-
第59回(1977年) 受賞受賞作: 生涯の業績
本賞はリッドマンの長年にわたる創作活動と社会的・政治的問題に取り組んだ業績を称して授与された。作品は北スウェーデンの風景や共同体を描き、言語表現の実験性と倫理的問題意識が特徴である。
社会問題地域性女性労働
サラ・アデーラ・リドマン
サラ・アデーラ・リドマン
Sara Adéla Lidman
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1923-12-30 (ミッセントレスク(ヴェステルボッテン州)、スウェーデン)
- 死没
- 2004-06-17 (ウメオ、スウェーデン) 80歳
- 国籍
- スウェーデン人
- 言語
- スウェーデン語
- 居住地歴
- ヴェステルボッテン(出身地) → ウメオ(晩年)
経歴
- 職業
- 作家, 小説家, ジャーナリスト, 政治活動家
- 活動期間
- 1953年〜2003年
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| ウプサラ大学 | — | — | — | — | スウェーデン |
ウプサラ大学
国:
スウェーデン
在学中に結核に罹患し学業が中断された。
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1979 | 北欧評議会文学賞 | Vredens barn | — | 北欧評議会 | 受賞 |
北欧評議会文学賞
1979
対象作品:
Vredens barn
主催:
北欧評議会
結果:
受賞
受賞・候補エディション
北欧評議会文学賞
1回登壇
-
第20回(1980年) 受賞受賞作: Vredens barn(『怒りの子ら』)
貧困や抑圧、抵抗を主題にした長篇。方言的表現や集団の視点を用いて土地・家族・政治の葛藤を描き出し、社会的不正義に対する強い倫理的問いを投げかける力強い作品である。
貧困や抑圧、抵抗を主題にした長篇。
329ページ社会正義貧困政治方言
作品
代表作
Tjärdalen
1953年 小説北スウェーデンの農村を舞台に、疎外と孤立を描いた初期の代表作。
疎外北スウェーデンの農村貧困
Hjortronlandet
1955年 小説同地域の困難な生活を題材にした第二作で、社会的現実に焦点を当てる。
農民生活社会的困窮伝統と変化
Regnspiran
1958年 小説1950年代の作品。英語訳が存在する。
言語表現地域社会
翻訳
- エルスベス・ハーレー・シュバートによる英訳(Hutchinson, 1963)
Med fem diamanter
1964年 随筆/短篇集短編や随筆的作品を含む一冊。
個人的記述社会観察
Vredens barn
1979年 小説(シリーズの一部)1970年代に発表された、北スウェーデンの植民地化過程を扱う一連の小説群の重要作。北欧評議会文学賞を受賞。
植民地化社会正義土地と労働
Nabots sten
1981年 小説1980年代初頭の作品で、英訳も刊行されている。
歴史意識土地の所有
翻訳
- Joan Tate による英訳(Norvik Press, 1989)
Järnkronan
1985年 小説1980年代中盤の作品。地域の歴史と人間関係を描く。
歴史共同体
Lifsens rot
1996年 小説晩年の作品で、人間と土地の関係を掘り下げる。
根源世代間
Oskuldens minut
1999年 小説1990年代末の作品。個人の倫理や記憶を扱う。
記憶純潔/無垢の概念
Kropp och själ
2003年 小説/随筆晩年の刊行物の一つ。身体と精神をめぐるテーマを含む。
身体精神老い
全著作
- Tjärdalen (1953)
- Hjortronlandet (1955)
- Regnspiran (1958)
- Bära mistel (1960)
- Jag och min son (1961)
- Med fem diamanter (1964)
- Samtal i Hanoi (1966)
- Gruva (1968)
- Marta, Marta (1970)
- Din tjänare hör (1977)
- Vredens barn (1979)
- Nabots sten (1981)
- Den underbare mannen (1983)
- Järnkronan (1985)
- Lifsens rot (1996)
- Oskuldens minut (1999)
- Kropp och själ (2003)
作品の翻訳
- Regnspiran の英訳(Elspeth Harley Schubert、Hutchinson、1963)
- Nabots sten の英訳(Joan Tate、Norvik Press、1989)
作風・主題
- 文体
- 口語的方言と聖書語を融合した独特の文体地域語と俗語を生かした会話的表現写実的かつ象徴的な描写
- 頻出モチーフ
- 北スウェーデンの風景と暮らし土地と労働疎外と孤立宗教的イメージ
健康
-
結核学生時代(在学中)学業が中断され、以後の生活と執筆に影響を与えた。
評価・遺産
サラ・リドマンは20世紀スウェーデン語文学を代表する作家の一人であり、地域語と聖書語を融合させた独特の文体と政治的・社会的主題で高く評価されている。北スウェーデンの歴史と社会問題を文学的に掘り下げた功績は広く認められている。
豆知識
- ベトナム戦争への反対活動の一環として北ベトナムへ渡った経験がある。
- 1969–1970年の鉱夫ストライキを支持し、反アパルトヘイト運動にも関与した。
- 1977年から1985年にかけて北スウェーデンの植民地化を扱う長編群を執筆した。