世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

ロナルド・スチュアート・トーマス

ロナルド・スチュアート・トーマス

Ronald Stuart Thomas

別名: R. S. Thomas / Ronald S. Thomas
ペンネーム: R. S. トーマス出版名・詩集で用いた筆名

プロフィール

性別
男性
生誕
1913-03-29 (ガバルファ(ランダフ), カーディフ, グラモーガン, ウェールズ)
死没
2000-09-25 (ペントレフェリン(クリキエス近郊), グウィネズ, ウェールズ) 87歳
国籍
ウェールズ人
言語
英語, ウェールズ語(30歳以降に習得)
宗教
アングリカン(Church in Wales)
居住地歴
カーディフ(出生) → ホリーへッド(子供時代) → チルク(助祭時代) → マナフォン(聖職者として在住) → アバラドロン/リューン半島(聖職者時代) → Y Rhiw(引退後) → ペントレフェリン(死去時)

経歴

職業
詩人, 聖職者(聖公会司祭)
活動期間
1936年〜2000年
所属
Church in Wales(教会イン・ウェールズ), Royal Society of Literature(受賞関連), RSPB(かつて会員)
影響を受けた人物
キルケゴール(哲学), T. S. エリオット(詩的観点・引用), ジョン・ベッジェマン(編集・支持)
影響を与えた人物
20世紀後半以降のウェールズ詩人たち, ギリアン・クラーク(評価や回想での交流)
ノミネート
1996年 ノーベル文学賞 ノミネート

学歴

北ウェールズ大学カレッジ(バンガー)
ラテン語(文学系) / ラテン語
期間: 1932–1935(奨学金を受けて在学)
卒業年: 1935
国: イギリス
1932年に奨学金を受け入学しラテン語を専攻
セント・マイケルズ・カレッジ(ランダフ)
神学 / 神学
期間: 1935–1936(聖職者養成)
卒業年: 1936
国: イギリス
神学教育を受け、1936年に按手・叙階

受賞歴

ハイネマン賞(Royal Society of Literature)
1955
対象作品: Song at the Year's Turning(作品集)
主催: Royal Society of Literature
結果: 受賞
クイーンズ・ゴールド・メダル・フォー・ポエトリー
1964
主催: 英国王室 / Queen's Gold Medal for Poetry
結果: 受賞
ラナン文学賞(生涯功労)
1996
部門: Lifetime Achievement
主催: Lannan Foundation
結果: 受賞

受賞・候補エディション

作品

代表作

The Stones of the Field

1946年 詩集

初期詩集。農村や労働者の生活を直接的に描写した作品群。

田園の現実信仰労働

Song at the Year's Turning

1955年 詩集(総集)

初期三冊をまとめた編集版で、批評的な評価を獲得し知名度が高まった作品集。

ウェールズの風景共同体霊性

Laboratories of the Spirit

1975年 詩集(形而上学的・実験的)

科学的比喩や形而上学的な探求を導入した中期以降の重要作。

信仰の探求科学と霊性精神の実験

Mass for Hard Times

1992年 詩集

晩年の詩集で、社会的・宗教的・個人的な厳しさを反映する作品を収める。

晩年の省察宗教的問い社会批評

全著作

  • The Stones of the Field (1946)
  • An Acre of Land (1952)
  • The Minister (1953)
  • Song at the Year's Turning (1955)
  • Poetry for Supper (1958)
  • Judgement Day (1960)
  • Tares (1961)
  • The Bread of Truth (1963)
  • Pietà (1966)
  • The Mountains (1968)
  • H'm (1972)
  • Laboratories of the Spirit (1975)
  • What is a Welshman? (1974)
  • Mass for Hard Times (1992)
  • Collected Poems, 1945–1990 (1993)
  • No Truce with the Furies (1995)
  • Autobiographies(翻訳)(1997)
  • Residues(遺稿集)(2002)

作風・主題

文体
簡潔で抑制的な詩風自然描写と霊性の結びつけ時に実験的・形而上学的な表現
頻出モチーフ
ウェールズの風景共同体と孤独機械(現代化)への批判信仰と疑念

健康

  • 心臓疾患
    晩年(治療を受け、亡くなる数週間前まで入院)
    晩年の健康問題として治療を受け、2000年に死去する一因となった

評価・遺産

R. S. トーマスはウェールズの風景や民族的アイデンティティ、深い霊性を描いた詩で評価され、20世紀英語詩の重要な人物とされる。詩人・聖職者としての二面性と厳しい批評精神は後の世代に大きな影響を与えた。

記念館・博物館

  • R. S. Thomas スタディ・センター バンガー(Bangor)

関連学会

  • ウェールズ文学研究会等(関連学会)

資料所蔵先

  • バンガー大学(R. S. Thomas 関連資料)

大衆文化への影響

  • ウエストミンスター寺院での追悼イベント(多数の詩人による朗読)

引用

  • R. S. トーマスの詩は私たちが意味と真理を求めるキリスト教巡礼者の心に刻まれた問いを代弁し続ける。
    出典: バリー・モーガン(ウェールズ大司教)による追悼・記念の言葉 (2013年)

豆知識

  • 家計は質素を旨とし、家庭用掃除機を「うるさい」として拒否した逸話がある。
  • 30歳からウェールズ語を学び始め、後にウェールズ語で著作も行った。
  • 1996年にノーベル文学賞にノミネートされた。
  • 妻は画家のミルドレッド・“エルシ”・エルドリッジ(1991年没)。息子グウィディオンは2016年に没。
  • 核軍縮運動(CND)を支持し、野生生物保護活動にも関与したが、民族主義的・物議を醸す見解も示した。