催: ギリシャ国家
結果: 受賞
フェニックス勲章(オーダー・オブ・ザ・フェニックス)
1965
主催: ギリシャ共和国
結果: 受章
名誉博士(哲学部)
1975
主催: テッサロニキ大学(アリストテレス大学)
結果: 授与
ミティリーニ名誉市民権
1975
主催: ミティリーニ市役所
結果: 授与

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: To Axion Esti (Το Άξιον Εστί)

    ギリシャの歴史と個人の記憶を神話的言語で再構築する叙事詩。宗教的祈りの調べと詩的省察を交え、民族的覚醒と精神の回復を謳う大著で、エリティスの詩的到達点とされる。

    ギリシャの歴史と個人の記憶を神話的言語で再構築する叙事詩。

    神話と歴史地中海の光記憶精神性

作品

代表作

アクシオン・エスティ(Το Άξιον Εστί)

1959年 叙事詩的詩集/オラトリオ詩

ギリシャの伝統と現代性を結びつけ、光と救済を主題とする代表作。ミキス・テオドラキスによるオラトリオ化で広く国民的な象徴となった。

救済ギリシャ性伝統と現代性
映像化・舞台化
  • [オラトリオ(音楽)] アクシオン・エスティ(ミキス・テオドラキス作曲) (1964)
翻訳
  • 英語訳ほか多数(The Axion Esti: E. Keeley & G. Savidis 等)

太陽よ、最初の者(Ηλιος ο πρώτος)

1943年 詩集

戦時中に発表された詩集。太陽と光を巡る象徴性が強い初期代表作の一つ。

太陽存在の肯定
翻訳
  • 複数言語への翻訳あり

六と一つの空への悔恨(Έξη και μια τύψεις για τον ουρανό)

1960年 詩集

個人的・哲学的な悔恨と愛を扱う短詩集。

悔恨倫理

モノグラム(Το Μονόγραμμα)

1972年 詩集

言語遊戯と象徴的イメージに富んだ中期の重要詩集。

記号性記憶イメージ

全著作

  • 『プロサナトリスモイ(Orientations)』 1939
  • 『太陽は最初』 1943
  • 『アクシオン・エスティ』 1959
  • 『六と一つの空への悔恨』 1960
  • 『光の木と第十四の美』 1972
  • 『モノグラム』 1972
  • 『信号帳(Signalbook)』 1977
  • 『マリア・ネフェリ』 1978
  • 『見えない4月の手記』 1984
  • 『オクソペトラのエレジー』 1991
  • 『悲しみの西』 1995

翻案

  • アクシオン・エスティ(オラトリオ:ミキス・テオドラキス作曲)

作家による翻訳

  • サッフォーの現代ギリシャ語訳(断片の整理)

作品の翻訳

  • 『アクシオン・エスティ』英語訳(E. Keeley & G. Savidis ほか)
  • 『オクソペトラのエレジー』英訳(David Connolly)

作風・主題

文体
モダニズムとロマン主義の融合的文体象徴主義的で叙情的、音楽的リズムを重視
頻出モチーフ
光(太陽)海・島(ギリシャ)神話的イメージ記憶と郷愁

健康

  • 結核(1927年)
    1927(罹患・療養)
    療養期間に多くの詩を読み詩作の志向を強めた
  • 腸チフス(1941年)
    1941(戦時中)
    重篤で一時的に死に近い状態となり回復後詩作を継続
  • 心不全(死因)
    1996
    1996年に心不全で死亡

評価・遺産

20世紀後半のギリシャ詩を代表する詩人の一人。『アクシオン・エスティ』は国民的象徴となり、ギリシャ文化と近現代詩の橋渡しを果たした。国際的にも翻訳が広がりノーベル文学賞を受賞して高い評価を得た。

関連学会

  • AICA-Hellas

資料所蔵先

  • アメリカ古典学研究所(原稿と翻訳の一部所蔵)

大衆文化への影響

  • 『アクシオン・エスティ』はテオドラキスの音楽版を通じてギリシャの抗議・抵抗・祝典で広く唱われるアンセムとなった

引用

  • 「ギリシャ語――それは彼らが私に与えた言語。ホメロスの岸にある家は貧しい。」
    出典: 『アクシオン・エスティ』より (1959年)

豆知識

  • 本名はオディッセアス・アレプデリスで、エリティスは筆名である。
  • 1969–1972年に軍事独裁政権を拒んでパリに亡命した。
  • 墓にはマリアニナ(Marianina)の名が刻まれた銀の結婚指輪を着けて埋葬された。
  • 数秘術やヴェーダ占星術に関心を持っていた。
  • 火葬を望んでいたが正教会の慣習と抵触した。