RITA賞
りたしょう
Romance Writers of America (RWA) が主催する英語のロマンス小説の賞。1982年創設。2019年までRITAとして実施され、2020年は中止され、後にVivian賞へ移行した。
- 創設年
- 1982
- 主催
- Romance Writers of America (RWA)
- カテゴリー
- 児童文学・童話・絵本
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 新人
- 開催頻度
- 年1回
- 賞のステータス
- 終了
説明
RITA AwardはRomance Writers of America(RWA)が主催するロマンス小説の表彰で、ロマンティック・フィクションの優秀作を対象としている。エントリーは秋に開始され、応募者は掲示された締切までに5冊の印刷本を提出する必要があった。予備選では各タイトルが5名の審査員によって評価され、ファイナリストは通常3月中旬に発表、受賞者はRWAの年次大会最終日に行われる授賞式(通常7月)で発表された。組織や選考方法は見直しを行い、ダイバーシティに関する問題を受けて2020年はRITAの運用を中止、後継のVivian賞が導入された。
賞品
- 主賞品
- 受賞者(著者)には金のスタチュー(像)が贈られ、書籍の編集者にはプレート/盾が贈られる。
- 受賞による名誉と業界での注目
- 宣伝・販売促進効果
- RWAによる掲載・広報
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| エントリー(応募) | 応募者が締切までに指定部数(原則として5冊の印刷本)を提出する段階。審査員はこの段階ではまだ評価を行わない(応募受付)。 | — | 募集は秋に開始し、提出締切が設定される。 |
| 予備選考(一次選考) | 各タイトルは予備選で5名の別個の審査員により審査される(各審査員が評価を行う)。 | — | 予備選の結果に基づきファイナリストが選出される。 |
| 最終選考(ファイナリスト→受賞者選定) | 最終選考の審査員構成の詳細は本文で明示されていない(RWAによる最終評価プロセスが行われる)。 | — | ファイナリストは通常3月中旬に発表される。 |
| 授賞式(受賞者発表) | 受賞者は最終選考の結果として発表される(授賞式で公表)。 | — | 受賞者はRWA年次大会の最終日(通常7月)に行われる授賞式で発表される。 |
選考基準
- ロマンティックフィクションとしての卓越性(
- 文章力(文体・表現の質)
- 登場人物の深み・魅力
- 物語構成・プロットの完成度
- ジャンル/カテゴリ定義への適合性
- 独創性・新規性
応募のヒント
推奨
- 募集要項とカテゴリ定義を詳細に確認する
- 指定の締切までに指定部数(原則5冊)の印刷本を提出する
- 作品を正しいカテゴリに登録する(ワード数・形式等の要件に注意)
- 出版情報や権利情報を正確に記載する
- 文化的・歴史的にデリケートな題材は配慮して扱う
注意
- 締切を過ぎて提出する
- カテゴリを誤魔化したり不正確な情報を記載する
- 他者の権利を侵害する形で応募する
- 差別的・問題となりうる表現を軽視する
審査員から
- ロマンス作品として明確な恋愛のアーク(関係の発展)を示すこと
- キャラクターの動機や成長を丁寧に描くこと
- ジャンルの期待に応えつつ独自性を持たせること
- カテゴリ定義(語数やフォーマット)に厳密に従うこと
関連の賞
- Vivian Award(RWAによるRITAの後継賞)
- Diamond Heart Award(RWA)
- Romance Writers of America の他の賞・コンテスト
公式情報
https://www.rwa.org過去の受賞者
身分差や陰謀を背景にしたヒストリカル・ロマンス。主人公の自己決定や愛の成就を軸に、時代設定を生かした恋愛ドラマを展開する。
デビュー作『Lady in Waiting』で2019年RITA Award(Best First Book)を受賞した作家。ヒストリカルな要素を持つロマンス作品で知られる。
ダンスや舞台を背景にした現代ロマンス。仕事と恋愛、自己実現の間で揺れる主人公が成長しながら恋を育むドラマが描かれる。
現代ロマンス作家。デビュー作『Take the Lead』で2018年RITA Award(Best First Book)を受賞し、文化的背景を織り込んだ作品も発表している。
軍人や戦後の再生を背景にしたロマンス作品。過去のトラウマや信頼の回復を通じて登場人物たちが愛を再構築していく物語。
デビュー作『Once and For All: An American Valor Novel』により2017年RITA Award(Best First Book)を受賞した作家。軍人やヒーリングを題材にした作品がある。
YA寄りのディストピア/SF要素を含むロマンス。未来に関する知見や予知に関わる設定を通じて、主人公の選択や恋愛を描く青春ドラマ。
YAやSF要素を取り入れた作品で知られる作家。デビュー作『Forget Tomorrow』で2016年RITA Award(Best First Book)を受賞。
デビュー作としての現代ロマンス作品。若い登場人物の恋愛と成長を中心に、感情の揺れや個人の再生を描いた物語。
デビュー作『Run to You』で2015年RITA Award(Best First Book)を受賞した作家。若年層・新成人向けの感情描写に定評がある。
プロスポーツや小さなコミュニティを背景に、人間関係や再生を描く現代ロマンス。傷を抱えた主人公たちが互いに信頼を築きながら恋を深めていく。
現代ロマンスの作家。デビュー作『The Sweet Spot』で2014年RITA Award(Best First Book)を受賞した。
ゴシック風味の幽霊ミステリ。過去の秘密や亡霊の存在が徐々に明らかになり、サスペンスとロマンスが絡み合う物語で、時代背景や心理描写を重視した作品。
長編ゴシック/サスペンス系の作風で知られる作家。『The Haunting of Maddy Clare』で2013年RITA Award(Best First Book)を受賞。
チャーリー・デビッドソンを主人公とするシリーズ第1作。死者と交信する役目を持つ主人公が、幽霊や殺人事件に関わりつつユーモアとロマンスを交えて事件解決に挑むパラノーマル・ミステリ。
デビュー作『First Grave on the Right』で2012年RITA Award(Best First Book)を受賞した作家。パラノーマル要素を含む作品で知られる。