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パオロ・マウレンシグ

パオロ・マウレンシグ

Paolo Maurensig

プロフィール

性別
男性
生誕
1943-03-26 (ゴリツィア、イタリア)
死没
2021-05-29 78歳
国籍
イタリア
言語
イタリア語

経歴

職業
小説家, 作家, 古楽器修復師
活動期間
1993年〜2021年
影響を受けた人物
E. T. A. ホフマン, ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ, イサク・ディネセン

受賞・候補エディション

バグッタ賞 2回登壇
  1. 受賞作: Teoria delle ombre
  2. 受賞作: Teoria delle ombre

    影(ombre)という比喩を軸に展開する長編で、記憶や罪、偶然と必然を寓話的に扱う。歴史的背景や謎めいた出来事を織り交ぜながら語りと現実の境界を曖昧にし、登場人物の内面と運命の繋がりを詩的に探る作品。

    幻想記憶罪と贖罪哲学

作品

代表作

ルーネブルク変奏 (La variante di Lüneburg)

1993年 小説

中年以降に発表された初期長編。チェスや策略をめぐる緊張感のある物語で、復讐と運命を扱う構成。

運命復讐策略
翻訳

カノーネ・インヴェルソ (Canone inverso)

1996年 小説(音楽を主題とする物語)

ヴァイオリンとその所有者たちを巡る複雑な物語。入れ子構造の語りとドイツ・ロマン主義的な要素を含み、孤独と人間の疎外が主要なモチーフとなっている。

音楽孤独運命世代を越えた関係
映像化・舞台化
  • [映画] Canone inverso(映画化) / Ricky Tognazzi (1999)
翻訳

引き出しの中の悪魔 (Il diavolo nel cassetto)

2019年 小説(寓話、マジックリアリズム的要素)

ナルシシズムや虚栄を主題とした寓話的な小説。出版の現実に批判的な視点を含むアルプス的な魔術的リアリズムの作品として英訳が出ている。

ナルシシズム虚栄出版業界への批判
翻訳

神々の遊戯 (Il gioco degli dèi)

2021年 小説

晩年の作品。詳細は限定的にしか公表されていないが、政治的・哲学的な主題を含むとされる。

哲学権力

影の理論 (Theory of Shadows)

2018年 小説

近年の作品の一つ。物語や登場人物の影の側面を探るテーマを持つとされる。

心理

全著作

  • Il gioco degli dèi (2021)
  • Il diavolo nel cassetto (2019)
  • Theory of shadows (2018)
  • Vukovlad – Il signore dei lupi (2006)
  • Gli amanti fiamminghi (2008)
  • Il guardiano dei sogni (2003)
  • Polietica. Una promessa (2003)(共著)
  • L'uomo scarlatto (2001)
  • Gianni Borta. Gesto, natura, azione (1998)
  • Venere lesa (1998)
  • L'ombra e la meridiana (1997)
  • Canone inverso (1996)
  • La variante di Lüneburg (1993)

翻案

  • カノーネ・インヴェルソ(映画化、1999)

作品の翻訳

  • 『引き出しの中の悪魔』英訳(Anne Milano Appel 翻訳)
  • La variante di Lüneburg(英題: The Lüneburg Variation)
  • Canone inverso(英題: Canone inverso)

作風・主題

文体
入れ子構造や重層的な語りを用いる緻密な文体ドイツ・ロマン主義的な雰囲気と寓話性現実と幻想が交錯するマジック・リアリズム的要素
頻出モチーフ
音楽と楽器(特にヴァイオリン)孤独と疎外運命や血筋の連鎖二重性/鏡像

評価・遺産

マウレンシグは音楽を主題にした物語構成と入れ子状の語り口で知られるイタリアの作家で、代表作『カノーネ・インヴェルソ』は国際的に注目され映画化もされた。晩年まで精力的に執筆を続け、英訳を通じて海外でも評価を獲得した。

大衆文化への影響

  • 『カノーネ・インヴェルソ』の映画化(監督:リッキー・トニャッツィ)とエンニオ・モリコーネによる受賞歴のある音楽。
  • 英語圏での英訳により一部でカルト的な支持を得た。

引用

  • 「この簡潔に語られた物語の哀しい美しさは、ジェノの孤独が作品中の他のすべての人物に伝染する一種の感染であるかのように感じさせる。」
    出典: The New York Times Book Review(Jonathan Keates、1999) (1999年)

豆知識

  • 作家になる前は古楽器の修復など多様な職業を経験した。
  • 最初の長編『ルーネブルク変奏』は50歳を過ぎてから出版された。
  • 『カノーネ・インヴェルソ』は映画化され、音楽はエンニオ・モリコーネが担当した。
  • 晩年の作品『Il gioco degli dèi』は2021年に刊行された。