アトウッド・ギブソン ライターズ・トラスト フィクション賞(旧:Rogers Writers' Trust Fiction Prize)
あとうっどぎぶそんらいたーずとらすとふぃくしょんしょう
カナダの小説または短編集に贈られる年次の文学賞。受賞者にCA$70,000(ファイナリストには各CA$7,500)。
- 創設年
- 1997
- 主催
- Writers' Trust of Canada
- カテゴリー
- 一般文芸・大衆小説
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 不問
- 開催頻度
- 年1回
- 賞のステータス
- 活動中
説明
Atwood Gibson Writers' Trust Fiction Prize(旧:Rogers Writers' Trust Fiction Prize)は、カナダの小説または短編集の年間最優秀作に贈られる年次賞。2021年にMargaret AtwoodとGraeme Gibsonを称えて改称された。受賞者にはCA$60,000、ファイナリストには各CA$5,000が授与される。審査は通常3名の独立した審査員(作家)により行われ、受賞者は年次のWriters' Trust Awardsで発表される。過去の受賞者にはAlice Munro(2004)、Lawrence Hill(2007)、David Chariandy(2017)などがいる。
賞品
- 主賞品
- 受賞者にCA$60,000を授与。ファイナリスト(3~5名程度)には各CA$5,000。
- 賞金
- 60,000 CAD
- ファイナリスト各人にCA$5,000
- 受賞者はWriters' Trust Awardsで発表
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| ファイナリスト選定(予備選・ショートリスト) | 通常3名の独立した審査員(作家) | — | ファイナリストは年次のWriters' Trust Awards前後に発表される(年度により形式が異なる) |
| 最終選考(受賞作決定) | 3名の独立した審査員による最終決定 | — | 受賞者はWriters' Trust Awardsの会場で発表 |
選考基準
- 審査員がその年の最良のフィクションと判断すること
- 文学的完成度(文体、語り、声)
- 独自性、物語構成、テーマの深さ
応募のヒント
推奨
- 完成度の高い出版済み(または出版社から提出可能な)長編小説/短編集を提出する
- 独自の声と文学的完成度(文体、構成、語り)を明確にする
- 出版社または代理人を通す場合は提出要件と締切を主催サイトで事前確認する
注意
- 未完成の原稿や大幅な編集を要する作品を提出しない
- 応募要件(国籍・居住要件など)を満たしていないまま応募しない
- 過度に宣伝的な説明文に頼らず、作品そのものの質を重視する
審査員から
- 明確で一貫した作家の“声”を示すこと
- 物語構成と文体の巧みさを重視する
- 作品の独自性と深み(テーマの掘り下げ)を大切にする
関連の賞
- Hilary Weston Writers' Trust Prize for Nonfiction
- Shaughnessy Cohen Prize for Political Writing
- RBC Bronwen Wallace Award for Emerging Writers
- Writers' Trust Engel/Findley Award
- Writers' Trust McClelland & Stewart Journey Prize
- Dayne Ogilvie Prize for LGBTQ Emerging Writers
公式情報
https://www.writerstrust.com/過去の受賞者
トロントのスカボローを舞台に、二人の兄弟と父の不在を通して成長、喪失、暴力、コミュニティの記憶を描く長編小説。語り手の回想と地域社会の描写によって、個人のアイデンティティと連帯が浮かび上がる。
カナダの小説家・学者。移民の家族背景と都市における人種、家族の絆を鋭く描くことで知られる。代表作に『Brother』などがあり、社会的排除や世代間の記憶を扱った作風が特徴。
18世紀末から19世紀初頭を舞台に、アフリカから拉致された主人公が奴隷制、植民地社会、戦争や逃亡を経て自由を求める姿を描く歴史小説。『黒人名簿(Book of Negroes)』に記録される過程を通して、個人の記憶と集団の歴史を交錯させる。
カナダの小説家。歴史小説『The Book of Negroes』で国際的な注目を集め、奴隷制や自由、帰還とアイデンティティを主題にした作品で知られる。
複数の短編から成る短篇集で、日常の中の緊張や過去の影響、家族関係の複雑さを繊細に描く。登場人物の内面の揺れや決断が静かに展開される。
カナダを代表する短篇小説家。人間関係の微妙な機微を描くことで知られ、ノーベル文学賞受賞者でもある。