世界・海外・国外の文学賞

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ツィツィ・ダンガレンブガ

ツィツィ・ダンガレンブガ

Tsitsi Dangarembga

プロフィール

性別
女性
生誕
1959-02-04 (ムトコ(南ローデシア、現ジンバブエ))
国籍
ジンバブエ
言語
英語, ショナ語
宗教
メソジスト
居住地歴
イングランド(幼少期) → ムトコ(出生) → オールド・ムタレ/ハーディセル(ミッション居住) → ハラレ(活動拠点) → ベルリン(フィルム留学・研究)

経歴

職業
小説家, 劇作家, 映画監督, 脚本家, プロデューサー
活動期間
1983年〜
所属
ナイラエ・フィルム(Nyerai Films、設立者), Women Filmmakers of Zimbabwe(エグゼクティブ・ディレクター), International Images Film Festival for Women(創設ディレクター), Institute for Creative Arts for Progress in Africa(ICAPA、創設メンバー), シドニー・サセックス・カレッジ(名誉フェロー)
所属団体
王立文学協会(International Writer 選出)
影響を受けた人物
ヴァージニア・ウルフ, アフリカ系アメリカ人女性作家(総称)
影響を与えた人物
ジンバブエやアフリカの若手女性作家

学歴

シドニー・サセックス・カレッジ(ケンブリッジ大学)
医学系
期間: 1977–1980(在学・途中退学)
国: イギリス
在学中に人種差別や孤立を経験し、3年で退学して帰国
ジンバブエ大学
医学・心理学系(履修)
期間: 1980年代(在学)
国: ジンバブエ
演劇クラブでの活動が文学・演劇制作への転機となる
ドイツ映画テレビアカデミー(Deutsche Film- und Fernsehakademie Berlin)
映画監督課程
期間: 1989〜1990年代(留学)
国: ドイツ
ベルリン滞在中に多数の短編・ドキュメンタリー制作
フンボルト大学ベルリン
アフリカ研究(博士課程)
学位: PhD
期間: 2000年代(博士課程修了)
国: ドイツ
アフリカ映画の受容をテーマに博士論文を執筆

受賞歴

コモンウェルス作家賞(アフリカ部門)
1989
対象作品: Nervous Conditions(ナーバス・コンディションズ)
部門: 地域賞(アフリカ)
主催: コモンウェルス・ライターズ・プライズ運営
結果: 受賞
BBC 100冊(世界を形作った本)
2018
対象作品: Nervous Conditions
主催: BBC
結果: 選出
ブッカー賞(最終候補)
2020
対象作品: This Mournable Body(この嘆くべき身体)
部門: 小説
主催: ブッカー賞運営
結果: ショートリスト
PEN国際表現の自由賞(Oxfam Novib/PEN Award)
2021
主催: PEN International
結果: 受賞
フリーデンスプライス(ドイツ書籍取引商組合の平和賞)
2021
主催: ドイツ書籍取引商組合
結果: 受賞
PEN Pinter Prize
2021
主催: English PEN
結果: 受賞
Windham–Campbell 文学賞(フィクション)
2022
部門: フィクション
主催: イェール大学 Windham–Campbell プログラム
結果: 受賞
Royal Society of Literature International Writer
2022
主催: 王立文学協会
結果: 選出
St. Francis College 文学賞(最終候補)
2019
主催: St. Francis College
結果: ファイナリスト

受賞・候補エディション

作品

代表作

ナーバス・コンディションズ(Nervous Conditions)

1988年 小説(ポストコロニアル文学) 208ページ

植民地時代のジンバブエを舞台に、貧しい農村出身の少女が教育を通じて個人としての自我を模索する過程を描いた作品。女性性、人種、階級、家族の期待が交差する物語。

植民地主義女性の自律教育と階級アイデンティティ
映像化・舞台化
  • [映画(ストーリー原案)] Neria(映画) / Godwin Mawuru (1993)
翻訳
  • 複数言語に翻訳済み(英語原作→日本語翻訳版等あり)

ザ・ブック・オブ・ノット(The Book of Not)

2006年 小説(続編) 256ページ

『ナーバス・コンディションズ』の続編で、主人公の成長と社会的・政治的な文脈のなかでの苦闘を描く中篇・長篇。

成長の苦悩植民地後の社会教育と排除

This Mournable Body(この嘆くべき身体)

2018年 小説(三部作の完結) 304ページ

シリーズの最終作。戦後ジンバブエ社会の変化と、主人公が個人としての尊厳を取り戻そうとする試みを重層的に描く。

トラウマと喪失政治と個人女性の主体性

全著作

  • Lost of the Soil(戯曲、1983)
  • The Letter(短編、1985)
  • She No Longer Weeps(戯曲、1987)
  • Nervous Conditions(小説、1988)
  • The Book of Not(小説、2006)
  • This Mournable Body(小説、2018)
  • Black and Female(エッセイ集、2022)

翻案

  • Neria(1993、物語提供)
  • Everyone's Child(1996、監督作)

作風・主題

文体
簡潔で直接的な語り口ポストコロニアルな視点からの社会分析個人史と国家史を交差させる叙述
頻出モチーフ
教育と自立女性の主体性家族とコミュニティの期待

評価・遺産

ツィツィ・ダンガレンブガはジンバブエ出身の作家・映画作家として、ポストコロニアル文学と女性の声を国際的に知らしめた。『ナーバス・コンディションズ』はアフリカ文学の重要作とみなされ、映画制作やフェスティバル運営を通じて後進の育成にも貢献している。

関連学会

  • 王立文学協会(International Writer 選出)

大衆文化への影響

  • 映画『Neria』の脚本提供によりジンバブエ国内で広く知られる
  • 『Everyone's Child』はジンバブエ初の黒人女性監督作のひとつとして注目

引用

  • 当時、黒人女性の役がある戯曲はほとんどなかった。状況が改善するとは思えなかったので、女性たちが座って自分たちの作品を書かなければならないと考え、そうしました。
    出典: インタビュー(ウィキペディアによる引用) (2004年)

豆知識

  • 『ナーバス・コンディションズ』は英語で出版されたジンバブエ出身の黒人女性による最初の小説とされる。
  • 『Neria』(1993)はツィツィの物語提供によりジンバブエで大ヒットした映画となった。
  • 1996年の『Everyone's Child』は黒人ジンバブエ人女性による初期の長編監督作品の一つとされる。
  • 2020年の抗議活動参加により逮捕され、その後の有罪判決は2023年に控訴で覆された。