世界・海外・国外の文学賞

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ウィル・セルフ

ウィル・セルフ

Will Self

プロフィール

性別
男性
生誕
1961-09-26 (ロンドン(チャリング・クロス病院))
国籍
イギリス
言語
英語
宗教
ユダヤ系の家系(宗教的帰属は複雑)
居住地歴
ノースロンドン(イースト・フィンチリー、ハムステッド近郊) → ブリクストン(Brixton) → ストックウェル(Stockwell) → イサカ(ニューヨーク州)滞在(1年間)

経歴

職業
小説家, ジャーナリスト, コラムニスト, 放送作家・パブリックコメンテーター, 大学教授
活動期間
1991年〜
影響を受けた人物
J. G. バラード, フランク・ハーバート, フィリップ・K・ディック, ジョナサン・スウィフト, フランツ・カフカ, ルイ=フェルディナン・セリーヌ, ハンター・S・トンプソン, マーティン・エイミス, アラスデア・グレイ
ノミネート
ブッカー賞 ロングリスト(Dorian, an Imitation)2002, ブッカー賞 ショートリスト(Umbrella)2012

学歴

University College School(ユニバーシティ・カレッジ・スクール)
国: イギリス
中等教育(男子校)
Christ's College, Finchley(クリスト・カレッジ、フィンチリー)
国: イギリス
中等教育(進学前の在籍)
エクセター・カレッジ(オックスフォード大学)
哲学・政治・経済学(PPE)
学位: BA (third class)
期間: 1980s
卒業年: 1984
国: イギリス
オックスフォード大学でPPEを専攻、成績は3等級

受賞歴

ジェフリー・フェイバー記念賞
1991
対象作品: The Quantity Theory of Insanity
主催: Geoffrey Faber Memorial Trust
結果: winner
アガー・カーン賞(フィクション)
1998
対象作品: Tough, Tough Toys for Tough, Tough Boys(短編)
主催: The Paris Review
結果: winner
ボリンジャー・エヴリマン・ウッドハウス賞(コメディ小説賞)
2008
対象作品: The Butt
部門: Comic Fiction
主催: Everyman/Wodehouse Prize 運営団体
結果: winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Tough Tough Toys for Tough Tough Boys

    過剰な男らしさや暴力文化に向き合う短編。刺激的で実験的な語り口と暗いユーモアを用いながら、個人の崩壊や社会の病理を浮かび上がらせる作品。

    ブラックユーモア社会風刺暴力アイデンティティ
Tähtivaeltaja賞 1回登壇
  1. 受賞作: グレート・エイプス (Great Apes)

    ある朝、主人公は目覚めると世界が変わり、人間が類人猿に置き換わった並行世界にいると気づく。自分だけが“人間”だと主張する男の視点を通して、言語や認識、文明の脆弱性を皮肉とブラックユーモアを交えて描き、アイデンティティを問い直す寓話的なSF。

    ディストピアアイデンティティ社会風刺

作品

代表作

The Quantity Theory of Insanity

1991年 短編集(短編小説)

初期の短編集。精神や狂気、都会生活を主題とした作品群。

狂気都市精神分析

Dorian, an Imitation

2002年 小説(近代文学に対する翻案/再解釈)

オスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』を下敷きにした近代的再解釈。道徳と崩壊を扱う。

自己道徳崩壊芸術と倫理

The Book of Dave

2006年 小説(ディストピア/風刺)

日記形式と未来社会を織り交ぜ、宗教や社会の形成を風刺的に描いた作品。

宗教風刺言語の変容社会構築

Umbrella

2012年 小説(実験的/モダニズム的)

長年にわたる主人公の精神病エピソードとロンドンの風景を重層的に描く難解な長編。ブッカー賞ショートリスト入り。

精神病理記憶都市

全著作

  • Cock and Bull (1992)
  • My Idea of Fun (1993)
  • The Quantity Theory of Insanity (1991)
  • Dorian, an Imitation (2002)
  • The Book of Dave (2006)
  • Umbrella (2012)
  • The Butt (2008)
  • Shark (2014)
  • Phone (2017)
  • Elaine (2024)
  • その他多数(短編・エッセイ・ノンフィクション)

翻案

  • The Minor Character(短編をもとにした短編映画、David Tennant出演)

作風・主題

文体
風刺的グロテスク幻想的実験的・モダニズム的表現
頻出モチーフ
精神疾患薬物乱用精神分析/精神医療ロンドンという都市空間

健康

  • 多血症(polycythaemia vera)→骨髄線維症へ進行
    2011 - 現在(経過観察/治療あり)
    長期的な血液疾患として生活と執筆活動に影響を与えていると公表

評価・遺産

風刺的で実験的な文体とロンドンを舞台にした作品群で知られる作家。英文学界での影響力があり、2016年にブリティッシュ・ライブラリーが個人アーカイブを取得した。

資料所蔵先

  • ブリティッシュ・ライブラリー(The Papers of Will Self)

大衆文化への影響

  • テレビのパネル番組出演(Have I Got News for You、Shooting Stars等)
  • 短編『The Minor Character』が短編映画化され、デヴィッド・テナントが出演

引用

  • 私は読者が自分と同一視するようなフィクションは書かない。世界の認識可能な像を描くためでもない。私は人々を驚かせるために書く。
    出典: インタビュー/文芸評論(引用はウィル・セルフの著作・インタビューより) (2007年)

豆知識

  • 身長は約196cm(6フィート5インチ)
  • ビンテージタイプライターのコレクターである
  • 長距離徒歩を行うサイコジオグラフィー的な試みを行い、2006年にはロンドンからジョン・F・ケネディ空港経由でマンハッタンまで歩いた記録がある
  • 2019年に菜食主義者になったと公表