世界・海外・国外の文学賞

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T・コラゲッサン・ボイル

ティー・コラゲッサン・ボイル

T. Coraghessan Boyle

ペンネーム: T・C・ボイル著作・公的活動で用いる筆名

プロフィール

性別
男性
生誕
1948-12-02 (ニューヨーク州ピークスキル)
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
ニューヨーク州ピークスキル(出生・育成) → カリフォルニア州モンテシト(居住) → アイオワ州(留学・在学)

経歴

職業
小説家, 短編作家, 英語教授
活動期間
1975年〜
所属
南カリフォルニア大学(元教授)
影響を受けた人物
ガブリエル・ガルシア=マルケス, フラナリー・オコナー, ロバート・クーヴァー

学歴

ニューヨーク州立大学ポッツダム校
英語・歴史
学位: BA
期間: 1964–1968
卒業年: 1968
国: アメリカ合衆国
学士(英語・歴史)
アイオワ大学 ライターズ・ワークショップ
創作(MFA)
学位: MFA
期間: 1972–1974
卒業年: 1974
国: アメリカ合衆国
マスター・オブ・フィネ・アーツ(創作)
アイオワ大学
文学研究(博士課程)
学位: PhD
期間: 1974–1977
卒業年: 1977
国: アメリカ合衆国
博士(文学)

受賞歴

PEN/Faulkner賞
1988
対象作品: World's End
主催: PEN/Faulkner財団
結果: 受賞
プリー・メディシス(外国部門)
1997
対象作品: The Tortilla Curtain
主催: Prix Médicis(フランス)
結果: 受賞
グッゲンハイム・フェローシップ
1988
主催: グッゲンハイム財団
結果: 受賞
Rea賞(短編)
2014
主催: Rea賞委員会
結果: 受賞
PEN/Malamud賞(短編賞)
1999
対象作品: T.C. Boyle Stories(短編集)
主催: PEN/Faulkner財団
結果: 受賞
オー・ヘンリー賞
1988
対象作品: Sinking House(短編)
主催: O. Henry賞委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Greasy Lake

    若者の虚勢と暴力が交錯する短編。主人公たちが“ワル”を気取る夜の出来事が思わぬ事件へ発展し、無垢の喪失や郊外文化の空虚さが浮かび上がる。ブラックユーモアと過激な情景描写で成長と敗北を描く作品。

    若者の反抗喪失感暴力アメリカ郊外成長
  1. 受賞作: World's End

    ニューイングランドの長い歴史と家庭に潜む秘密を描く大河的長編。複数世代にわたる語りで土地と家族の記憶を巡り、ユーモアと陰影が入り交じる語り口でアメリカの深層を描き出す。

    ニューイングランドの家族史を、世代をまたいでたどる。

    456ページ
    家族史歴史と伝承ニューイングランドユーモアと風刺
メディシス賞 1回登壇
  1. 受賞作: The Tortilla Curtain (America)

    移民家族と郊外の不安を背景に、差異と共存の緊張を描く小説。

    日常の境界が、少しずつ不穏になる。

    移民家族郊外社会問題

作品

代表作

ウォーター・ミュージック

1981年 歴史小説 / 冒険小説

18世紀末を舞台にした歴史的冒険小説。探検と人間関係を通して帝国主義と個人の運命を描く。

探検帝国主義人間の運命

ワールズ・エンド

1987年 歴史小説 / 家族叙事詩

ピークスキル近郊を舞台に300年にわたる歴史と家族の交錯を描く。アメリカ北部の歴史を寓話的に扱う長編。

歴史家族地域性

ザ・トルティーヤ・カーテン

1995年 社会派小説 / 現代文学

南カリフォルニアを舞台にした移民と中流白人社会の衝突を描く風刺的な長編。移民問題と環境、階級を扱う。

移民問題環境階級格差

ウェルヴィルへの道

1993年 風刺小説 / 歴史フィクション

食と健康の流行を背景に、19世紀末〜20世紀初頭の健康ビジネスを風刺的に描いた作品。実在人物も登場する。

風刺健康ビジネス歴史的人物
映像化・舞台化
  • [映画] ウェルヴィルへの道(映画) / Alan Parker (1994)

全著作

  • ウォーター・ミュージック(Water Music, 1981)
  • バッディング・プロスペクツ(Budding Prospects, 1984)
  • ワールズ・エンド(World's End, 1987)
  • ザ・トルティーヤ・カーテン(The Tortilla Curtain, 1995)
  • ウェルヴィルへの道(The Road to Wellville, 1993)

翻案

  • 『ウェルヴィルへの道』映画化(1994、監督:アラン・パーカー)
  • 短編『Greasy Lake』の映像化(1988)

作風・主題

文体
風刺的ユーモアポストモダン的要素マジックリアリズムの手法を取り入れることがある詳細で観察的な描写
頻出モチーフ
自然と環境の描写敗れやすい男性主人公アメリカ中産階級の欲望と矛盾暴力的または不吉なユーモア

評価・遺産

T・コラゲッサン・ボイルは、1980年代以降のアメリカ文学を代表する作家の一人であり、短編と長編の両面で高い評価を受けている。風刺と環境問題への関心、巧みなプロット構成が特徴で、複数の主要文学賞を受賞している。

関連学会

  • アメリカ芸術科学アカデミー(殿堂入り・2009)

資料所蔵先

  • ハリー・ランサム・センター(テキサス大学)所蔵

大衆文化への影響

  • 『ウェルヴィルへの道』の映画化(1994)は一般に興行的に成功せず批評も厳しかった

引用

  • ボイルの物語はミニマリズム、ポストモダンの華やかさ、マジックリアリズム、そして黒いユーモアを取り入れ、アメリカ生活を皮肉を込めて描き出す。
    出典: Paul William Gleason『Understanding T. C. Boyle』 (2009年)

豆知識

  • 本名はThomas John Boyle, Jr.だが、17歳の時に母方の先祖に因んで中間名をCoraghessanに改めた。
  • モンテシトの自宅は2017年のトーマス火災や2018年の土砂崩れの被害を受けた近隣地域にあり、これらの災害について自身のサイトや『The New Yorker』で記録を残している。
  • 短編と長編合わせて多数の作品(短編150篇以上、長編多数)を発表している。