世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

ピーター・フィリップ・ケアリー

ピーター・フィリップ・ケアリー

Peter Philip Carey

プロフィール

性別
男性
生誕
1943-05-07 (バッカス・マーシュ(ヴィクトリア州、オーストラリア))
国籍
オーストラリア
言語
英語

経歴

職業
小説家, 創作指導者
活動期間
1974年〜
所属
ハンター・カレッジ(City University of New York), ニューヨーク大学(教員として), McSpedden Carey Advertising Consultants(創業)
所属団体
ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチャー フェロー, オーストラリア人文アカデミー 名誉フェロー, アメリカ芸術科学アカデミー 会員, アメリカ芸術文学アカデミー 会員
影響を受けた人物
サミュエル・ベケット, ウィリアム・フォークナー, ジェームズ・ジョイス, フランツ・カフカ, ガブリエル・ガルシア=マルケス
ノミネート
ベスト・オブ・ザ・ブッカー(ノミネート), ブッカー賞(候補・長短リストへの掲載歴あり)

学歴

ジーロング・グラマースクール
期間: 1954–1960
卒業年: 1960
国: オーストラリア
中等教育
モナシュ大学
理学部 / 化学・動物学(専攻)
期間: 1961–(中途退学)
国: オーストラリア
事故と興味の欠如により学業を中断

受賞歴

ブッカー賞
1988
対象作品: オスカーとルシンダ
主催: Man Booker(現Booker Prize)
結果: winner
ブッカー賞
2001
対象作品: ケリー族の真実の歴史(True History of the Kelly Gang)
主催: Man Booker(現Booker Prize)
結果: winner
マイルズ・フランクリン賞
1981
対象作品: ブリス
主催: Miles Franklin Award
結果: winner
マイルズ・フランクリン賞
1989
対象作品: オスカーとルシンダ
主催: Miles Franklin Award
結果: winner
マイルズ・フランクリン賞
1998
対象作品: ジャック・マッグス
主催: Miles Franklin Award
結果: winner
オーストラリア勲章(Officer of the Order of Australia)
2012
主催: オーストラリア政府
結果: honor
コモンウェルス作家賞
1998
対象作品: ジャック・マッグス
主催: Commonwealth Foundation
結果: winner
コモンウェルス作家賞
2001
対象作品: ケリー族の真実の歴史(True History of the Kelly Gang)
主催: Commonwealth Foundation
結果: winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Jack Maggs

    『Jack Maggs』はディケンズ的世界を想起させる歴史小説で、主人公ジャックの過去とアイデンティティを追いながら、記憶と物語化の問題、名声と疎外を深く探る。

    歴史小説記憶アイデンティティ社会的疎外

作品

代表作

ブリス

1981年 小説

現代オーストラリアの中年男性が突如人生の裏側に目覚めるブラックユーモアと風刺に満ちた作品。

現代社会の虚構アイデンティティ風刺

イリーウェイカー

1985年 小説

詐欺師を主人公に据え、記憶と作り話が交錯する物語。Careyの初期重要作の一つ。

記憶物語化欺瞞

オスカーとルシンダ

1988年 歴史小説 / ロマンス

19世紀に設定された物語。賭け事でつながった二人の奇妙な友情と運命を描く。ブッカー賞受賞作。

宗教と信仰賭けと運命植民地社会の視点
映像化・舞台化
  • [映画] オスカーとルシンダ(映画) / Gillian Armstrong (1997)

ジャック・マッグス

1997年 再想像文学 / 歴史小説

チャールズ・ディケンズ『デイヴィッド・コパーフィールド』の脇役を想像し直した作品。19世紀ロンドンを舞台にした復讐と記憶の物語。

記憶と自己植民地主義の影復讐

ケリー族の真実の歴史

2000年 歴史小説 / 伝記的フィクション

豪州のアウトロー、ネッド・ケリーを一人称で語らせる斬新な伝記的フィクション。ブッカー賞受賞作。

帝国と反逆英雄と犯罪歴史の語り直し
映像化・舞台化
  • [映画] True History of the Kelly Gang(映画) / Justin Kurzel (2019)

全著作

  • ブリス(1981)
  • イリーウェイカー(1985)
  • オスカーとルシンダ(1988)
  • ザ・タックス・インスペクター(1991)
  • トリスタン・スミスの不思議な人生(1994)
  • ジャック・マッグス(1997)
  • ケリー族の真実の歴史(2000)
  • マイ・ライフ・アズ・ア・フェイク(2003)
  • 盗み:あるラブストーリー(2006)
  • ヒズ・イリーガル・セルフ(2008)
  • パロットとオリヴィエ(2010)
  • 涙の化学(2012)
  • アムネシア(2014)
  • A Long Way From Home(2017)

翻案

  • オスカーとルシンダ(映画、1997)
  • True History of the Kelly Gang(映画、2019)
  • Dead End Drive-In(1986、短編『Crabs』を原作)

作風・主題

文体
物語的で語り手の多様な技巧を用いる文体メタフィクション的手法時に魔術的リアリズムの要素を含む
頻出モチーフ
オーストラリアの歴史とアイデンティティ記憶と虚構アウトローや詐欺師の人物像

評価・遺産

ピーター・ケアリーは現代オーストラリア文学を代表する作家の一人であり、ブッカー賞を2度受賞した稀有な作家。国内外で高い評価を受け、オーストラリアの歴史やアイデンティティを題材とする作品で知られる。

関連学会

  • ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチャー
  • オーストラリア人文アカデミー
  • アメリカ芸術科学アカデミー
  • アメリカ芸術文学アカデミー

資料所蔵先

  • クイーンズランド大学フライヤー図書館(Peter Carey Papers所蔵)
  • オーストラリア国立図書館(資料あり)

大衆文化への影響

  • 2010年の『Australian Legends』切手シリーズに登場

引用

  • 私はベリンガンに住んでいた。小さな教会が道の下にあり、彼らはそれを取り去りたがっていた。私はその風景について考え、この教会がまるで夢のように河を渡ってやってくる瞬間を思い描いた。
    出典: インタビュー(引用:Patrick Fuery編『Representation, Discourse and Desire』所収、1994) (1994年)

豆知識

  • ブッカー賞を2度受賞した数少ない作家の一人である(1988年、2001年)。
  • マイルズ・フランクリン賞を3回受賞している。
  • 2012年にオーストラリア勲章(AO)を受章した。
  • 2010年にオーストラリアの切手シリーズに登場した。