世界・海外・国外の文学賞

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ヴィスワヴァ・シムボルスカ

ヴィスワヴァ・シムボルスカ

Wislawa Szymborska

別名: Maria Wisława Anna Szymborska
ペンネーム: スタンチチュフナ(Stańczykówna)サミズダート(地下出版)への寄稿時に用いた偽名

プロフィール

性別
女性
生誕
1923-07-02 (プロヴェント(現・コルニク)、ポーランド)
死没
2012-02-01 (クラクフ、ポーランド) 88歳
国籍
ポーランド
言語
ポーランド語
居住地歴
プロヴェント(幼少期) → トルン(Toruń) → クラクフ(Kraków) — 生涯の大半を居住

経歴

職業
詩人, エッセイスト, 翻訳者
活動期間
1943年〜2012年
所属
雑誌「Życie Literackie(文学の生活)」編集部, 雑誌「NaGłos」編集
所属団体
ポーランド統一労働者党(過去の所属)
影響を受けた人物
チェスワフ・ミウォシュ(Czesław Miłosz), ジェルジ・ギェドロイツ(Jerzy Giedroyc)
影響を与えた人物
現代のポーランド詩人たち(広範な影響)

学歴

ヤギェウォ大学(ヤギェロン大学)
文学部(途中で社会学に転科) / 社会学(中途退学)
期間: 1945–1948
国: ポーランド
経済的理由により学位を取得せず中途退学

受賞歴

クォシェルスキ賞(Kościelski Award)
1990
主催: Kościelski 財団
結果: 受賞
ゲーテ賞
1991
主催: ゲーテ財団(ドイツ)
結果: 受賞
ヘルダー賞
1995
主催: ヘルダー財団
結果: 受賞
ノーベル文学賞
1996
対象作品: 詩作全体
主催: スウェーデン・アカデミー
結果: 受賞
白鷲勲章(Order of the White Eagle)
2011
主催: ポーランド共和国
結果: 受賞
文化功労金メダル(Gloria Artis)
2005
主催: ポーランド文化省
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 詩集(代表作)

    短詩を中心に、日常の些細な事象から人生や記憶、偶然について哲学的かつウィットに富んだ観察を行う作品群。平易な言葉で深い洞察を示すのが特徴である。

    日常の洞察記憶ユーモア
  1. 受賞作: 『二度と(Nothing Twice)』

    ウィスワヴァ・シンボルスカの単一作品を対象とする受賞ではなく、詩作全体へのノーベル賞。歴史や身体感覚を断片的に掬い取る詩の力が評価された。

    一冊ではなく、詩人としての全仕事をたたえる授賞。

    詩人業績ポーランド文学ノーベル賞

作品

代表作

だから私たちは生きる(Dlatego żyjemy)

1952年

社会主義リアリズム期の作品を含む初期詩集。体制への迎合からの変化も見られる。

社会歴史個人と集団
翻訳
  • 英訳あり

塩(Sól)

1962年

日常の中の象徴性や存在論的な考察を織り交ぜた中期の詩集。

日常存在比喩
翻訳
  • 英訳あり

橋の上の人々(Ludzie na moście)

1986年

さまざまな視点から群像を描く詩集。一編は映像化された。

群像歴史的記憶偶然と必然
映像化・舞台化
  • [映画] People on the Bridge(詩の映像化) / Beata Poźniak
翻訳
  • 英訳あり

終わりと始まり(Koniec i początek)

1993年

戦争と復興、記憶についての深い省察を含む詩集。国際的にも注目された作品を含む。

戦争記憶再生
翻訳
  • 英訳あり

砂粒の眺め(Widok z ziarnkiem piasku)

1996年

微視的な視点から人間と世界を見つめる詩を集めた作品。

観察哲学自然
翻訳
  • 英訳あり

コロン(Dwukropek)

2005年

晩年の詩集の一つで、短く鋭い断章が特徴。

短詩省察
翻訳
  • 英訳あり

十分だ(Wystarczy)

2012年

死後に編集・刊行された最終詩集。晩年の思索が凝縮されている。

終末回顧静けさ
翻訳
  • 英訳あり

全著作

  • Dlatego żyjemy(1952)
  • Pytania zadawane sobie(1954)
  • Sól(1962)
  • 101 wierszy(1966)
  • Ludzie na moście(1986)
  • Koniec i początek(1993)
  • Widok z ziarnkiem piasku(1996)
  • Dwukropek(2005)
  • Tutaj(2009)
  • Wystarczy(2012)

翻案

  • 詩「People on the Bridge」の映画化(Beata Poźniak)
  • 詩の楽曲化(例:「Buffo」の作曲)
  • 映画『ターンレフト、ターンライト』での詩の使用(“Love at First Sight”)

作家による翻訳

  • フランス語バロック詩やアグリッパ・ダビニエの作品の翻訳

作品の翻訳

  • 英語、ドイツ語、日本語、アラビア語、ヘブライ語、ペルシア語、中国語など多数に翻訳

作風・主題

文体
皮肉と精密さを兼ね備えた簡潔な文体逆説と控えめな表現を用いる哲学的・存在論的な思索を詩の断章に集約する
頻出モチーフ
戦争と記憶日常からの視点死と生の対照逆説

健康

  • 肺がん
    晩年(死去時の主な死因)
    2012年に肺がんにより静かに自宅で逝去。創作活動の継続に影響を与えた。

評価・遺産

ヴィスワヴァ・シムボルスカは1996年にノーベル文学賞を受賞し、皮肉と精密さを備えた詩風で国際的な評価を得た。戦争や日常、記憶をめぐる深い省察でポーランド国内外の詩壇に大きな影響を与えた。彼女の名を冠した文学賞も設立されている。

関連学会

  • ポーランド・ペンクラブ(関連)

大衆文化への影響

  • 映画『ターンレフト、ターンライト』や『Three Colors: Red』への詩の使用・影響
  • 音楽家による詩の楽曲化(例:『Buffo』や『Nic dwa razy』の音楽化)

引用

  • 家にはゴミ箱がある。
    出典: インタビュー(詩の少なさについての発言)
  • 風刺的な精密さで歴史的・生物学的文脈を明らかにする詩。
    出典: ノーベル賞選考委員会(ノーベル文学賞受賞理由) (1996年)

豆知識

  • 発表された詩は350篇未満とされる。
  • 1953年に教会を批判する政治的請願に署名したことがある。