ベッシー・ヘッド短編小説賞(旧:Bessie Head Literature Awards)
べっしー・へっど たんぺん しょうせつしょう
ボツワナの文学賞。2007年設立。Bessie Headの遺産を称え、主に英語で書かれた作品を対象にボツワナ文学の発展を促すことを目的とする。2015年以降は短編賞に焦点を絞っている。
- 創設年
- 2007
- 主催
- Bessie Head Heritage Trust
- カテゴリー
- 児童文学・童話・絵本
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 不問
- 開催頻度
- 年1回(2007–2013: 小説・短編は年1回、詩・児童は隔年。2015年以降は短編に特化)
- 賞のステータス
- 活動中
説明
Winners and history (from source): 2007: Novel: Khonani Ontebetse (Born with a Husband); Short Story: Bontekanye Botumile ("Which Doctor"); Poetry: Monty Fanikiso Moswela ("Meeting in Francistown"). 2008: Novel: Phidson Mojokeri (Curse of a Dream); Short Story: Lauri Kubuitsile ("Solar Heater"); Poetry: Ita Mannathoko ("Kgalagadi, the Great Thirst"). 2009: Novel: Cheryl Selase Ntumy (Crossing); Short Story: Gothataone Moeng ("Putting On Faces"); Poetry: Luda Sekga ("He Was My Oppressor"). 2010: Novel: Tshetsana Senau (Travelling To The Sun: The Diary Of Ruth); Short Story: Legodile Seganabeng ("The Moon Has Eyes"); Children's Story: Jenny Robson ("The Right Time"). 2011: Novel: Tlotlo Pearl Tsamaase (Unlettered Skies of the Sublime); Short Story: Boikhutso Robert ("The Zambezi Crocodiles"); Poetry: John Hutcheson ("The Massacre of Innocents", "The Man", "Curse"). 2012: No awards (deferred). 2013: Novel: Veronica Jane McLean (The Hot Chain); Short Story: Moreetsi Pius Gabang ("Lesilo mo Maun"); Children's Story: Margaret Baffour-Awuah ("Two Frogs Go A'Wandering"). 2014: No award. 2015: First: Donald Molosi ("The Biggest Continent"); Second: Siyanda Mohutsiwa ("And Then We Disappeared into Some Guy's Car"); Third: Vamika Sinha ("Love and Other Almosts"). 2016: Caiphus Mmino Mangenela ("A Mother Amongst the Stars"). Administration: The awards are administered by the Bessie Head Heritage Trust. From 2007–2013 multiple genres were awarded; since 2015 the focus shifted to short stories. Some years (2012, 2014) had no awards.
賞品
- 主賞品
- 賞金・賞品の詳細は公開されていない/資料に明記なし
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 応募受付 | Bessie Head Heritage Trust(運営)/選考委員会(個別の審査員情報は公表されていない) | — | 公式サイトおよびプレスリリースで受賞者を発表 |
| 一次選考(書類・スクリーニング) | 選考委員(詳細未公表) | — | ショートリスト作成後、最終選考へ |
| 最終選考(審査員パネル) | 審査員パネル(詳細未公表) | — | 公式発表により受賞者を公表 |
選考基準
- 英語で執筆された作品であること(運営趣旨により)
- 文学性(表現・構成)
- 独創性・テーマの重要性
- ボツワナ文学への貢献や文化的文脈の提示
関連の賞
- Botswana literary awards
- Regional writing competitions in Southern Africa
公式情報
http://thuto.org/bhead/html/awards/awards.htm過去の受賞者
『A Mother Amongst the Stars』は母性と希望を象徴的に描いた短編。宇宙的な比喩を用いながら家庭や犠牲、再生の可能性を描く叙情的な一編で、個人史と普遍的な感情が交差する。
『The Biggest Continent』は短編で、アイデンティティや帰属意識を主題に据えた作品。個人の夢や社会的立ち位置をユーモアと批評を交えて描き、読者に問いを投げかける。
『And Then We Disappeared into Some Guy's Car』は若者の瞬間的な出来事を通じて都市生活の孤独や人間関係の脆さを描く短編。会話や行動の断片が内面の緊張を生む構成が特徴。
『Love and Other Almosts』は恋愛の機微やすれ違いを描く短編。ほとんど届きそうで届かない感情や関係の“ほとんど”を繊細に描写し、登場人物の心理を丁寧に掘り下げる。
『The Hot Chain』は、個人と歴史の連鎖を巡る長編。過去の出来事が現在の人々にどのような影響を及ぼすかを追い、記憶・遺産・選択の問題を掘り下げる作品である。
『Lesilo mo Maun』はマウン(Maun)を舞台にした短編で、地域の暮らしや文化、儀礼を背景に個人の選択と共同体の繋がりを描く。言語や土地の結びつきが物語に深みを与える。
『Two Frogs Go A'Wandering』は二匹のカエルの冒険を描く児童向けの物語。友情や好奇心、協力の大切さを楽しく伝える作品で、子ども向けの語り口が特徴的である。
『Unlettered Skies of the Sublime』は詩的で幻想的な要素を持つ長編。自然や記憶、言葉にならない感情を探るような文学的実験性が特徴で、個人の内面と広がる風景が交錯する。
『The Zambezi Crocodiles』はザンベジ川のワニをめぐる短編で、自然の脅威と人間の生活が交差する場面を描く。地域の伝承や生存知が物語の核となっている。
収録詩(『The Massacre of Innocents』『The Man』『Curse』)は暴力や責任、個人と社会の倫理を問う力強い詩篇群。感情表現と社会批評が交差する詩作である。
『Travelling To The Sun: The Diary Of Ruth』は日記形式で綴られる旅と自己発見の物語。主人公Ruthの内面の変化や出会い、過去との和解が丁寧に描かれ、読者に静かな共感を促す。
『The Moon Has Eyes』は月の象徴性を用いた寓話的な短編。見られているという視点や秘密が物語を牽引し、幻想と現実が交錯する静謐な物語世界を提示する。
『The Right Time』は児童向けの短編で、成長と決断のタイミングをやさしく描く物語。友情や勇気、適切な時を待つことの大切さが物語を通じて伝えられる。
『Crossing』は、国境や人生の節目を越える行為を通じてアイデンティティの再定義を問う長編。移動によって生じる文化的・個人的な葛藤や帰属意識の揺らぎが主要なテーマとなる。
『Putting On Faces』は、人が社会的に演じる役割や偽りの自己をテーマにした短編。期待や役割に応えることの心理的負担と、真の自己をどう守るかというジレンマを描く。
『He Was My Oppressor』は抑圧と記憶に向き合う詩集。個人的な痛みや不当な扱いを告白的に語り、記憶の癒しや告発のプロセスを詩的な言語で探る作品群である。
『Curse of a Dream』は、夢と呪いが現実に影響を及ぼすというモチーフを通して、家族の過去や伝承が現在にもたらす影響を描く長編。宿命と選択のやり取りが物語を牽引する。
『Solar Heater』は、日常生活の中に入ってきた小さな技術変化がもたらす人間関係の変容を描く短編。環境や技術、世代間の価値観の違いが物語の軸になる。
『Kgalagadi, the Great Thirst』はカラハリ(Kgalagadi)の乾きと土地の厳しさを主題にした詩作。自然の過酷さと生存、喪失と希望が象徴的な表現で綴られる。
『Born with a Husband』は、結婚によって個人が規定される社会で生きる女性の視点を描く長編。家族や共同体の期待に縛られながらも自我を模索する主人公の葛藤を通して、伝統と近代化の衝突を繊細に描写する。
『Which Doctor』は、病や治療の選択を巡る短編。患者や家族が伝統医療と近代医学の間で揺れ動く様子を通して、信念や恐れ、共同体の価値観が交錯する瞬間を切り取る作品である。
『Meeting in Francistown』は都市フランシスタウンでの出会いを詩的に切り取った作品。都市の喧噪や人々の交差、記憶の断片を象徴的なイメージで綴り、地方と都市の関係性を浮かび上がらせる。