世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

ピエル・アントニオ・クアラントッティ・ガンビーニ

ピエル・アントニオ・クアラントッティ・ガンビーニ

Pier Antonio Quarantotti Gambini

プロフィール

性別
男性
生誕
1910-02-23 (ピシノ(現パジン、当時オーストリア=ハンガリー))
死没
1965-04-22 (ヴェネツィア(イタリア)) 55歳
国籍
イタリア
言語
イタリア語
居住地歴
カポディストリア(現コペル周辺、少年期) → トリエステ(青年期) → ミラノ(学業のため) → トリノ(学業、卒業) → ヴェネツィア(1945年以降、終生)

経歴

職業
小説家, 詩人, ジャーナリスト
活動期間
1932年〜1965年
影響を受けた人物
リチャード・ヒューズ, ウンベルト・サバ

学歴

トリノ大学
法学
学位: Laurea
期間: 1930年代-1937年
卒業年: 1937
国: イタリア
1937年にトリノ大学で法学を修了。

受賞歴

バグッタ賞
1948
対象作品: 『巡洋艦の波』
主催: Bagutta賞運営団体
結果: 受賞

受賞・候補エディション

バグッタ賞 1回登壇
  1. 受賞作: L'onda dell'incrociatore(巡洋艦の波)

    『L'onda dell'incrociatore(巡洋艦の波)』は、海や船を象徴に用いながら人物の記憶や関係性の揺らぎを描く中長篇とされる。戦時体験や移動の記憶を背景に、海の比喩を通して人間の孤独や連帯を探る作品的傾向がある。

    戦争記憶ノスタルジー人間関係

作品

代表作

『私たちの同類』

1932年 短編集・散文

初期短編集。イストリア地方の人々や風景を題材にした短編を収録。

イストリアの風景郷愁

『赤い薔薇』

1937年 小説

1930年代に発表された長編小説の一つ。初期の代表作の一つとされる。

人間関係青春

『巡洋艦の波』

1947年 小説

戦後間もない作品で、海や軍隊をめぐるモチーフが見られる。1948年にバグッタ賞を受賞。

軍隊記憶

『軍の愛』

1955年 小説

自伝的要素を含む作品。イストリアでの体験や若き日の感情が描かれる。

自伝的要素故郷成長

『トリポリの馬』

1956年 小説

1950年代の作品。イタリア領地や戦争体験の影響が反映されている。

戦争記憶

『熱い命』

1958年 小説

子供から大人への移行を繊細に描いた作品で、官能性と残酷さを描写することで知られる。

成長官能性冷酷さ

『ノルマの遊び』

1964年 小説

晩年の作品の一つ。人物描写を中心とした物語。

人物描写人間関係

『オオカミの愛』

1964年 小説

1960年代に刊行された作品。愛と孤独が主題の一つ。

孤独

全著作

  • 『私たちの同類』 (I Nostri simili), 1932
  • 『赤い薔薇』 (La Rosa rossa), 1937
  • 『巡洋艦の波』 (L'Onda dell'incrociatore), 1947
  • 『軍の愛』 (Amor militare), 1955
  • 『トリポリの馬』 (Il Cavallo Tripoli), 1956
  • 『熱い命』 (La Calda vita), 1958
  • 『ノルマの遊び』 (I giochi di Norma), 1964
  • 『オオカミの愛』 (L'amore di Lupo), 1964
  • 『愛の物語』 (Racconto d'amore), 1965(詩集)
  • 『春のトリエステ』 (Primavera a Trieste), 1951(随筆)
  • 『ロシアの空の下で』 (Sotto il cielo di Russia), 1963(随筆)

作風・主題

文体
抒情的で自伝的な文体細密な風景描写感覚的かつ繊細な心理描写
頻出モチーフ
海と沿岸の風景故郷イストリアへの郷愁戦争と軍隊の記憶成長と性的目覚め

評価・遺産

イストリア出身の20世紀イタリア作家。郷愁と追憶、自伝的要素を持つ作品群で知られ、1948年のバグッタ賞受賞などで評価された。戦後はイストリアに戻ることが許されず、ヴェネツィアで活動を続けた。

豆知識

  • 1910年に当時オーストリア=ハンガリー領だったピシノ(現パジン)で生まれる。
  • 1932年に短編集『私たちの同類』で文壇に登場。
  • 1948年に『巡洋艦の波』でバグッタ賞を受賞。
  • 第二次世界大戦後、トリエステへの反ソ感情からヴェネツィアに亡命した。
  • 1965年にヴェネツィアで没。