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第36回(1999年) 受賞受賞作: 総合業績(個別作品なし)
この受賞は受賞者の総合的な創作活動と文学上の貢献を称えるもので、特定作品ではなく作品群への評価である。社会的視点や人物描写の巧みさが評価された点が挙げられる。
ペーター・ローゼイ
ペーター・ローゼイ
Pētā Rōzei
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1946-06-17 (ウィーン(オーストリア))
- 国籍
- オーストリア
- 言語
- ドイツ語
- 居住地歴
- ウィーン(出生・長期在住) → 名古屋(客員教授) → オーバリン・カレッジ(客員作家、アメリカ) → ボーリング・グリーン州立大学(客員作家、アメリカ) → ニュー・メキシコ大学タオス校(客員作家、アメリカ)
経歴
- 職業
- 小説家, 作家, 脚本家, 随筆家, 詩人, 劇作家, 児童文学作家
- 活動期間
- 1972年〜
- 所属
- オーバリン・カレッジ(客員作家), ボーリング・グリーン州立大学(客員作家), ニュー・メキシコ大学タオス校(客員作家), 名古屋大学(客員教授)
- 影響を受けた人物
- エルンスト・フックス(画家、かつての雇用主)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| ウィーン大学 | 法学部 | 法学科 | 博士(法学) | — | オーストリア |
ウィーン大学
法学部
/ 法学科
学位:
博士(法学)
卒業年:
1968
国:
オーストリア
1968年に法学博士号を取得。
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1973 | ラウリス文学賞 | — | — | — | 受賞 |
| 1980 | ザルツブルク市文化基金文学賞 | — | — | — | 受賞 |
| 1986 | エリアス・カネッティ奨学金(ウィーン) | — | — | — | 奨学金受給 |
| 1987 | ザルツブルク文学賞 | — | — | — | 受賞 |
| 1991 | オーストリア文学賞 | — | — | — | 受賞 |
| 1993 | クロスターノイブルク市フランツ・カフカ賞 | — | — | — | 受賞 |
| 1996 | オーストリア共和国功労勲章(科学芸術) | — | — | オーストリア共和国 | 受章 |
| 1997 | ウィーン文学賞 | — | — | — | 受賞 |
| 1999 | アントン・ヴィルトガンス賞 | — | — | — | 受賞 |
| 2006 | オーストリア共和国功労勲章(科学芸術)第一級 | — | — | オーストリア共和国 | 受章 |
ラウリス文学賞
1973
結果:
受賞
ザルツブルク市文化基金文学賞
1980
結果:
受賞
エリアス・カネッティ奨学金(ウィーン)
1986
結果:
奨学金受給
ザルツブルク文学賞
1987
結果:
受賞
オーストリア文学賞
1991
結果:
受賞
クロスターノイブルク市フランツ・カフカ賞
1993
結果:
受賞
オーストリア共和国功労勲章(科学芸術)
1996
主催:
オーストリア共和国
結果:
受章
ウィーン文学賞
1997
結果:
受賞
アントン・ヴィルトガンス賞
1999
結果:
受賞
オーストリア共和国功労勲章(科学芸術)第一級
2006
主催:
オーストリア共和国
結果:
受章
受賞・候補エディション
作品
代表作
Wer war Edgar Allan?(エドガー・アランとは誰か)
1977年 小説1977年発表の出世作。主人公の問いを通して知識の限界や思考と行動の不一致を描く。1984年にミヒャエル・ハネケによって映画化され、脚本はローゼイ自身が担当した。
知識の限界思考と行動の不一致アイデンティティの探求社会批評
映像化・舞台化
- [映画] Wer war Edgar Allan?(映画) / Michael Haneke (1984)
Von hier nach dort(ここからあそこへ)
1978年 小説1978年刊。移動や変化を主題に、個人の内面や関係を繊細に描く作品群。
移動変化個人の内面
翻訳
- 英訳『ここからあそこへ』(翻訳:キャスリーン・ソープ、1991)
Das schnelle Glück(速き幸運)
1980年 小説運や偶然、個人の選択をテーマにした作品。現代社会の不確実性を描く。
運偶然選択
翻訳
- 英訳『Try Your Luck』(翻訳:キャスリーン・ソープ、1994)
Die Milchstraße(天の川)
1981年 小説1981年刊。ローゼイの作風を示す作品のひとつで、個人と社会の関係を詩的かつ冷静に描く。
都市孤独記憶
Das 15 000-Seelen-Projekt(15,000の魂プロジェクト)
1984年 小説サイクル1984〜1988年にかけて発表された6部構成の長篇サイクル。都市、共同体、個人の相互作用を壮大に描く。
共同体都市集団的記憶
Rebus
1990年 小説1990年刊。タイトルが示すように謎や断片化された要素を扱い、読者に解釈を促す作品。
謎断片化解釈
Persona
1995年 小説1995年刊。アイデンティティと〈顔〉の問題を扱う作品。
アイデンティティ仮面自己と他者
Wien Metropolis(ウィーン・メトロポリス)
2005年 小説戦後期のウィーンを舞台にしたパノラマ小説。都市の変遷や住民の記憶を広範に描写する長篇。
戦後ウィーン都市の記憶歴史と個人
翻訳
- 英訳『Metropolis Vienna』(翻訳:Geoffrey C. Howes、2009)
全著作
- Wer war Edgar Allan? (1977)
- Von hier nach dort (1978)
- Das schnelle Glück (1980)
- Die Milchstraße (1981)
- Das 15 000-Seelen-Projekt (1984–1988)
- Rebus (1990)
- Persona (1995)
- Wien Metropolis (2005)
翻案
- Wer war Edgar Allan? の映画化(監督:ミヒャエル・ハネケ、1984年、脚本:ピーター・ローゼイ)
作品の翻訳
- Von hier nach dort → 英訳 'From Here to There'(翻訳:Kathleen Thorpe、1991)
- Das schnelle Glück → 英訳 'Try Your Luck'(翻訳:Kathleen Thorpe、1994)
- Ruthless and Other Writings → 英語選集(翻訳:Geoffrey C. Howes、2003)
- Wien Metropolis → 英訳 'Metropolis Vienna'(翻訳:Geoffrey C. Howes、2009)
作風・主題
- 文体
- 冷静で分析的な文体皮肉やアイロニーを含む語り口断片的・実験的な構成を用いることがある
- 頻出モチーフ
- 都市アイデンティティ記憶知識と行動の乖離疎外
評価・遺産
ローゼイはオーストリア現代文学における重要な作家の一人であり、社会の不一致や個人の内面を鋭く描く作風で知られる。国内外で多数の賞を受賞し、作品は英語を含む複数言語に翻訳、映画化もされている。
大衆文化への影響
- 『Wer war Edgar Allan?』がミヒャエル・ハネケにより映画化され、作品が広く話題となった。
豆知識
- ウィーン大学で法学の博士号を取得(1968年)。
- 若い頃に画家エルンスト・フックスの個人的助手を務めたことがある。
- 1972年からフリーランスの作家として活動を開始した。
- 『Wer war Edgar Allan?』は自身の脚本で1984年にミヒャエル・ハネケによって映画化された。
- 作品はいくつか英語訳され、Ariadne PressやGreen Integerなどから出版されている。