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トーマス・K・マクロー

トーマス・ケー・マクロー

Thomas K. McCraw

プロフィール

性別
男性
生誕
1940-09-11 (ミシシッピ州コーリンス)
死没
2012-11-03 (マサチューセッツ州ケンブリッジ) 72歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
ミシシッピ州コーリンス(出生地) → フローレンス(アラバマ州、学業) → マディソン(ウィスコンシン州、大学院) → オースティン(テキサス州、勤務) → ベルモント(マサチューセッツ州、居住) → ケンブリッジ(マサチューセッツ州、死没)

経歴

職業
ビジネス史家, 歴史学者, 教授, 著作家
活動期間
1967年〜2012年
所属
ハーバード・ビジネス・スクール, テキサス大学オースティン校, マサチューセッツ歴史協会, Nomura School of Advanced Management(東京、アドバイザリーボード)
所属団体
マサチューセッツ歴史協会
影響を受けた人物
アルフレッド・D・チャンドラー・ジュニア, ヨーゼフ・シュンペーター
影響を与えた人物
ハーバード・ビジネス・スクールの学生・研究者, ビジネス史研究者

学歴

ミシシッピ大学
学位: BA
期間: 1958-1962
卒業年: 1962
国: アメリカ合衆国
ROTC奨学金で在学
ウィスコンシン大学マディソン校
歴史学科
学位: PhD
期間: 1966-1970
卒業年: 1970
国: アメリカ合衆国
1967–1969に教務助手として勤務

受賞歴

ピューリッツァー賞(歴史部門)
1985
対象作品: 規制の予言者:チャールズ・フランシス・アダムズ、ルイス・D・ブランダイス、ジェームズ・M・ランディス、アルフレッド・E・カーン
部門: 歴史
主催: ピューリッツァー賞委員会(コロンビア大学)
結果: 受賞
トーマス・ニューコメン賞
1986
対象作品: 規制の予言者
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Prophets of Regulation: Charles Francis Adams, Louis D. Brandeis, James M. Landis, Alfred E. Kahn

    アメリカにおける規制思想の形成を、アダムズ、ブランダイス、ランディス、カーンらの人物史を通して描く。規制の理念と政策形成過程、官民関係の歴史的変遷を明らかにする比較的人物史的研究。

    経済史規制政策人物史公共政策史

作品

代表作

モーガン対リリエンタール:TVA内部の争い

1970年 ビジネス史

テネシー川流域開発公社(TVA)内の対立と政策形成を扱った研究。組織内部の権力争いと公共事業をめぐる論争を歴史的に分析する。

公共事業政策対立組織史インフラ開発

規制の予言者:チャールズ・フランシス・アダムズ、ルイス・D・ブランダイス、ジェームズ・M・ランディス、アルフレッド・E・カーン

1984年 ビジネス史/規制史

伝記を用いてアメリカにおける規制の歴史とその経済的意義を探った研究。主要な規制者たちの経歴を通じて規制政策の成立過程を描く。

規制経済政策伝記的分析公共政策

エッセンシャル・アルフレッド・チャンドラー:企業史の理論に向けてのエッセイ(編)

1988年 編集論集/ビジネス史

アルフレッド・D・チャンドラーの主要論文を編纂し、企業史と組織史の理論的枠組みを提示する編集書。

企業史組織論歴史理論

近代資本主義の創造:起業家、企業、国家は三度の産業革命で如何に成功したか

1997年 ビジネス史

産業革命を通じて起業家や企業、国がどのように資本主義を形成し発展させてきたかを広範に論じた著作。MBA向けの講義から発展した内容を含む。

資本主義の発展起業家精神産業革命制度史

知的ベンチャー・キャピタリスト:ジョン・H・マッカーサーとハーバード・ビジネス・スクールの仕事

1999年 伝記/教育史

ジョン・H・マッカーサーの経歴とハーバード・ビジネス・スクールが果たした役割を描き、教育機関としてのHBSの影響を検証する。

教育史リーダーシップ機関史

アメリカ企業 1920–2000:その仕組み

2000年 経済史/ビジネス史

20世紀のアメリカ企業の構造と運営の変遷を概説し、規制・市場・企業戦略の相互作用を分析する。

20世紀史企業戦略市場と規制

イノベーションの預言者:ヨーゼフ・シュンペーターとクリエイティブ・デストラクション

2007年 伝記/経済思想史

ヨーゼフ・シュンペーターの生涯と理論、特に「創造的破壊」の概念を巡る思想史的考察を行う伝記研究。

イノベーション経済思想伝記

創業者たちと金融:ハミルトン、ギャラティンと移民が新たな経済を築いた方法

2012年 経済史

アレクサンダー・ハミルトンやアルバート・ギャラティンらを中心に、初期アメリカにおける金融制度と移民の役割を論じる。

金融史建国期の経済移民の役割

全著作

  • モーガン対リリエンタール:TVA内部の争い(1970)
  • 規制の予言者(1984)
  • エッセンシャル・アルフレッド・チャンドラー(編、1988)
  • 近代資本主義の創造(1997)
  • 知的ベンチャー・キャピタリスト(1999)
  • アメリカ企業 1920–2000(2000)
  • イノベーションの預言者(2007)
  • 創業者たちと金融(2012)

作風・主題

文体
学術的だが一般読者にも配慮した明快な文体伝記を用いる比較的叙述的な手法講義向けに整理された体系的な解説
頻出モチーフ
規制と政府の役割資本主義の形成と変容起業家精神とイノベーション機関と組織の歴史

健康

  • 心臓および肺の問題
    晩年
    最終的な死因に関連していると報じられる

評価・遺産

トーマス・K・マクローはビジネス史の分野で学術的かつ一般向けにも影響力の大きい著作を残し、MBA向けの講義『Creating Modern Capitalism』を通じて世代の学生に影響を与えた。1985年のピューリッツァー賞受賞などで評価され、ハーバード・ビジネス・スクールでの教育・研究活動を通じてビジネス史の普及に寄与した。

関連学会

  • マサチューセッツ歴史協会

資料所蔵先

  • ハーバード・ビジネス・スクール・アーカイブ(ベーカー図書館)

大衆文化への影響

  • EconTalkのインタビュー(2007)

引用

  • 「マクロー氏は洗練された経済理論をわかりやすく説明し、規制者たちが政策を実施するためにアメリカ人の大企業不信といった基本的特性をどのように利用したかを歴史家の目で鋭く示している。」
    出典: The New York Times Book Review(書評) (1984年)

豆知識

  • 1962年にミシシッピ大学をROTC奨学金で卒業し、1962–1966年に米海軍の将校を務めた。
  • テキサス大学オースティン校で助教授・准教授を経て、1978年にハーバード・ビジネス・スクールに着任した。
  • ハーバードではMBA向け講義『Creating Modern Capitalism』を作り、シラバスは広く教科書として用いられた。
  • 1962年に幼なじみのスーザン・モアヘッドと結婚し、3人の子どもがいる。
  • 晩年は心臓と肺の問題を抱え、2012年にケンブリッジで死去した。