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全滅領域 (サザーン・リーチ1)

シャーリー・ジャクソン賞

全滅領域 (サザーン・リーチ1)

Jeff VanderMeer

“エリアX”と呼ばれる特殊区域を調査する遠征隊を描くSF的な奇譚。自然の変容や認識の崩壊を通して、不可知の恐怖と美を描き出す。

SFホラーエコロジカルファンタジー不可知調査」

作品情報

“エリアX”と呼ばれる特殊区域を調査する遠征隊を描くSF的な奇譚。自然の変容や認識の崩壊を通して、不可知の恐怖と美を描き出す。

“エリアX”と呼ばれる特殊区域を調査する遠征隊を描くSF的な奇譚。自然の変容や認識の崩壊を通して、不可知の恐怖と美を描き出す。

書籍情報

出版社
早川書房
発売日
2014-10-24
ページ数
320ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784150413200
ISBN-10
4150413207
価格
1650 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

突如として世界に出現した謎の領域〈エリアX〉。そこでは生態系 が異様な変化を遂げ、拡大を続けていた。監視機構〈サザーン・リーチ〉に派遣された、生物学者をはじめ女性4名からなる調査隊は領域奥深く侵入し、地図にない構造物を発見、そしてそこに棲む未知の存在を感知する。さらに進むべきか、引き返すべきか? 無事に帰還できた隊は過去に存在しない……。大型エンタテインメント〈サザーン・リーチ〉三部作開幕!

ジェフ・ヴァンダミアは、1968年ペンシルヴェニア州生まれ。フロリダ大学在学中に短篇集を出版、その後、クラリオン・ワークショップで創作を学んだ。2001年に発表した短篇集City of Saints and Madmen で一躍注目を集め、長篇 Veniss Underground(2003)は、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞ほか各賞の候補となった。ヴァンダミアはアンソロジストとしても知られており、The New Weird(2008)、Steampunk(2008)ほかを編集している米ジャンル・フィクション界のキーパーソンの一人である。本書『全滅領域』に始まる〈サザーン・リーチ〉三部作は、パラマウントによる映画化が決定している。

レビュー

  • 全編を通じてどっぷり浸かれる独特な雰囲気

    全3巻を通しての感想です。 情景描写と人物描写が大変詳細かつ巧みで、作者の作り上げた陰鬱な世界にどっぷり浸かることができます。その陰鬱な世界は、廃墟の写真が見る人を引き付けるような独特な魅力があります。浮世の喧騒を離れて自分だけの時間を過ごすにはうってつけの作品で、情景を思い浮かべながら作者が作り上げた世界を登場人物とともに漂うと、きっと楽しめると思います。 Netflixの映画とはまったくの別物です。もっとも雰囲気が近いのは、タルコフスキー監督の「ストーカー」でしょう。

  • 我は死者の種子を生む、蟲たちと分かち合うために、その蟲たちは闇に集い、その生命の力をもって世界を包み込む

    アレックス・ガーランドによる脚本・監督により映画化された本作、映画を観た後に本書を読んだのですが、ストーリーは映画とは全然別物と思っていいほどの違いがあります。 映画は、地味な印象のある原作のもつ雰囲気を壊さないものの、飽きのこないストーリー展開とした脚本と原作にはない変容した独自の動物を登場させるなど、映画としては良くできたものになっていました。 一方、原作については、映画のような派手なアクションシーンはないものの、壁に這う植物が 「我は死者の種子を生む、蟲たちと分かち合うために、その蟲たちは闇に集い、その生命の力をもって世界を包み込む」 といった文字を紡いでいる場面や「変容は究極の模倣を通じて行われ、本質だけが変化する」状況の描写など、ジワジワとくる気味の悪さがあります。 そして映画では明かされなかった、夫の妻に対する思いが明らかになる本書後半部分などは、原作ならではの味わいがあります。

  • この一冊だけで評価はむずかしい。

    不思議な世界観と心理描写で、ぐいぐいと惹きつけられました。 ただ、評価は次刊を読んでからにしたいと思います。

  • 緊急連絡!これも読まないと駄目でしょ!

    「火星の人」で久々に、ああ!やっぱりSFって面白いな~♪ っとつくづく実感した後に、手に取った「全滅領域」。 脳内の面白ハードルは相当に高くなっているにも拘らず、 私のレベルの低い猜疑心や警戒心が見事に凌駕されました。 人知では到底理解できない未知のいき物に対峙した女性生物学者の 奮闘が、ハラハラ、ドキドキ、オドロオドロと描かれます。 わかりやすく例えると「クーンツの世界」と「物体X」とN・シャラマンが描いた 「ハプニング」の世界観が融合したような本作。 想像力を求められる「クローサー(這う物)」との遭遇場面と、 ヒトから別の生物に進化していく主人公の達観と勇気と決断と静謐さが 次回作を期待させる。 「エンダ―」とか「完璧な夏の日」なんか、読んでる場合じゃないっす! そんな時間を無駄に費やすのはナンセンス! 本屋に走るか、南米の大河で即注文すべし!

  • SFには思えませんでした。

    マイケル・クライトンの作品が好きな方は読まない方が良いと思います。あまり「サイエンス」感はありませんので。作家さんの想像力が生んだ不可解な、不気味な世界が描かれていますが、そこには起承転結が部分的にも全体的にもありません。由来や原因はほのめかしすらありません。それを期待すると空回りします。そういう点で、これはホラーサスペンス小説、お化け屋敷のような小説であって、SF小説ではないと思います。文章も冗長です。これは第二部になるとますます加速して、どうしてその描写をそこまで詳しく書くのか、まったく共感出来ません。進行スピードを低下させているばかりです。もしや映像化を意識したのでしょうか。 確かにこの第一部「全滅領域」は映画化されていますが、映画の方がストーリにきちんと責任をもって描いています。小説のいくつかの大枠な設定を利用しながら、エピソードは観客に通じるように中身を半分以上加除訂正しています。 とにかく大部の三部作です。この作者の世界観が好きなひとは最後まで読み終えるでしょう。わたしは第二部の途中でかなり後悔しています。

  • 読みづらいが価値は有る

    この作者の癖でしょうか1行目に断定する割にその後説明や理由が少なく補完しつつ読み進める為進むのが遅くなり辛いです。人間関係などのディテールも主観的などうでも良い説明が多いです。ただそれら欠点を十二分に上回る新しいイメージや魅力有る不安感とダラダラと続く緊迫感はあり読む価値は有りました。こう云うタイプの作者は1巻目以降失速するので次巻は買いません

  • 不気味なストーリーはまさにウィアード・テールズだ!

    〔エリアX〕調査隊は人類学者、心理学者、生物学者など全員女性のチーム。ストーリーは生物学者の一人称で進んでゆく。過去11回の調査は全 て失敗。行方不明になったり、後で癌で全員亡くなったりで、いったいどんな秘密を抱えたエリアなんだ!それは奇妙な場所、不思議な生態系、 地中に掘られた「塔」の謎、菌糸が書いたと思われる英文字・・・等々。昔読んだ「ウィアード・テールズ」を髣髴(ほうふつ)させる。 とにかく一気に読破してしまうこと請け合い。

  • 引き込まれる

    映画の宣伝を見て公開前に原作を読みたくなったので買ってみました。 軽い気持ちで読み始めたら、次々に増える謎が気になって止め時が見つからず一日で読んでしまい、続きの2冊もすぐに購入しました。 しかし、読むのが楽しみな気持ちと同時に若干嫌な予感もしています。 それは謎が解明されずに終わりはしないかという点です。 ジャンルがSFなので科学的な答えが何かあるとは思うのですが、 風呂敷を広げ過ぎなようにも見えるので、果たして明確に謎を説明しきれるのか、 それに納得出来るのかが気になります。

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