ナイオ・マーシュ賞
ナイオ・マーシュ賞
ニュージーランドの犯罪小説・ミステリー・スリラー作品を対象に毎年贈られる文学賞。
- 創設年
- 2010
- 主催
- WORD Christchurch(Christchurch Writers & Readers Festival)。創設者:Craig Sisterson(創設・立ち上げの中心人物)
- カテゴリー
- ジャンル小説
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 新人
- 開催頻度
- 年1回
- 発表時期
- 10月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
Ngaio Marsh Awardsは2010年にCraig Sistersonが創設した、ニュージーランドの犯罪小説、ミステリー、スリラー(および関連するノンフィクションやヤングリーダー向け作品)を対象とする年次文学賞。Dame Ngaio Marshにちなんで命名され、受賞発表は主にWORD Christchurch(Christchurch Writers & Readers Festival)の会場で行われる。2016年以降にBest First Novel(新人賞)が、2017年にBest Non Fictionが、2021年にYounger Readers部門が追加されるなど、複数のカテゴリーで表彰が行われている。
賞品
- 主賞品
- 2010–2012:彫刻家による手作りトロフィー+ナイオ・マーシュ著作セット+賞金。2013年以降:額入りプレート+ナイオ・マーシュ著作セット+賞金(金額は公表されていない)
- オリジナルのトロフィー(2010–2012)
- 額入りプレート(2013年以降)
- ナイオ・マーシュ作品のセット
- WORD Christchurchでの表彰・露出
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 長いリスト(Longlist) | 選考委員会が長いリストを作成。外部のゲスト審査員や招待作家が関与する場合あり。 | — | 主に7月頃に長いリストを発表(年による) |
| ショートリスト(Shortlist) | 引き続き選考委員会/パネルが選定。 | — | 主に8月〜9月頃にショートリストを発表 |
| 最終選考・受賞者決定 | 選考委員会による最終審査(パネル討議と投票等) | — | WORD Christchurchのイベント等で受賞作を発表(主に9〜10月、年により異なる) |
選考基準
- ジャンル作品としての完成度(プロット、テンポ、構成)
- 人物描写とキャラクターの深さ
- 独創性・オリジナリティ
- 文体・表現の質
- ジャンルへの貢献度およびニュージーランド文学としての価値
応募のヒント
推奨
- 応募要項と対象カテゴリ(犯罪・ミステリー・スリラー等)を事前に確認する
- 出版社または著者として定められたフォーマット・締切に従って提出する
- 原稿・出版物は入念に校正し、プロットと登場人物の一貫性を確認する
- 応募書類に作品のジャンルと売り文句(1~2行の要約)を明確に書く
注意
- ジャンル外の作品(犯罪/ミステリー/スリラーでない作品)を応募しない
- 締切前に校正や編集を怠って不完全な原稿を提出する
- 応募規程やフォーマットを無視して提出する
審査員から
- 強いプロット構成と信頼できる人物描写を重視する
- オリジナリティとジャンル内での新しい視点を評価する
- 明確な文体とリズム(テンポ)を大切にする
関連の賞
- Ockham New Zealand Book Awards
- その他のニュージーランド文学賞(地域の書籍賞やフェスティバル公募)
- WORD Christchurchの関連イベント・コンペティション
公式情報
https://www.facebook.com/NgaioMarshAward過去の受賞者
『Ritual of Fire』は緊迫感のあるスリラーで、秘密や暴力、人物の暗い背景を掘り下げながらコミュニティの影響を描く。謎が徐々に解かれていく構成と重厚な人間描写が特徴の作品。
ニュージーランドの作家(David Bishopとしても知られる)。暗く緊迫したテーマを扱う作品で評価され、2024年のNgaio Marsh Award(Best Crime Novel)を受賞。
『Miracle』は若年読者向けの物語で、友情や自己発見、困難を乗り越える成長がテーマ。冒険と感動を織り交ぜながら、希望や勇気を伝える作品として評価された。
児童・ヤングリーダー向けの作家。若い読者に向けた物語で2024年のBest Younger Readers部門を受賞。
デビュー長編『Dice』は衝撃的な事件と人間関係の絡み合いを描くクライム小説で、緻密なプロットと人物描写により若手作家の力量を示す力作と評価された。
デビュー作『Dice』で2024年のBest First Novelを受賞した作家。新鋭として注目されている。
『Remember Me』は記憶と喪失を巡る心理サスペンスで、過去と現在が交錯する中で登場人物の行為や選択が次第に明らかになっていく。真実と責任を問いかける構成が特徴。
作家。記憶や倫理を題材にしたサスペンスで評価を受け、2023年のNgaio Marsh Award(Best Crime Novel)を受賞。
『Missing Persons』は失踪者や行方不明事件をめぐるノンフィクションで、個々のケースの背景や捜査の課題、社会的影響を掘り下げる。ジャーナリスティックな視点で事実と証言を繋ぐ記録。
ニュージーランドのジャーナリスト・作家。ノンフィクション作品を多く手掛け、社会問題や人物の記録に定評がある。
『Better the Blood』は事件の影響を受ける人物像を掘り下げるサスペンスで、倫理的ジレンマや正義の在り方を問いかける力強いデビュー作。緊張感あるプロットと人物描写が評価された。
作家(兼活動の範囲によっては映像制作に関わることもある)。デビュー作である『Better the Blood』で2023年のBest First Novelを受賞。
『Before You Knew My Name』は過去の秘密や記憶を巡る心理的サスペンス。隠された真実が徐々に明らかになる過程で登場人物の関係性が揺らぎ、時間を遡るような緊張感が続く作品。
ニュージーランドの作家。長編『Before You Knew My Name』で2022年のNgaio Marsh Awardsにおいて主要賞を受賞した。
デビュー長編としての本作は、過去の影と記憶を丁寧に紡ぎ出すサスペンス。人物描写とプロットの均衡が取れており、家族や近しい関係に潜む秘密が物語を推進する。
同作でBest First Novelも受賞。デビュー長編として高く評価され、Ngaio Marsh Awardsで複数部門を受賞した(2022)。
『Sprigs』は都市の生活と個人の葛藤を背景に、道徳的選択や孤独、犯罪の影響を緻密に描く作品。登場人物の内面描写を通じて現代社会の亀裂を浮かび上がらせるサスペンス性の高い長編。
ニュージーランドを拠点に活動する作家。社会的テーマや人物描写に定評があり、2021年のNgaio Marsh Award(Best Crime Novel)を『Sprigs』で受賞。
デビュー作品は、事件の背後にある人間関係や動機を丁寧に描くミステリー。小さな共同体に潜む秘密や葛藤が物語の軸となり、読者の推理心を刺激する構成が特徴。
デビュー作『For Reasons of Their Own』で2021年のBest First Novelを受賞した作家(詳細な経歴は公開情報に依る)。
『Black Hands』は、ニュージーランドで大きな関心を集めたBain一家殺害事件の経緯と捜査、裁判の争点を詳細に追うノンフィクション。事件の背景や司法的側面を精緻に描写する。
ニュージーランドのジャーナリスト・作家。犯罪報道やノンフィクションの執筆で知られ、Bain一家事件を扱った本作でNgaio Marsh Award(Best Non Fiction)を受賞。
『Katipo Joe: Blitzkrieg』は若年読者向けの冒険ミステリー。若い主人公とその仲間たちが謎を追い、勇気や友情、正義感を育む過程がエンターテインメント性豊かに描かれている。
ニュージーランドの児童・ヤングアダルト向け作家。冒険やミステリーを得意とし、若年読者向け作品で評価を得ている。
『Auē』はニュージーランドの地方コミュニティを舞台に、家庭内の悲劇とその連鎖的影響を描く作品。暴力や喪失がもたらすトラウマと再生を巡る物語で、先住民の視点や社会的課題を織り込みながらサスペンス的な緊張感を保つ。
ニュージーランドの作家。地域社会や先住民の視点を織り込んだ重厚な長編で知られ、2020年にNgaio Marsh Award(Best Crime Novel)を受賞。
『The Nancys』は友情や成長、コミュニティの秘密を背景にしたミステリーで、ユーモアと緊張感を併せ持つ語り口が特徴。若い登場人物たちの視点から人間関係の裏側が徐々に明らかになる物語。
ニュージーランドの作家。デビュー作や短編で注目され、2020年のNgaio Marsh AwardsでBest First Novelを受賞。
2019年Best Non Fiction部門で『The Short Life And Mysterious Death Of Jane Furlong』が受賞した。
2017年Best Crime Novel部門で『The Last Time We Spoke』が受賞した。
Teina Poraの告白と、元警察官らによる正義の追求を扱うノンフィクション作品。
2017年Best Non Fiction部門で『In Dark Places: The confessions of Teina Pora and an ex-cops fight for justice』が受賞。Teina Poraの告白と関係者の闘いを扱ったノンフィクション。
ニュージーランドの犯罪小説家。2015年に『Five Minutes Alone』でNgaio Marsh Awardを受賞。
作家。2014年に『Where The Dead Men Go』でNgaio Marsh Awardを受賞した。
テレビシリーズ『Luther』の前日譚にあたる作品で、シリーズと関連する登場人物や事件を描く小説。
小説家であり脚本家。2012年にテレビシリーズ『Luther』の前日譚にあたる小説『Luther: The Calling』でNgaio Marsh Awardを受賞した。
ペンネームAlix Boscoとして2010年にデビュー作『Cut & Run』でNgaio Marsh Awardを受賞。受賞時は出席せず、後にニュージーランドの脚本家・劇作家Greg McGeeであることを明かした。