世界・海外・国外の文学賞

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リチャード・メイソン

リチャード・メイソン

Richard Mason

ペンネーム: リチャード・レイキン初期に使用した筆名(ミステリ作品で使用)

プロフィール

性別
男性
生誕
1919-05-16 (ヘイル(グレーター・マンチェスター))
死没
1997-10-13 (イタリア・ローマ) 78歳
国籍
イギリス
言語
英語
居住地歴
ヘイル(出生) → インド(第二次大戦中、短期滞在) → 香港(『スージー・ウォン』執筆) → ローマ(長期在住・制作拠点) → ウェールズ(農園で羊を飼育) → エルバ島(創作隔離期間)

経歴

職業
小説家, 脚本家, ロイヤル・エア・フォース軍人(情報将校), 彫刻家, 旅行家
活動期間
1943年〜1962年
所属
British Council(勤務), Royal Air Force(勤務)
影響を受けた人物
W. H. Auden

学歴

The Downs Malvern(寄宿学校)
期間: 1928–1933
卒業年: 1933
国: イングランド
若年期にW. H. Audenに教えられる
ブライアンストン・スクール
期間: 1933–1936
卒業年: 1936
国: イングランド
現地の新聞や雑誌に記事を発表

受賞歴

ジョン・ルウェリン・リース賞
1948
対象作品: 風は読むことができない(The Wind Cannot Read)
主催: 不明
結果: 受賞

受賞・候補エディション

作品

代表作

The Body Fell on Berlin

1943年 ミステリ

第二次大戦を舞台にしたミステリ。スコットランドヤード出身の情報将校が事件に巻き込まれる物語。

戦時下の人間模様調査・謎解き

風は読むことができない

1946年 恋愛文学 / 戦時小説

インドでの経験を元にした恋愛小説。日本語訓練を受けた英国人将校とインドに関わる登場人物の関係を描く。1958年に映画化の脚本も手がけた。

異文化間の恋愛戦争の影響
映像化・舞台化
  • [映画] The Wind Cannot Read(映画) (1958)

Angel Take Care

1947年 ミステリ / コメディ要素

新婚の探偵コンビが失踪事件の謎を追う、軽妙な語りのミステリ作品(筆名での発表あり)。

探偵小説夫婦関係

影と峰(The Shadow and the Peak)

1949年 フィクション(海外ロケーション)

ジャマイカを舞台にした小説。地元の風景と心理描写に重点を置く物語。1958年に映画化された。

海外生活心理描写
映像化・舞台化
  • [映画] Passionate Summer(邦題あり) (1958)

スージー・ウォンの世界

1957年 恋愛小説 / 社会小説

香港の娼館に住む女性スージー・ウォンと英国人画家の繊細な関係を描く代表作。出版後ベストセラーとなり、1958年のブロードウェイ舞台化および1960年の映画化を経て広く知られるようになった。

異文化間の恋愛経済的困窮と社会階層心理描写
映像化・舞台化
  • [舞台] スージー・ウォンの世界(ブロードウェイ版) (1958)
  • [映画] スージー・ウォンの世界(映画) / Richard Quine (1960)

フィーバー・ツリー(The Fever Tree)

1962年 スパイ小説 / 冒険

インドとネパールを舞台にしたスパイ小説。1961年に執筆され、1962年刊行された。メイソンの最後の長編作品とされる。

スパイ活動孤立と探求

全著作

  • The Body Fell on Berlin(1943、Richard Lakin 名義)
  • The Wind Cannot Read(1946)
  • Angel Take Care(1947、Richard Lakin 名義)
  • The Shadow and the Peak(1949)
  • The World of Suzie Wong(1957)
  • The Fever Tree(1962)

翻案

  • 『スージー・ウォンの世界』の舞台化(1958)と映画化(1960)
  • 『The Wind Cannot Read』の映画化(1958)
  • 『The Shadow and the Peak』の映画化(Passionate Summer、1958)

作風・主題

文体
心理描写に富む簡潔で読みやすい文体異国情緒を描く風景描写
頻出モチーフ
異文化間の恋愛旅と放浪戦争経験の影響居場所を求める孤独

健康

  • 頭頸部がん / 肺がん
    晩年(詳細不明)
    長年の喫煙歴があり、最終的にがんで死去

評価・遺産

リチャード・メイソンは異国を舞台にした恋愛や心理描写に長けた作家として知られ、『スージー・ウォンの世界』は国際的なベストセラーとなり舞台化・映画化を経て文化的影響を残した。作品は時に論争を呼んだが、大衆文化に定着するフレーズを生んだ。

資料所蔵先

  • ローマのプロテスタント墓地(墓碑は観光地の一部)

大衆文化への影響

  • 「スージー・ウォン」は西洋で東アジア女性を指すステレオタイプ表現として定着

引用

  • 墓碑には「看板に『これらの花は摘むな』と書かれていても、風には無意味だ。風は読むことができない」と刻まれている。
    出典: プロテスタント墓地の墓碑碑文 (1997年)

豆知識

  • 若くして(14歳頃)短い小説を書いたが現在は紛失しているとされる
  • 『The Wind Cannot Read』は1948年にジョン・ルウェリン・リース賞を受賞した
  • 筆名リチャード・レイキンで初期に数作発表している
  • 『スージー・ウォンの世界』は舞台と映画に翻案され、ナンシー・クワンの映画初主演作となった
  • 長年の喫煙者で、晩年は頭頸部・肺がんで死去した