コスタ・ブック賞 こすたぶっくしょう
第31回(2001年)
受賞者
5名『Twelve Bar Blues』はジャズを軸に据えた群像劇で、複数の時代と場所を横断しながら演奏家たちの栄光と挫折、音楽が個人と共同体にもたらす影響を描く。移民と文化交流、世代間の連鎖が織り込まれた情緒豊かな物語。
ジャズや文化史を題材に作品を発表するイギリスの作家。社会と音楽の交差を描く作風が特徴。
『Something Like A House』は労働者階級の環境で育った若者の視点から、居場所の探求と喪失、家族関係の細やかな機微を描く作品。静かな筆致で記憶と場所の結びつきを丁寧に掘り下げる成長譚。
英国の作家。デビュー作で注目を集めた。
『The Amber Spyglass』は『His Dark Materials(ライラの冒険)』の完結編。ライラとウィルが多元宇宙をまたぎ、〈Dust〉を巡る宗教的・哲学的対立と個人的犠牲、自由の選択を描く。冒険と寓意が重層的に交差する壮大なファンタジー作品。
イギリスの児童文学作家。『His Dark Materials(ライラの冒険)』三部作で国際的に知られる。
詩集『Bunny』は、個人の不安や人間関係の歪み、精神の揺らぎをユーモアと皮肉を交えて綴る。私的体験と荒唐なイメージが行き交い、現代人の孤独や希望を鋭く照らし出す一連の詩篇である。
イギリスの詩人。個人的体験を通した鋭い感性とユーモアが特徴的な詩作で知られる。
『Selkirk's Island』は18世紀の船乗りアレクサンダー・セルカークの漂流とその後の評価を辿る伝記で、実際の航海記録や文献を丹念に辿りつつ、ロビンソン・クルーソー伝説との関係や植民地時代の航海史を浮き彫りにする。
歴史的人物の伝記や文化史を手がけるイギリスの作家。史料に基づく再検討を行う作品が多い。