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第1回(2013年) 受賞受賞作: 代表作(小説)
この受賞は単一作品ではなく、作家の代表的な業績全体に対する評価である。
代表作群そのものが評価対象となる受賞回。
生涯業績文学活動代表作
トム・マッカーシー
トム・マッカーシー
Tom McCarthy
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1969-01-01 (ロンドン, イングランド)
- 国籍
- イギリス, スウェーデン
- 言語
- 英語
- 居住地歴
- グリニッジ(ロンドン) → プラハ(チェコ) → アムステルダム(オランダ) → ベルリン(ドイツ)
経歴
- 職業
- 小説家, 作家, アーティスト
- 活動期間
- 2001年〜
- 所属
- サンタフェ研究所(ミラー・スカラー), International Necronautical Society(INS)
- 所属団体
- International Necronautical Society(創設メンバー・General Secretary)
- 影響を受けた人物
- ジョルジュ・バタイユ, アラン・ロブ=グリエ, T・S・エリオット, ウィリアム・S・バロウズ, ジャン・コクトー
- ノミネート
- 2010年 マン・ブッカー賞 最終候補(『C』), 2015年 マン・ブッカー賞 最終候補(『Satin Island』)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| ダルウィッチ・カレッジ | — | 中等教育 | — | 1978–1986 | イギリス |
| ニュー・カレッジ(オックスフォード) | — | 英文学 | 学士 | 1986–1991 | イギリス |
ダルウィッチ・カレッジ
中等教育
期間:
1978–1986
卒業年:
1986
国:
イギリス
ニュー・カレッジ(オックスフォード)
英文学
学位:
学士
期間:
1986–1991
卒業年:
1991
国:
イギリス
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2008 | ビリーバー・ブック賞 | Remainder(『リメインダー』) | — | The Believer | winner |
| 2013 | Windham–Campbell 文学賞 | — | Fiction | イェール大学 | winner |
| 2010 | マン・ブッカー賞(最終候補) | C | — | マン・ブッカー賞運営団体 | shortlisted |
| 2015 | マン・ブッカー賞(最終候補) | Satin Island(『サテン・アイランド』) | — | マン・ブッカー賞運営団体 | shortlisted |
ビリーバー・ブック賞
2008
対象作品:
Remainder(『リメインダー』)
主催:
The Believer
結果:
winner
Windham–Campbell 文学賞
2013
部門:
Fiction
主催:
イェール大学
結果:
winner
マン・ブッカー賞(最終候補)
2010
対象作品:
C
主催:
マン・ブッカー賞運営団体
結果:
shortlisted
マン・ブッカー賞(最終候補)
2015
対象作品:
Satin Island(『サテン・アイランド』)
主催:
マン・ブッカー賞運営団体
結果:
shortlisted
受賞・候補エディション
作品
代表作
Remainder(リメインダー)
2005年 実験小説/現代小説事故により心的外傷を負った主人公が、過去の断片的な場面を精密に再現・再演することで「真正性」を取り戻そうとする物語。やがて再演は暴力的な行為へとエスカレートする。
反復真正性トラウマ再現
映像化・舞台化
- [映画] Remainder(映画版) / Omer Fast (2015)
翻訳
- 日本語版
- フランス語版
- ドイツ語版
Men in Space(メン・イン・スペース)
2007年 小説(ポスト冷戦的群像劇)東欧の混乱を背景に、偽作、逃亡、政治的混乱に巻き込まれた登場人物たちが、ソフィアからプラハへと移動する物語。作品の重複や反復が主題となる。
複製と重複歴史の断片化漂流する人間
翻訳
- ギリシャ語版
- フランス語版
C(シー)
2010年 歴史的近代化小説 / 実験小説20世紀初頭を舞台に、無線通信や第一次世界大戦を通じて成長する青年セルジュ・キャレファックスを描く。技術と喪失を巡る物語。
技術と通信喪失近代
翻訳
- 英語版
Satin Island(サテン・アイランド)
2015年 小説(現代アンソポロジー風)「会社」に所属する人類学者『U.』が、現代社会の断片を観察し、万能のストーリー=『大叙述』を見つけようとする。諷刺的かつ理論的な視点が特徴。
現代性の記述情報と物語企業文化
The Making of Incarnation(ザ・メイキング・オブ・インカーネーション)
2021年 小説架空のアーカイブを巡る捜索と、機械性・産業のイメージを通じて人間と技術の関係を問う長編小説。
記憶とアーカイブ技術史産業の美学
全著作
- Remainder(2005)
- Men in Space(2007)
- C(2010)
- Tintin and the Secret of Literature(2006, ノンフィクション)
- Satin Island(2015)
- Typewriters, Bombs, Jellyfish: Essays(2017, エッセイ集)
- The Making of Incarnation(2021)
- Transmission and the Individual Remix(2012)
翻案
- Remainder(2015) - オマー・ファスト監督の映画化
作風・主題
- 文体
- 実験的で理論的な引用が多い文体断片的・反復的な構成冷静かつ諷刺的な観察
- 頻出モチーフ
- 反復と再現複製・二重性通信とラジオ技術と喪失(failed transcendence)
評価・遺産
トム・マッカーシーは実験的な小説とアートプロジェクトを通じて、現代文学における反復や通信・技術の主題を広めた作家として評価される。『Remainder』で国際的な注目を集め、マン・ブッカー賞の最終候補に複数回選ばれるなど、21世紀英語文学を代表する作家の一人と見なされている。
記念館・博物館
- Arts Council Collection イングランド
引用
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「小説的哲学の仕事であり、不気味でありながら面白い」
出典: ニューヨーク・タイムズ(書評) (2007年)
豆知識
- 父親は金融分野で働いた公務員サー・カラム・マッカーシー。
- ブレグジットの後にスウェーデン国籍を取得したと報じられている。
- プラハやアムステルダム、ベルリンなど複数の都市に居住経験がある。