世界・海外・国外の文学賞

← 文学賞一覧に戻る

ウォーリック・プライズ・フォー・ライティング

うぉーりっく・ぷらいず・ふぉー・らいてぃんぐ

ウォーリック大学主催の英語作品を対象とした隔年の国際文学賞。毎回設定されるテーマに沿った優れた執筆作品をジャンルを問わず表彰する。賞金は£25,000。

国際文学賞英語作品対象ジャンル横断(小説・詩・ノンフィクション・学術研究など)
創設年
2008
主催
University of Warwick (ウォーリック大学)
カテゴリー
詩・現代詩
選考方式
推薦
受賞対象
プロ
開催頻度
隔年(2年に1回)
賞のステータス
終了

説明

Warwick Prize for Writingはウォーリック大学が2008年に立ち上げ、2009年に初回授賞が行われた隔年の国際文学賞。英語での執筆の優秀さを評価し、毎回変わるテーマに沿った作品(小説、詩、ノンフィクション、学術研究、戯曲、電子書籍など)を対象とする。ノミネーションは当初ウォーリックの教職員・学生・卒業生から行われ、2014年以降は出版業界からのノミネーションも受け付けられる。過去の受賞者にはNaomi Klein(2009)、Peter Forbes(2011)、Alice Oswald(2013)、Phil Klay(2015)などがいる。

賞品

主賞品
賞金 £25,000(受賞者)
賞金
25,000 GBP
  • ショートリスト・ロングリスト掲載による注目度向上
  • 受賞・ノミネートを通じた広報効果

選考情報

選考プロセス

ノミネーション・候補整理(ロングリスト作成)
審査員 Prize Management Groupが運営を担当し、各回の審査員パネル(通常5名程度)でノミネーションを整理。例:2009年は20点がロングリストに挙がった。
通過率 ノミネーション総数に依存(明確な公表値なし)
発表 大学公式サイトやプレスリリースで発表(例:ロングリストは2008年11月に発表)。
ショートリスト選定
審査員 審査員パネルがロングリストから通常6点程度のショートリストを選出(各回の委員長が存在)。
通過率 ロングリストからの選出は例として約30%(例:20→6)
発表 大学公式サイト・報道でショートリストを発表(例:2009年は2009-01-22に発表)。
最終選考・受賞者決定
審査員 ショートリスト作品を審査した同一パネルが最終選考を行う。各回の委員長例:China Miéville(2009)、Michael Rosen(2011)、Ian Sansom(2013)、A. L. Kennedy(2015)。
通過率 ショートリストからの受賞は約16.7%(例:1/6)
発表 受賞者は大学の公式発表と主要メディアで告知(例:2009年は2009-02-24に発表)。

選考基準

  • 英語での執筆の質(writing excellence)
  • その年のテーマへの適合性
  • 独創性・文学的・学術的価値
  • ジャンル横断的な革新性と影響力
  • 作品としての完成度(書誌情報や翻訳者表記がある場合は明示)

応募のヒント

推奨

  • その年のテーマを事前に必ず確認する(テーマ適合性を明確に示す)
  • 作品が英語であることを確認する。翻訳作品をノミネートする場合は翻訳者情報を明示する
  • 書誌情報・出版年月・出版社などのメタデータを正確に揃えて提出する
  • 出版社または学内の推薦者を通じて正しいノミネーション手続きを行う(2014年以降は出版業界からのノミネーションも可)
  • ジャンル横断の賞であるため、研究書や詩・戯曲なども応募可能だが作品の完成度と読み手への訴求を強調する

注意

  • テーマ適合性を無視して提出しない
  • 英語以外の原稿をそのまま提出しない(英訳がない場合は不適格となる可能性が高い)
  • 不完全な書誌情報や連絡先を省略して提出しない
  • 公表されている応募規定やノミネーション手順に従わない提出を行わない

審査員から

  • 審査員はまず文章そのものの質(writing)を重視する
  • テーマへの適合性と作品の独自性・完成度が選考で重要視される
  • ノミネート時には版元・刊行情報や翻訳者情報など、作品を評価するための基本情報を明示してほしい

関連の賞

  • University of Warwick によるその他の賞・活動
  • List of British literary awards
  • List of literary awards

公式情報

http://www2.warwick.ac.uk/fac/cross_fac/prizeforwriting

過去の受賞者

フィル・クレイ ふぃる・くれい 受賞
Redeployment(リディプロイメント)

イラク戦争に従軍した兵士たちの経験を描く短編集。前線での恐怖や倫理的葛藤、帰還後のトラウマや社会との断絶を、多様な視点と生々しい語りで描写し、現代戦争の人間的側面を鋭く照射する。

戦争帰還兵道徳的葛藤トラウマ現代アメリカ
作家

アメリカの作家。従軍経験を基にした短編で現代戦争の人間的側面を描き、高い評価を受ける。

アリス・オズワルド ありす・おずわるど 受賞
Memorial(メモリアル)

ホメロスの『イリアス』の断片を素材に、戦闘で命を落とした者たちの名や場面を詩的に編み直した長編詩。声の重層や自然描写を通して戦争と記憶の喪失を凝縮し、実験的かつ叙情的な詩形で提示する。

古典の再解釈戦争記憶自然
詩人

イギリスの詩人。古典詩の再解釈や自然描写を通じて独自の詩世界を構築しており、本賞は詩人としては同賞初の受賞となった。

ピーター・フォーブス ぴーたー・ふぉーぶす 受賞
Dazzled and Deceived:模倣とカモフラージュ (Dazzled and Deceived: Mimicry and Camouflage)

動物の擬態から軍事的カモフラージュ、視覚文化に至るまで「擬態」の技術と思想史を辿る書。自然界の生物学的戦略と人間社会における模倣や欺瞞の応用を、歴史的事例や科学的視点で横断的に解説する。

自然史生物学文化史軍事史視覚文化
作家、ジャーナリスト

自然史や科学文化に関する著作を手がける作家。視覚や生物学に関する豊富な事例で読みやすく解説する作品がある。

ナオミ・クライン なおみ・くらいん 受賞
ショック・ドクトリン:災害資本主義の台頭 (The Shock Doctrine)

混乱や危機を利用して急進的な市場改革が押し進められる過程を、戦争・独裁・自然災害・経済危機などの歴史的事例を通して追跡する調査報道。『ショック』を契機とした政策転換の仕組みと、それが市民生活や民主主義に及ぼす影響を批判的に明らかにする。

政治経済ネオリベラリズム災害資本主義グローバリゼーション社会批評
作家、ジャーナリスト

カナダ出身の作家・ジャーナリスト。グローバル経済や企業の影響を批判的に論じるノンフィクションで国際的に知られる。