プレミオ・ヴィアレッジョ=レパーチ(ヴィアレッジョ賞) ぷれみお・ゔぃあれっじょ=れぱーち
第53回(1982年)
受賞者
6名第二次世界大戦下の東欧を舞台に、ユダヤ人パルチザンたちの移動と連帯を描く長編小説。逃亡の途中でも戦うことをやめない人びとの姿から、記憶、抵抗、尊厳が立ち上がる。
逃げるだけでは終わらない。戦うことを選んだ人びとの旅が、歴史の暗い輪郭を照らす。
イタリアの作家・化学者。ユダヤ人の運命や記憶を主題にした作品で知られ、長編『Se non ora, quando?』で第53回Viareggio賞を受賞。
ヴィットリオ・セレーニ晩年の詩を集めた最終詩集。家庭的な場面や記憶の揺らぎを通して、時間の不確かさと生の脆さを静かに刻む。
静かな語り口の奥で、日常はつねに不安定な星のように揺れている。
イタリアの詩人。詩集『Stella variabile』で第53回Viareggio賞詩部門を受賞。
南イタリアの農民社会における死の観念と儀礼を、民俗学と人類学の視点から読み解く共著の研究書。生者と死者の関係や共同体の想像力を、文化史として掘り下げる。
死者は遠い存在ではなく、共同体の内部でなお生き続ける。
『Il ponte di San Giacomo. L'ideologia della morte nella società contadina del sud』の共著者の一人としてエッセイ部門受賞(共著: Mariano Meligrana)。
若い女性の姿を軸に、家族や記憶、社会的な視線が交差するデビュー小説。作品の中心にある人物造形が、題名どおりの「肖像」として印象を残す。
ひとりの女性を描くことが、そのまま時代と家族の輪郭を描き出す。
『Il ponte di San Giacomo...』の共著者の一人としてエッセイ部門を受賞(共著: Luigi Lombardi Satriani)。
詩のリズムと露わな身体感覚を前面に出した、パトリツィア・ヴァルドゥガのデビュー詩集。古典的な定型を厳密に使いながら、欲望と苦さを緊張感のある言葉に変える。
定型の厳しさの中で、感情はむしろいっそう生々しく響く。
作品『Il ritratto della bella fortunata』でFirst work部門(新人賞)を受賞(資料上の記載に基づく)。
アルド・モロの娘が、家族の記憶とイタリア現代史の傷を重ねながら語る回想記。私的な追憶のかたちで、公的事件の重さを静かに受け止める。
家の記憶をたどることが、そのまま国家の痛みに触れることになる。
『La casa dei cento natali』で会長賞(Award from the President)を受賞(資料に基づく)。