世界・海外・国外の文学賞

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ウィティ・タメ・イヒマエラ=スマイラー

ウィティ・タメ・イヒマエラ=スマイラー

Witi Tame Ihimaera-Smiler

プロフィール

性別
男性
生誕
1944-02-07 (ギズボーン(ニュージーランド))
国籍
ニュージーランド
言語
英語, マオリ語
居住地歴
ワイティヒ(Waituhi) → ギズボーン → ウェリントン → オークランド → キャンベラ(豪) → ニューヨーク(米国) → ワシントンD.C.(米国) → モントン(フランス、滞在)

経歴

職業
作家, 学者, 外交官, 編集者, 脚本家(リブレット)
活動期間
1969年〜2024年
所属
オークランド大学(英文学教授・名誉職等), ニュージーランド外務省(作家職・外交勤務), ヴィクトリア大学ウェリントン(奨学金受領等)
所属団体
Royal Society of Literature(国際作家選出)
影響を受けた人物
マオリの口承伝統, 地域の歴史・伝説, パーケハ(Pākehā)作家の表象(例:Douglas Stewartへの反応)
影響を与えた人物
ニュージーランドの現代マオリ作家, 児童文学および映画制作(特に『ホエール・ライダー』を通じた世代), 舞台・音楽(リブレットや戯曲の創作を通じて)

学歴

オークランド大学
期間: 1963–1966
国: ニュージーランド
在籍したが学位は取得していない
ヴィクトリア大学ウェリントン校
文学部
学位: BA
期間: 1969–1971(通信・夜間等の併修を含む)
卒業年: 1971
国: ニュージーランド
学士(文学)を取得

受賞歴

クイーンズ・サービス・メダル
1986
主催: ニュージーランド政府
結果: 受章(公共サービスへの貢献)
ニュー・ジーランド勲章(Distinguished Companion)
2004
対象作品: 文学への貢献
主催: ニュージーランド政府
結果: 任命(後にナイト称号の再導入で称号付与を辞退)
ロバート・バーンズ・フェローシップ
1975
主催: オタゴ大学
結果: 受賞
キャサリン・マンガルド・メントン・フェローシップ
1993
主催: Katherine Mansfield Memorial Fellowship
結果: 受賞(フランス・モントンでの滞在執筆)
モンタナ・ニュー・ジーランド・ブック・アワード(フィクション賞)
1995
対象作品: Bulibasha: King of the Gypsies
部門: フィクション
主催: Montana New Zealand Book Awards
結果: 受賞(Fiction)
ニールセン・ブックデータ・ニュージーランド書店員選定賞
2003
対象作品: The Whale Rider(小説版の新版)
主催: Nielsen BookData
結果: 受賞
オッカム・ニュー・ジーランド・ブック・アワード(一般ノンフィクション)
2016
対象作品: Māori Boy: A Memoir of Childhood
部門: ノンフィクション
主催: Ockham New Zealand Book Awards
結果: 受賞(General Non-Fiction)
首相文学業績賞(Prime Minister's Award for Literary Achievement)
2017
対象作品: 生涯の文学活動
主催: ニュージーランド政府(選考委員会)
結果: 受賞
Arts Foundation Laureate Award
2009
対象作品: 文学・創作活動
主催: Arts Foundation of New Zealand
結果: 受賞(賞金付与)
Te Tohutiketike a Te Waka Toi(マオリ芸術賞)
2009
主催: Creative New Zealand / Te Waka Toi
結果: 受賞(マオリ芸術分野での顕著な業績)
フランス芸術文化勲章(オルドル・デ・ザール・エ・デ・レットル、シュヴァリエ)
2017
対象作品: マオリの物語の国際的普及への貢献
主催: フランス政府
結果: 叙勲(シュヴァリエ)
Royal Society of Literature International Writer
2024
主催: Royal Society of Literature
結果: 選出

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 首相文学業績賞(フィクション部門)

    フィクション分野での幅広い創作活動と、ニュージーランド先住民文化の表現への寄与を称える受賞。代表作や社会文化的影響を含めた生涯業績が評価される。

    ニュージーランド文学フィクションマオリ文化文学業績

作品

代表作

Pounamu Pounamu

1972年 短編小説集

初期短編集。マオリの日常や文化、植民地化の影響を描いた短編を収録し、マオリ文学の先駆的存在となった。

マオリ文化家族アイデンティティ植民地化

Tangi

1973年 小説

イヒマエラの最初期の長編。マオリの葬儀(タンギ)やコミュニティの儀礼を通じて家族と文化を描く。

儀礼家族地域社会

The Whale Rider

1987年 小説(児童文学としても親しまれる)

若い少女が伝統的な族長家系のリーダーとなるべき運命を持つ物語。神話的要素と現代文化の接点を描いた代表作。

伝説と現代性リーダーシップジェンダー世代間の継承
映像化・舞台化
  • [映画] ホエール・ライダー(映画) / Niki Caro (2002)
翻訳
  • Te Kaieke Tohorā(マオリ語版)

Bulibasha: King of the Gypsies

1994年 小説

1950年代のマオリの農村生活を舞台にした物語。マオリのウエスタン的要素を取り入れた作品。

家族土地伝統と変化
映像化・舞台化
  • [映画] Mahana(原題) / The Patriarch(海外題) / Lee Tamahori (2016)

Nights in the Gardens of Spain

1996年 半自伝的小説

既婚男性が自らの同性愛を受け入れていく過程を描いた半自伝的作品。後に映画化(改題)された。

セクシュアリティ家族自己受容
映像化・舞台化
  • [映画] Kawa(映画化) / Katie Wolfe (2010)

Māori Boy: A Memoir of Childhood

2014年 回想録(ノンフィクション)

幼少期から十代までの経験を綴った回想録。2016年にオッカム書籍賞(一般ノンフィクション)を受賞。

成長文化的形成家族

全著作

  • Pounamu Pounamu(1972)
  • Tangi(1973)
  • Whanau(1974)
  • The New Net Goes Fishing(1977)
  • The Matriarch(1986)
  • The Whale Rider(1987)
  • Dear Miss Mansfield(1989)
  • Bulibasha: King of the Gypsies(1994)
  • Nights in the Gardens of Spain(1996)
  • The Dream Swimmer(1997)
  • The Uncle's Story(2000)
  • Sky Dancer(2003)
  • Ihimaera: His Best Stories(2003)
  • Whanau II / Band of Angels(2005)
  • The Rope of Man(2005)
  • Ask at the Posts of the House(2007)
  • The Trowenna Sea(2009)
  • The Parihaka Woman(2011)
  • The Thrill of Falling(2012)
  • Māori Boy(2014)
  • Native Son: A Writer's Memoir(2019)
  • The Astromancer: The Rising of Matariki(2022)

翻案

  • ホエール・ライダー(2002年映画、監督:ニキ・カーロ)
  • Mahana / The Patriarch(2016年映画、監督:リー・タマホリ)
  • Kawa(2010年映画、監督:ケイティ・ウルフ、『Nights in the Gardens of Spain』を基に)
  • White Lies(2013年映画、短編を原作)

作品の翻訳

  • Te Kaieke Tohorā(『The Whale Rider』のマオリ語訳、1995)

作風・主題

文体
マオリの口承伝統を取り入れた語り文化と神話を現代叙述に結びつける叙事的文体多ジャンル(小説、短編、戯曲、リブレット)を横断する表現
頻出モチーフ
家族と血縁土地と海マオリの伝説・神話世代間の継承アイデンティティと帰属

評価・遺産

ウィティ・イヒマエラは国際的に知られる先住民作家の一人であり、マオリ文化を文学の中心に据えたことでニュージーランド文学に大きな影響を与えた。『ホエール・ライダー』などの作品は映画化や教育で広く紹介され、世代を越えて影響を与えている。

記念館・博物館

  • ダニーデン・ライターズ・ウォーク(ウィティ・イヒマエラ記念碑) ダニーデン、オクタゴン

関連学会

  • Royal Society of Literature(国際作家)

資料所蔵先

  • オークランド大学の関連資料(所蔵/アーカイブ)

大衆文化への影響

  • 映画『ホエール・ライダー』による国際的な知名度向上と教育現場での採用
  • 舞台・音楽・展覧会等での作品の引用・上演

引用

  • マオリ文化は私のインスピレーションの宝庫(taonga)だ。
    出典: インタビュー(Sydney Review of Books) (2019年)
  • 私はマオリについての本を書くつもりだ。既に書かれている毒のある物語を解毒したかったからだ。
    出典: 回想録『Māori Boy』 (2014年)

豆知識

  • マオリ人として最初に短編集と小説を発表した作家の一人とされる。
  • 高校時代、授業で読まされた短編を“有害”と感じて本を投げ捨て、体罰を受けた経験を回想している。
  • 2009年の小説『The Trowenna Sea』で無断引用が指摘され、出版社が回収する騒動があったが、後に謝罪と訂正が行われた。
  • 『ホエール・ライダー』は2002年にニキ・カーロ監督で映画化され、国際的な成功を収めた。