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第27回(1948年) 受賞
退職したシャーマン教授が、ひとりで太平洋を渡ろうとした旅の途中で火山島クラカトアに流れ着き、秘密の富豪社会と奇想天外な発明に出会う空想冒険譚。
気球の旅は、世界の裏側にある奇妙な楽園への入口になる。
205ページ冒険空想科学ユートピア自己発見クラカトア
ウィリアム・ペーヌ・デュ・ボワ
ウィリアム・ペーヌ・デュ・ボワ
William Pène du Bois
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1916-05-08 (ニュージャージー州ナトリー)
- 死没
- 1993-02-05 (フランス・ニース) 76歳
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 居住地歴
- ニュージャージー州ナトリー(出生) → フランス(ヴェルサイユ、ニース)──幼少期から青年期にかけて教育を受けた → アメリカ合衆国(帰国後) → フランス・ニース(晩年)
経歴
- 職業
- 作家, イラストレーター, 編集者
- 活動期間
- 1936年〜1993年
- 所属
- The Paris Review(アートエディター、1953–1960)
- 影響を受けた人物
- ジュール・ヴェルヌ
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| リセ・オッシュ(Lycée Hoche)、ヴェルサイユ | — | — | — | — | フランス |
| リセ・ド・ニース(Lycée de Nice)、ニース | — | — | — | — | フランス |
| カーネギー工科大学建築学部(Carnegie Technical School of Architecture)に合格 | — | — | — | — | アメリカ合衆国 |
リセ・オッシュ(Lycée Hoche)、ヴェルサイユ
国:
フランス
幼少期の教育機関の一つ
リセ・ド・ニース(Lycée de Nice)、ニース
国:
フランス
ヴェルサイユ滞在後に学んだ学校の一つ
カーネギー工科大学建築学部(Carnegie Technical School of Architecture)に合格
国:
アメリカ合衆国
奨学金のオファーを受けたが、入学せず作家・イラストレーターの道を選んだ
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1948 | ニューべリー賞(Newbery Medal) | 『二十一の気球』 | — | アメリカ図書館協会 子どもサービス部(ALSC) | winner |
| 1952 | カルデコット名誉賞(Caldecott Honor) | 『Bear Party』 | — | アメリカ図書館協会 子どもサービス部(ALSC) | honor |
| 1957 | カルデコット名誉賞(Caldecott Honor) | 『Lion』 | — | アメリカ図書館協会 子どもサービス部(ALSC) | honor |
| 1952 | Child Study Association of America(後のJosette Frank Award) | 『Twenty and Ten』(挿絵) | — | Child Study Association of America | winner |
ニューべリー賞(Newbery Medal)
1948
対象作品:
『二十一の気球』
主催:
アメリカ図書館協会 子どもサービス部(ALSC)
結果:
winner
カルデコット名誉賞(Caldecott Honor)
1952
対象作品:
『Bear Party』
主催:
アメリカ図書館協会 子どもサービス部(ALSC)
結果:
honor
カルデコット名誉賞(Caldecott Honor)
1957
対象作品:
『Lion』
主催:
アメリカ図書館協会 子どもサービス部(ALSC)
結果:
honor
Child Study Association of America(後のJosette Frank Award)
1952
対象作品:
『Twenty and Ten』(挿絵)
主催:
Child Study Association of America
結果:
winner
受賞・候補エディション
作品
代表作
『二十一の気球』
1947年 児童文学 / 冒険 / 想像力豊かなフィクション学校の教師が気球で1年を過ごすことを決めるが、事故でクラカトア島に不時着する。島には秘密のダイヤモンド鉱山を共有する20家族がおり、豊かな生活を築いている。爆発の際、主人公たちは20個の気球に支えられた飛行台で逃げる。
発明冒険風変わりなユーモア
『Bear Party』
1951年 絵本絵が主体の短い児童書。クマたちをめぐる遊び心ある場面とユーモアに富んだ描写が特徴。
動物ユーモア絵の表現
『Lion』
1956年 絵本 / 比喩的寓話動物をデザインする天使の視点から獅子の誕生を描く寓話。芸術と創造性、居場所を見つけることについての物語。
創造性芸術自己発見
『The Great Geppy(グレート・ジェッピー)』
1940年 児童文学 / 冒険縞模様の馬(ゾウやシマウマではない)がサーカスの盗難事件を解決するために変装して捜査する物語。最終的にはサーカスのために資金を提供していた人物が判明し、英雄として称えられる。
冒険サーカスユーモア
『Squirrel Hotel』
1952年 児童文学 / 絵本男がリスのために精巧なホテルを建てる物語。家具や仕掛けの細部を描いた挿絵が魅力。物語はややビターで、失踪した男を探す試みが語られる。
想像力細密描写失踪と探索
『The Giant』
1954年 児童文学 / ファンタジー8歳で7階建ての背丈がある少年の物語。家族や友人たちが彼を隠すために工夫を凝らすが、主人公の友人は彼を公に受け入れさせる方法を考える。
異端と受容成長コミュニティ
『Peter Graves: An Extraordinary Adventure』
1950年 児童文学 / 科学的空想いたずら好きな少年ピーターと、反重力物質「フルロイ」を発明した紳士的な科学者ホートン・ファーロングの冒険。ピーターは家を再建するため、フルロイの利用で金を稼ごうとする。
発明友情冒険
『Otto』シリーズ(例:Otto in Texas, Otto in Africa, Otto And The Magic Potatoes)
1936年 児童文学 / コミカル・アドベンチャー巨大な犬オットーの冒険を描くシリーズ。テキサスで恐竜の骨に出会ったり、アフリカや奇想天外な出来事に遭遇するエピソードがある。
動物キャラクター冒険ユーモア
全著作
- 『Elisabeth, the Cow Ghost』 (1936)
- 『Giant Otto & Otto at Sea』 (1936)
- 『The 3 Policemen, or, Young Bottsford of Farbe Island』 (1938)
- 『The Great Geppy』 (1940)
- 『The Flying Locomotive』 (1941)
- 『The Twenty-One Balloons』 (1947)
- 『Peter Graves: An Extraordinary Adventure』 (1950)
- 『Bear Party』 (1951)
- 『Squirrel Hotel』 (1952)
- 『The Giant』 (1954)
- 『Lion』 (1956)
- 『Castles and Dragons』 (1958)
- 『Otto in Texas』 (1959)
- 『Otto In Africa』 (1961)
- 『The Three Little Pigs』 (1962)
- 『The Alligator Case』 (1965)
- 『Lazy Tommy Pumpkinhead』 (1966)
- 『Pretty Pretty Peggy Moffitt』 (1968)
- 『Porko von Popbutton』 (1969)
- 『Call Me Bandicoot』 (1970)
- 『Mother Goose for Christmas』 (1973)
- 『The Forbidden Forest』 (1978)
- 『Gentleman Bear』 (1985)
作風・主題
- 文体
- 遊び心ある描写詳細な挿絵による物語展開発明や機械への関心を反映した説明的な文体
- 頻出モチーフ
- 発明と機械動物(特に擬人化された動物)巨大さ/小ささの逆転(巨人、巨大な犬)ユーモアと風変わりなアイデア
健康
-
脳卒中(stroke)19931993年にニースで脳卒中により死亡
評価・遺産
ウィリアム・ペーヌ・デュ・ボアは、創意に富んだ物語と精密で遊び心ある挿絵で知られる児童文学作家・イラストレーターである。1948年のニューべリー賞受賞作『二十一の気球』をはじめ、多くの作品が世代を越えて読まれている。彼の資料の一部はニューヨーク公共図書館に所蔵されている。
資料所蔵先
- ニューヨーク公共図書館 人文・社会科学図書館 資料・アーカイブ部(William Pène du Bois papers)
豆知識
- 父親は画家で批評家のガイ・ペーヌ・デュ・ボワ、母は子供服のデザイナーのフローレンス・シャーマン。
- 幼少期に家族とともにフランスへ移住し、ヴェルサイユやニースで教育を受けた。
- 1936年に最初の本『Elisabeth, the Cow Ghost』を出版して作家活動を開始。
- 第二次世界大戦中は陸軍に従軍し、バミューダで砲兵部隊に所属。『Yank』誌の記者としても活動した。
- 1953–1960年に『The Paris Review』のアートエディターを務め、創刊に関わった編集者の一人。
- 1948年に『The Twenty-One Balloons』でニューべリー賞を受賞。1952年と1957年にカルデコット名誉賞のランナーアップ(Honor)となった。
- ヴィンテージカーの愛好家で、1931年製Brewster Croydon Coupe(Rolls-Royce P11)を修復した。
- 甥・いとこに児童書イラストレーターや舞台衣裳デザイナーがいる芸術家一家の出身。
- 1993年にフランス・ニースで脳卒中のため死去。