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第14回(2010年) 受賞受賞作: 代表作・業績(歴史と記憶の人間ドラマ)
ロミュラス・リンニーは歴史的素材や家族の物語を通じて個人の記憶と倫理的葛藤を描いた作品群で知られる。舞台作品に加えテレビや映画の脚本も手がけ、緻密な人物描写と叙情を帯びた語りで評価を受けた。芸術家一家の出身としての背景も作品に影響を与えている。
歴史と記憶家族の葛藤個人の道徳地域性
ロミュラス・リンニー
ロミュラス・リンニー
Romulus Linney
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1930-09-21 (ペンシルベニア州フィラデルフィア)
- 死没
- 2011-01-15 (ニューヨーク州ジャーマンタウン) 80歳
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 居住地歴
- テネシー州マディソン → ノースカロライナ州ブーン → ワシントンD.C. → ニューヨーク市(在住・活動) → ニューヨーク州ジャーマンタウン(晩年の自宅)
経歴
- 職業
- 劇作家, リブレット作家, 脚本家, 教授
- 活動期間
- 1958年〜2011年
- 所属
- Ensemble Studio Theatre, Fellowship of Southern Writers(南部作家協会), College of Fellows of the American Theatre, American Academy of Arts and Sciences, American Academy of Arts and Letters, Yaddo(コーポレーション), コロンビア大学スクール・オブ・ザ・アーツ(MFAプレイライティング・プログラム元チェア), The New School(Actors Studio MFA プログラム教授)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| オーバリン・カレッジ | — | — | BA | — | アメリカ合衆国 |
| イェール・スクール・オブ・ドラマ(イェール大学) | — | — | MFA | — | アメリカ合衆国 |
オーバリン・カレッジ
学位:
BA
国:
アメリカ合衆国
イェール・スクール・オブ・ドラマ(イェール大学)
学位:
MFA
国:
アメリカ合衆国
HB Studio(ニューヨーク)にも在籍経験あり
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| — | オビー賞(演劇) | — | 持続的な劇作活動に対する賞 | The Village Voice / Obie Awards | 受賞 |
| — | グッゲンハイム・フェローシップ | — | — | John Simon Guggenheim Memorial Foundation | 受賞 |
| — | ロックフェラー・フェローシップ | — | — | Rockefeller Foundation | 受賞 |
| — | ニューヨーク芸術財団フェローシップ | — | — | New York Foundation for the Arts | 受賞 |
| — | アメリカ芸術文学アカデミー賞(文学賞、功労賞、金メダル) | — | 文学 | American Academy of Arts and Letters | 受賞 |
| 1994 | 名誉博士号(オーバリン大学) | — | 名誉博士号 | オーバリン大学 | 授与 |
| 1995 | 名誉博士号(Appalachian State University) | — | 名誉博士号 | アパラチアン州立大学 | 授与 |
| 1998 | 名誉博士号(ウェイクフォレスト大学) | — | 名誉博士号 | ウェイクフォレスト大学 | 授与 |
オビー賞(演劇)
部門:
持続的な劇作活動に対する賞
主催:
The Village Voice / Obie Awards
結果:
受賞
グッゲンハイム・フェローシップ
主催:
John Simon Guggenheim Memorial Foundation
結果:
受賞
ロックフェラー・フェローシップ
主催:
Rockefeller Foundation
結果:
受賞
ニューヨーク芸術財団フェローシップ
主催:
New York Foundation for the Arts
結果:
受賞
アメリカ芸術文学アカデミー賞(文学賞、功労賞、金メダル)
部門:
文学
主催:
American Academy of Arts and Letters
結果:
受賞
名誉博士号(オーバリン大学)
1994
部門:
名誉博士号
主催:
オーバリン大学
結果:
授与
名誉博士号(Appalachian State University)
1995
部門:
名誉博士号
主催:
アパラチアン州立大学
結果:
授与
名誉博士号(ウェイクフォレスト大学)
1998
部門:
名誉博士号
主催:
ウェイクフォレスト大学
結果:
授与
受賞・候補エディション
作品
代表作
フレデリックの嘆き(The Sorrows of Frederick)
演劇(戯曲)歴史的人物を扱った伝記的傾向の強い戯曲。人物の生涯や葛藤を生々しく描写する作品群のひとつ。
伝記劇歴史個人の葛藤
映像化・舞台化
- [オペラ用リブレット(改作)] フレデリックの嘆き(リブレット) (2010)
チャイルド・バイロン(Childe Byron)
1977年 演劇(戯曲)バイロン卿の伝記的描写を試みた戯曲。1977年の初演時に物議を醸した。
伝記劇芸術家の悲劇名声と倫理
ヒーザン・ヴァレー(Heathen Valley)
地域劇・アパラチア地方を舞台にした戯曲アパラチアを舞台に地元の暮らしや信仰・葛藤を描く作品。リンニーの地方色豊かな作風を示す一作。
アパラチア家族宗教と信仰
死ぬ前に学ぶ教訓(A Lesson Before Dying)
舞台劇(小説の戯曲化)アーネスト・J・ゲインズの小説を舞台用に翻案した作品。地域劇として各地で上演されている。
人種司法制度人間の尊厳
ホーリー・ゴースツ(Holy Ghosts)
演劇アパラチアを舞台にした群像劇の要素を持つ作品。宗教的要素や地域の記憶を扱う。
宗教記憶地域社会
全著作
- 2: Goering at Nuremberg
- Akhmatova
- Childe Byron
- Heathen Valley
- Holy Ghosts
- The Sorrows of Frederick
- A Lesson Before Dying(戯曲版)
- Over Martinis, Driving Somewhere
- その他多数(戯曲約85本、短編20本、長編小説3冊、オペラ用リブレット4編)
翻案
- The Sorrows of Frederick のためのオペラ用リブレット(スコット・ウィーラー作曲): メトロポリタン・オペラ/リンカーン・センター委嘱(2010年完成)
- A Lesson Before Dying の舞台化(ニューヨークおよび地域劇場で上演)
作風・主題
- 文体
- 叙述的で伝記的な再構成を行う写実的な戯曲地域色(アパラチア)を生かした描写歴史的人物の心理を深く掘り下げる劇作
- 頻出モチーフ
- アパラチアと田舎社会家族と遺産死と喪失歴史的・伝記的主題
健康
-
肺癌2010–2011晩年に罹患し、2011年に自宅で死亡。闘病中も創作活動を続け、新作のリブレットや戯曲を完成させた。
評価・遺産
アメリカ演劇界における多作で知識人らしい劇作家。アパラチアを舞台にした地域色豊かな作品群と、歴史的・伝記的な題材処理が特徴。Signature Theatre Company の創設劇作家であり、同社のシグネチャーセンター内に記念劇場が設けられた。アパラチアン州立大学に個人アーカイブが寄贈され、研究対象となっている。
記念館・博物館
- Romulus Linney Theater(Signature Center内) ニューヨーク市、Signature Center 2012年開館
関連学会
- Fellowship of Southern Writers
- American Academy of Arts and Letters
- American Academy of Arts and Sciences
- College of Fellows of the American Theatre
資料所蔵先
- アパラチアン州立大学図書館(Romulus Linney アーカイブ)
引用
-
父の死は私の中にいつまでも残っている。父はとてもよい人だった……親を深く愛していた者の死に子どもとして対処することは、他のどんな経験よりも重い。いかなる宗教もそれを癒やすことはできない。
出典: インタビュー(American Theatre, 2004) (2004年)
豆知識
- 父は喉頭がんで13歳のときに死亡したという体験が彼の作風に大きな影響を与えたと語っている。
- 女優ローラ・リンニーは娘の一人(異母姉妹関係)。
- Signature Theatre Company の創設劇作家であり、同社のSignature Center内に彼の名を冠した劇場がある(2012年開館)。
- 戯曲は約85本、短編約20編、長編小説3冊、オペラ用リブレット4編を執筆したとされる。