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野生のアイリス

ノーベル文学賞

野生のアイリス

ルイーズ・グリック

庭の花や祈りのイメージを通して、喪失と再生、精神的な探求を描く詩集。簡潔な言葉で、個人的な苦しみを普遍的な問いへ開いていく。

喪失再生祈り自然

作品情報

静かな花園のなかで、失われたものに声を与える。

詩人は花や季節の移ろいを通じて神や自己と向き合い、孤独や回復の感覚を重ねていく。短く研ぎ澄まされた詩句が、終わりと始まりの気配を同時に響かせる。

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
2021-09-16
ページ数
120ページ
言語
日本語
サイズ
13.9 x 1.2 x 23.7 cm
ISBN-13
9784046053664
ISBN-10
4046053666
価格
1892 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

ノーベル文学賞受賞の詩人、ルイーズ・グリュックの傑作、ついに翻訳。 2020年にノーベル文学賞受賞を受賞した詩人、ルイーズ・グリュック。 日本で翻訳版のなかった女性詩人の代表作を対訳(英語の詩も掲載)でお読みいただけます。 原書『The Wild Iris』は1993年にピュリッツァー賞詩部門受賞。花をモチーフにした美しい作品集です。 翻訳は、詩人、エッセイスト、ウィートン大学英文学部准教授の野中美峰氏。 原作の世界観を極限まで再現した流麗な翻訳詩をお愉しみください。

●ルイーズ・グリュック:20-21世紀アメリカを代表する詩人の一人。2020年、ノーベル文学賞受賞。1943年、ニューヨークに生まれ、ロングアイランドで育つ。1993年、『The Wild Iris』でピュリッツァー賞詩部門を受賞、他に全米図書賞、全米批評家協会賞、ボリンゲン賞、米国詩人協会のウォレス・スティーヴンズ賞など、数多くの賞を受賞。現在はイェール大学で教鞭を執る。 ●野中 美峰:詩人、エッセイスト。1973年、東京都生まれ。ハーバード大学大学院東アジア言語文明学部修士号、コロンビア大学大学院創作科修士号取得ののち、ヒューストン大学大学院英文学部創作科博士課程修了。東イリノイ大学を経て、現在、ウィートン大学英文学部准教授。専攻は英米詩・創作。第四回中原中也賞最終候補。

レビュー

  • 花壇の花は野生の前で俯いている✨️何もない静けさこそがこの世のすべてであるのに✨️

    花壇の花は野生の前で俯いている。ひとときしか見つめることはできないけれど傍らで花ひらく。弱い陽の光に最期のひとひらを落とし、微かな叫びさえも埋もれていく。たった一瞬でも咲いていたのだから。蕾のつかない悲しみを深くは知りえないのだから。やすらぎの涙は慌ただしく過ぎ去り、失った幻想から沈黙と暗闇だけが色づく。たとえ摘み取られたとしても、湿った土の上で傷ついた身体を癒し、限りある偶然を探し続ける。集団の美しさを求めたものたちはアイリスを抱えて絶やすことを恐れている。何もない静けさこそがこの世のすべてであるのに。

  • 寄り添ってもらえました

    悲しみを多く経験したある程度歳をとった人に程響く気がします

  • 文字が小さい。

    文字が小さくて読みづらいです。訳も内容が、伝わってきません。私のせいかもしれませんが。

  • よくも悪くもない

    俗世から離れた老人の娯楽。 死と向き合ったり心からの対話を求めたり、悩める読者が読む本ではない。

  • 静かな場所で、温かい飲み物を用意して味わいたい。

    本屋さんの一角に、花が咲いたように凛と佇む本書を発見。2020年ノーベル文学賞を受賞した米国の女性詩人、ルイーズ・グリュックの初邦訳詩集とのこと。中を見ると英語の詩も掲載されていて、日本語の訳詩と見比べることができる。英語は平易なようで解釈の難しい部分あり、面食らうような単語の使い方ありと感じたが、日本語訳を見るとその一つひとつが丁寧に平易に置き換えられ、同時に英語詩では感じ取れなかった著者グリュックの意図や感情まで伝わってくるようだった。日本ではグリュックの情報が少ないが、予備情報なしでも引き込まれ、共感できる。ページのそこここに四季折々の草木の香りがにおい立ち、アメリカでも季節の移り変わりが感じられる地域で書かれたのかと思わされる。誰もが抱える心細さや物足りなさに寄り添う。静かな場所で、ひとりで読みたい詩集。

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