世界・海外・国外の文学賞

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サラ・ホール

サラ・ホール

Sarah Hall

プロフィール

性別
女性
生誕
イングランド、カンブリア州カーライル
国籍
イギリス
言語
英語
宗教
ヒューマニズム
居住地歴
イングランド(カンブリア州、ケンダル) → アメリカ合衆国(ノースカロライナ州、バージニア州)

経歴

職業
小説家, 短編作家, クリエイティブライティング教授
活動期間
2000年〜
所属
フェイバー・アンド・フェイバー(出版社), ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチュア(フェロー), ヒューマニスツUK(パトロン), マンチェスター大学(クリエイティブライティング教授), アーヴォン財団(講師)
所属団体
ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチュア(フェロー), ヒューマニスツUK(パトロン), シヴィテッラ・ラニエリ財団(フェロー、後に審査員)
影響を受けた人物
ロバート・C・オブライアン(『Z for Zachariah』等)
ノミネート
マン・ブッカー賞 ショートリスト(2004), 女性のための賞(オレンジ賞) ロングリスト(2004), アーサーC.クラーク賞 ショートリスト(2008), マン・ブッカー賞 ロングリスト(2009)

学歴

アバリストウィス大学
英語・美術史
学位: BA
国: イギリス
学士(英語・美術史)
セント・アンドルーズ大学
クリエイティブライティング
学位: MLitt
国: イギリス
MLitt(創作)取得、同大学で短期間教鞭をとる

受賞歴

ベティ・トラスク賞
2003
対象作品: ホーズウォーター (Haweswater)
部門: Betty Trask Award
主催: Betty Trask Prize and Awards
結果: Won
コモンウェルス作家賞(最優秀デビュー作)
2003
対象作品: ホーズウォーター (Haweswater)
部門: Overall Best First Book
主催: Commonwealth Writers' Prize
結果: Won
ブッカー賞(マン・ブッカー賞)
2004
対象作品: エレクトリック・ミケランジェロ (The Electric Michelangelo)
主催: Man Booker Prize
結果: Shortlisted
ジェームズ・ティプトリーJr.賞(Otherwise Award)
2007
対象作品: カーハラン・アーミー (The Carhullan Army)
主催: James Tiptree, Jr. / Otherwise Award
結果: Won
ジョン・ルウェリン・リース賞
2007
対象作品: カーハラン・アーミー (The Carhullan Army)
主催: John Llewellyn Rhys Prize
結果: Won
BBCナショナル・ショートストーリー賞
2013
対象作品: 「ミセス・フォックス」 (Mrs Fox)
主催: BBC National Short Story Award
結果: Won
BBCナショナル・ショートストーリー賞
2020
対象作品: 「ザ・グロテスクス」 (The Grotesques)
主催: BBC National Short Story Award
結果: Won
ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチュア フェロー就任
2016
主催: Royal Society of Literature
結果: Elected
名誉文学博士号
2024
主催: ランカスター大学
結果: Awarded

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Haweswater

    湖水地方の風景を舞台に、自然と人間、記憶と喪失をめぐる物語を静謐な文体で描く。登場人物の感情の機微を繊細に掘り下げるデビュー作。

    自然記憶喪失内面描写
  1. 受賞作: Haweswater

    湖水地方周辺のコミュニティを舞台に、土地の開発や記憶、家族の確執を通して自然と人間の関係を問う作品。

    土地と記憶自然コミュニティ
  1. 受賞作: The Carhullan Army

    近未来の荒廃した英国を舞台に、女性たちが集い自給自足の共同体を作って生き延びようとする姿を描くディストピア小説。資源や自由が制約された社会での生存闘争、女性の連帯と個人の自由の相克を通して、社会の再構築と倫理を問う作品。

    ディストピア女性の主体性共同体環境危機
  1. 受賞作: The Carhullan Army

    近未来の英国を舞台に、女性たちが独自にコミュニティを築き自立を目指すディストピア小説。監視社会や権力構造、連帯と個人の自由の対立を通じて、女性の生存と抵抗を鋭く問う作品。

    ディストピア女性共同体権力サバイバル

作品

代表作

ホーズウォーター

2002年 小説(田園悲劇)

ダム建設によりコミュニティが崩壊するカンブリアの丘陵地帯の農民たちを描く田園悲劇。

コミュニティの崩壊自然と人間土地と記憶

エレクトリック・ミケランジェロ

2004年 小説(歴史的伝記風フィクション)

20世紀初頭のモアカム湾とコニーアイランドを舞台に、架空のタトゥー彫師の生涯を描く作品。

芸術と身体移動とアイデンティティ技術と職人技

カーハラン・アーミー

2007年 小説(ディストピア)

女性が中心となるコミュニティと過酷な未来社会を描いたディストピア小説。アメリカ版タイトルは『Daughters of the North』。

ディストピアジェンダーと権力生存とコミュニティ

死んだ男の描き方

2009年 小説

過去と罪、芸術と記憶を巡る人間ドラマ。ブッカー賞のロングリスト入りを果たした。

罪と贖罪芸術と記憶

ウルフ・ボーダー

2015年 小説(環境文学要素)

自然再生と人間関係を巡る物語。保護活動や倫理的ジレンマを扱う。

自然再生倫理人間関係

バーントコート

2021年 小説

家族と遺産、土地にまつわる複雑な物語。

家族遺産土地のつながり

ヘルム

2025年 小説

(刊行前/刊行直後の作品)屋外の風や土地にまつわるモチーフを含む長篇。出版社による「Human Written」スタンプが付与された作品。

風と土地記憶

全著作

  • ホーズウォーター(2002)
  • エレクトリック・ミケランジェロ(2004)
  • カーハラン・アーミー(2007)
  • 死んだ男の描き方(2009)
  • ザ・ビューティフル・インディファレンス(短編集、2011)
  • ミセス・フォックス(短編集、2014)
  • ウルフ・ボーダー(2015)
  • マダム・ゼロ(短編集、2017)
  • サドン・トラベラー(短編集、2019)
  • バーントコート(2021)
  • ヘルム(2025)

作風・主題

文体
細密な自然描写地域性に根ざしたリアリズム身体や倫理をめぐる冷静かつ鋭い観察
頻出モチーフ
自然と風身体・タトゥーと痕跡孤立とコミュニティ記憶と遺産

評価・遺産

サラ・ホールは21世紀のイギリス文学を代表する作家の一人として評価される。短編・長篇双方で高い評価を受け、BBCナショナル・ショートストーリー賞を2度受賞するなど短編での功績が特に顕著。地域性と自然描写、身体や倫理を巡る問いを通じて国際的な評価を得ている。

関連学会

  • ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチュア

資料所蔵先

  • アボット・ホール・アート・ギャラリー(所蔵・共同制作関連)

豆知識

  • BBCナショナル・ショートストーリー賞を史上初めて2度受賞した作家である。
  • すべての小説はFaber & Faberから刊行されている。
  • 2025年刊行の『Helm』は出版社による「Human Written」スタンプが付与された最初の作品となった。
  • 2013年にGrantaの「20 Best of Young British Novelists」に選出された。
  • ヒューマニスツUKのパトロンを務めている。