世界・海外・国外の文学賞

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ウーヴェ・ヨンソン

ウーヴェ・ヨンソン

Uwe Johnson

プロフィール

性別
男性
生誕
1934-07-20 (カンミン(現:ポーランド・カミェン・ポモルスキ))
死没
1984-02-22 (シーネス(イングランド・ケント)) 49歳
国籍
ドイツ
言語
ドイツ語
居住地歴
カンミン(現ポーランド・カミェン・ポモルスキ) → アンクラム → ギュストロウ → ロストック(大学在学) → ライプツィヒ(大学在学) → 西ベルリン → ニューヨーク(在住期間あり) → シーネス(イギリス、晩年)

経歴

職業
小説家, 短編作家, 翻訳者, 編集者, 学者
活動期間
1953年〜1984年
所属
Gruppe 47(グルッペ47), 国際PEN(ドイツ支部), ドイツ芸術アカデミー(Akademie der Künste), ダルムシュタット言語文学アカデミー(入会後非公式に退会)
所属団体
国際PEN, ドイツ芸術アカデミー(Akademie der Künste)
影響を受けた人物
ベルトルト・ブレヒト, モダニズム文学(20世紀のモダニスト), エルンスト・バルラッハ(卒論の対象)
影響を与えた人物
戦後ドイツ文学の作家たち, ドイツの批評・研究者層

学歴

ロストック大学
ドイツ語学(Germanistik) / フィロロギー(ドイツ語)
学位: Diplom?
期間: 1952–1954
国: ドイツ
在学中に政治的理由で一時停学されるが復学した。最終学歴の詳細不明。
ライプツィヒ大学
ドイツ語学(Germanistik) / フィロロギー(ドイツ語)
学位: Diplom?
期間: 1954–1956
国: ドイツ
卒業年は不明。卒業論文はエルンスト・バルラッハについて。

受賞歴

フォンテーネ賞
1960
主催: (西)ベルリン
結果: 受賞
プリ・アンタルナショナル(Prix International)
1962
主催: Formentor Group
結果: 受賞
ゲオルク・ビュヒナー賞
1971
主催: ドイツ言語文学アカデミー(Deutsche Akademie für Sprache und Dichtung)
結果: 受賞
ヴィルヘルム・ラーベ賞
1975
主催: ブラウンシュヴァイク(Wilhelm Raabe-Stiftung等)
結果: 受賞
トーマス・マン賞
1978
主催: リューベック
結果: 受賞
ケルン市文学賞
1983
主催: ケルン市
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Jahrestage (Anniversaries)

    1967 年のニューヨークを舞台に、ゲジーネ・クレスパールが娘に家族史を語り、同時に戦後ドイツの記憶を掘り起こす長大な連作小説。個人史と世界史が一日の流れの中で交差する。

    一日ごとの語りが、家族の記憶と歴史の層をゆっくり開いていく。

    1720ページ
    長編小説記憶家族史戦後ドイツ

作品

代表作

『ヤーコブについての推測(Mutmaßungen über Jakob)』

1959年 小説

1950年代の東西両ドイツの状況を背景にした実験的な長編。政治的・個人的記憶や証言の断片を重ねる作品。

分断と統合記憶政治的弾圧
翻訳
  • ウルスレ・モリナロ訳(英語)『Speculations About Jakob』

『アヒムについての第三書(Das dritte Buch über Achim)』

1961年 小説

初期の長編であり、個人の内面と社会的状況を交錯させる作風を示す作品。

個人と社会記憶
翻訳
  • 英訳(部分・断片の翻訳あり)

『ヤーレシュターゲ(Jahrestage) ― ゲジーネ・クレスパールの生涯から』

1970年 長篇と連作長編(複数巻)

ゲジーネ・クレスパールという人物の生活を通してドイツの歴史・記憶を織り交ぜる大作。1970年から1983年まで断続的に刊行された。

歴史と個人の記憶ドイツの分断とその余波
翻訳
  • ダミオン・サールズ訳(英語)『Anniversaries』(2018)

全著作

  • 『Mutmaßungen über Jakob』(1959)
  • 『Das dritte Buch über Achim』(1961)
  • 『Karsch, und andere Prosa』(1964)
  • 『Zwei Ansichten』(1965)
  • 『Jahrestage』(1970–1983)
  • 『Eine Reise nach Klagenfurt』(1974)
  • 『Berliner Sachen, Aufsätze』(1975)
  • 『Skizze eines Verunglückten』(1982)
  • 『Begleitumstände. Frankfurter Vorlesungen』(1980)

作家による翻訳

  • ハーマン・メルヴィル『Israel Potter: His Fifty Years of Exile』のドイツ語訳(1961)
  • 中高ドイツ語『ニーベルンゲンの歌』の現代ドイツ語訳(1961)
  • ジョン・ノールズ『A Separate Peace』の翻訳(1959原訳→1963出版)

作品の翻訳

  • 『Mutmaßungen über Jakob』→英訳 'Speculations About Jakob'(Ursule Molinaro, 1963)
  • 『Jahrestage』→英訳 'Anniversaries'(Damion Searls, 2018)

作風・主題

文体
モダニスト的実験(断片的・多声的語り)社会・歴史への批評性を備えたリアリズムの変形
頻出モチーフ
記憶と忘却ドイツの分断・移動と亡命日常と官僚制海岸・海の風景(晩年のシーネス期)

健康

  • 高血圧性心臓病
    1983–1984
    健康悪化により執筆活動に支障が出、読書会・巡回講演などを中断した。1984年に心疾患で死亡。

評価・遺産

ウーヴェ・ヨンソンは東西ドイツの現実と記憶を文学的に探求した20世紀ドイツ文学の重要な作家である。彼の大作『ヤーレシュターゲ』は戦後ドイツ史と個人的記憶を結びつける試みとして高く評価される。翻訳・編集者としての活動も評価され、複数の主要文学賞を受賞した。

記念館・博物館

  • ウーヴェ・ヨンソン資料館(Uwe-Johnson-Gesellschaft 関連) ドイツ(各地のアーカイブ・研究機関)

関連学会

  • Uwe-Johnson-Gesellschaft
  • ダルムシュタット言語文学アカデミー(入会経験あり)

資料所蔵先

  • Uwe-Johnson-Archiv(Uwe-Johnson-Gesellschaft関連アーカイブ)

大衆文化への影響

  • シーネスでの暮らしや海辺の風景は文化史的研究や評論の対象となっている

引用

  • 「二つのドイツの作家(the author of the two Germanies)」
    出典: 批評家・評論の称号

豆知識

  • 1945年に家族とともに避難してアンクラームへ移住した。
  • 1950年代に東ドイツ当局から異端視され、一時職を得られなかった。
  • 死後、遺体は1984年3月13日に発見された(死亡日は2月22日)。
  • 妻エリザベート・シュミットとの結婚(1962年)とその後の私人関係に関する論争がある。
  • 晩年はイングランドのシーネスで過ごし、海辺の家から執筆・編集活動を行った。