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第28回(1947年) 受賞受賞作: Lord Weary's Castle
『Lord Weary's Castle』は宗教・歴史・家族史を素材にした詩集で、伝統的な形式と濃密な象徴性を特徴とする。ニューイングランドの歴史や道徳的主題を通じて暗い寓意と個人的記憶を描き出す作品群である。
宗教歴史家族ニューイングランド象徴主義 -
第55回(1974年) 受賞受賞作: The Dolphin
『The Dolphin』は私的告白と倫理的・政治的問いを併せ持つ詩集で、創作における責任や個人的喪失、治療経験などを率直に扱う。強烈な感情と精緻な技巧が同居する、ローウェルの重要作である。
告白詩喪失と治療倫理と責任
ロバート・ローウェル
ロバート・ローウェル
Robert Traill Spence Lowell
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1917-03-01 (アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 ボストン)
- 死没
- 1977-09-12 (アメリカ合衆国 ニューヨーク市) 60歳
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 宗教
- カトリック(元は聖公会出身)
- 居住地歴
- ボストン(マサチューセッツ) → ニューヨーク市(ニューヨーク) → イングランド(英国、晩年に居住) → ダンバートン(ニューハンプシャー、埋葬地)
経歴
- 職業
- 詩人, 翻訳者, 大学教員
- 活動期間
- 1944年〜1977年
- 影響を受けた人物
- アレン・テート, エリザベス・ビショップ, ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ
- 影響を与えた人物
- シルヴィア・プラス, アン・セクストン, W. D. スノッドグラス, 後続の告白詩派の詩人たち
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| ハーバード大学(中退) | — | — | — | 1935–1937 | アメリカ合衆国 |
| ケニヨン大学 | — | 古典学(Classics) | A.B. (summa cum laude) | 1937–1940 | アメリカ合衆国 |
| ルイジアナ州立大学(修士課程在籍) | — | 英文学 | — | 1940–1941 | アメリカ合衆国 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1947 | ピューリッツァー賞(詩) | Lord Weary's Castle | — | ピューリッツァー賞委員会 | 受賞 |
| 1974 | ピューリッツァー賞(詩) | The Dolphin | — | ピューリッツァー賞委員会 | 受賞 |
| 1960 | ナショナル・ブック賞(詩) | Life Studies | — | ナショナル・ブック・ファンデーション | 受賞 |
| 1977 | ナショナル・ブック・クリティックス・サークル賞(詩) | Day by Day | — | ナショナル・ブック・クリティックス・サークル | 受賞 |
| 1947 | グッゲンハイム・フェローシップ | — | — | ジョン・サイモン・グッゲンハイム記念財団 | 受賞 |
| 1977 | ナショナル・メダル・フォー・リテラチュア(米国芸術科学アカデミー) | — | — | アメリカ芸術科学アカデミー | 受賞 |
| 1962 | ボリンジャー詩訳賞 | Imitations(訳作) | — | ボリンジャー基金(詩訳賞) | 受賞 |
受賞・候補エディション
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第3回(1988年) 受賞受賞作: Collected Prose
ロバート・ローウェルの散文を集めた選集。エッセイや評論を通じて詩作や文学観、文化的問題に関する洞察を提示する一冊。
詩散文文学批評
作品
代表作
Land of Unlikeness
1944年 詩集初期の詩集。カトリック的な主題や形式詩への志向が見られる。
Lord Weary's Castle
1946年 詩集家族史やニューイングランドの歴史を題材にした詩が含まれる。1947年ピューリッツァー賞受賞作。
The Mills of the Kavanaughs
1951年 詩集(叙事詩を含む)長編詩を中心とする作品。批評家の評価は賛否が分かれた。
Life Studies
1959年 詩集(告白詩的傾向)私的で率直な詩作が特徴。1960年ナショナル・ブック賞受賞。告白詩運動に大きな影響を与えた。
For the Union Dead
1964年 詩集政治的・公共的関心と個人的素材を結びつけた作品。表題作はボストンの記念碑をめぐる詩。
The Old Glory
1964年 戯曲(一幕物三部作)ホーソンやメルヴィルの短編を戯曲化した三部作。1964年にアメリカ・プレイス・シアターで上演され、オビー賞を受賞。
- [演劇] The Old Glory / Jonathan Miller (1964)
Notebook 1967–1968 / Notebook
1969年 詩(ヴァースジャーナル、ソネット風)14行詩(ソネット風)の実験作品群。後の一連のソネット集の基礎となった。
History
1973年 詩(ソネット集)『Notebook』の詩を改作・再編した作品群。世界史的主題や古代から近代まで広範に扱う。
For Lizzie and Harriet
1973年 詩(ソネット集)第二の結婚崩壊や家族関係を扱ったソネット集。『Notebook』の改作を含む。
The Dolphin
1973年 詩(ソネット集)新作ソネットによる1973年の巻。1974年ピューリッツァー賞受賞。ただし私信を詩に用いたことによる論争があった。
Day by Day
1977年 詩集(自由詩)生涯最後の詩集。自由詩中心で、死や老い、過去の回想が主題。1977年ナショナル・ブック・クリティックス・サークル賞受賞。
Phaedra(ラシーヌ戯曲の英訳)
1961年 翻訳(戯曲)ラシーヌの『フェードル』の英訳(綴りをPhaedraに変更)。劇評家に好評。
Prometheus Bound(訳)
1969年 翻訳(古典劇)アイスキュロスの『プロメテウスの縛り』の英訳。ヤール大学演劇で上演された演出に用いられた。
全著作
- Land of Unlikeness (1944)
- Lord Weary's Castle (1946)
- The Mills of The Kavanaughs (1951)
- Life Studies (1959)
- Phaedra(訳, 1961)
- Imitations (1961)
- For the Union Dead (1964)
- The Old Glory (1965)
- Near the Ocean (1967)
- Notebook 1967-1968 / Notebook (1969/1970)
- Prometheus Bound(訳, 1969)
- History (1973)
- For Lizzie and Harriet (1973)
- The Dolphin (1973)
- Day by Day (1977)
- Collected Prose (1987)
- Collected Poems (2003)
- Memoirs (2022)
翻案
- The Old Glory(戯曲)は1964年にオフ・ブロードウェイで上演され、オビー賞を受賞した。
- 詩 'Memories of West Street and Lepke' は They Might Be Giants の楽曲の題材になった(2001年)。
作家による翻訳
- Phaedra(ラシーヌの『Phèdre』英訳)
- Prometheus Bound(アイスキュロスの劇の英訳)
- Imitations(リルケ、モンターレ等の詩の自由な模倣・訳)
作品の翻訳
- Life Studies(日本語訳あり)
- For the Union Dead(日本語訳あり)
作風・主題
- 文体
- 告白詩的傾向(Confessional)形式詩(韻律)と自由詩の併用歴史と私的素材の融合
- 頻出モチーフ
- 家族史ニューイングランド宗教的・道徳的主題精神疾患と内面
健康
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双極性障害(躁うつ病)成人期を通じて(生涯に繰り返し入院)幾度も入院を要し、詩作の主題にもなった。50歳頃からリチウム治療を開始したが再発は続いた。
評価・遺産
戦後アメリカ詩を代表する詩人の一人。『Life Studies』で告白詩運動に大きな影響を与え、公共的・私的テーマを融合させる作風で高く評価される一方、晩年の作品には論争もあった。
関連学会
- アカデミー・オブ・アメリカン・ポエッツ(関連評価あり)
資料所蔵先
- ロバート・ローウェル資料 - ハリー・ランサム・センター(テキサス大学)
- ウッドベリー・ポエトリー・ルーム(ハーバード大学)所蔵の音声資料
- ローウェルの書簡コレクション(編集済み、複数の大学図書館)
大衆文化への影響
- ロックバンド They Might Be Giants が詩を題材にした楽曲「Robert Lowell」を制作(2001年)。
- HBOのドキュメンタリー『The 50 Year Argument』に登場(2014年)。
- エリザベス・ビショップとの往復書簡が舞台作品『Dear Elizabeth』の素材となった。
引用
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私に最も直接的な影響を与えた詩人は…アレン・テート、エリザベス・ビショップ、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズだった。
出典: インタビュー(引用) (1964年) -
(『Day by Day』より)しかし時に私が書くすべては…スナップショットのように見える。ではなぜ起こったことを書かないのか。
出典: 詩『Epilogue』(Day by Day) (1977年)
豆知識
- 子供の頃のあだ名は「Cal(カリグラ、カリバン由来)」。
- 先祖にメイフラワーの乗客や合衆国憲法の署名者を持つボストン・ブラーミンの名家出身。
- 第二次世界大戦中、良心的兵役拒否者として短期間投獄された経験がある。
- 晩年に妻キャロライン・ブラックウッドとイングランドで暮らし、そこで息子をもうけた。