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[完訳版]第二次世界大戦 1――湧き起こる戦雲

ノーベル文学賞

[完訳版]第二次世界大戦 1――湧き起こる戦雲

ウィンストン・チャーチル

自身の経験を交えながら、第二次世界大戦の進行を政治と軍事の両面からたどる大著。首相としての判断、連合国の動き、外交の裏側を、回想録としての熱量と歴史叙述の読みやすさを両立させて描く。

歴史記述戦争政治回顧録指導者

作品情報

戦時指導者自身が語る、第二次世界大戦の全体像。

チャーチル自身の視点から、1939年から1945年にかけての戦争の推移を立体的に描く歴史大作。戦況だけでなく、内閣運営や同盟国との交渉、決断の重みまでを一続きの物語として読ませる。

書籍情報

出版社
みすず書房
発売日
2023-08-17
ページ数
912ページ
言語
日本語
サイズ
19.4 x 13.1 x 4.2 cm
ISBN-13
9784622096313
ISBN-10
4622096315
価格
6050 JPY
カテゴリ
本/ノンフィクション/歴史・地理・旅行記/歴史/その他

「過去について熟慮することが、今後の歳月の指針となり、新しい世代が何十年も前の過ちを修復して、人間がほんとうに必要とする物事と栄華に則り、未来におぞましい光景がくりひろげられるのを抑制することを、私は心の底から願っている」(序文より) 史上最大の大戦下、英国を率いた元首相がみずから語る全記録。ノーベル文学賞を著者にもたらした6巻の原著(1948-54年)を全面新訳でおくる。第1巻は1919年の第一次世界大戦の講和会議から説き起こし、戦間期の20年をへて新たな大戦が勃発、1940年5月10日に65歳で首相となるまでを収める。自身のほか主要人物による演説と書簡、各種地図や表を配し、英国王ジョージ6世からリッベントロップまで、じかに接した人びとの素顔も点描される。序説は軍事史家ジョン・キーガン。 (組閣の大命を受けた夜に)「ようやく私は、すべての局面で指示を下す権限を得た。避けがたい宿命とともに歩んでいるような心地だった。私のこれまでの半生すべてが、この秋(とき)、この試練のための備えであったかのように思えた」(第38章より) 目 次 拙著の訓言 謝辞 『第二次世界大戦』について(ジョン・キーガン) 著者序文 新版への付記 本巻の主題 第1編 戦争から戦争へ 1919-1939年 第1章 戦勝国のたび重なる愚行 1919-1929年 第2章 平和の絶頂期 1922-1931年 第3章 隠れ潜む数々の危険 第4章 アドルフ・ヒトラー 第5章 蝗に食い荒らされた年月 1931-1935年 第6章 昏くなる舞台 1934年 第7章 航空戦力の均等消失 1934-1935年 第8章 反抗と対応 1935年 第9章 空と海の難問 1935-1939年 第10章 イタリア制裁 1935年 第11章 ヒトラー、攻勢に出る 1936年 第12章 危険をはらんだ休止、スペイン 1936-1937年 第13章 軍備を固めたドイツ 1936-1938年 第14章 イーデン外相とその辞任の経緯 第15章 オーストリア凌辱 1938年2月 第16章 チェコスロヴァキア 第17章 ミュンヘンの悲劇的局面 第18章 ミュンヘンの冬 第19章 プラハ、アルバニア、ポーランドの保障 1939年1-4月 第20章 ソ連の不可解さ 第21章 開戦間際 第2編 不分明な戦争(トゥワイライト・ウォー) 1939年9月3日-1940年5月10日 第22章 戦争 第23章 海軍本部の責務 第24章 ポーランド滅亡 第25章 戦時内閣の問題点 第26章 フランスの陣頭 第27章 戦闘激化 第28章 磁気機雷 1939年11-12月 第29章 ラプラタ沖海戦 第30章 スカンディナヴィア、フィンランド 第31章 暗澹たる新年 第32章 嵐の前 1940年3月 第33章 海上での衝突 1940年4月 第34章 ナルヴィク 第35章 トロンヘイム 第36章 ノルウェーでの挫折 第37章 ノルウェー:終盤 第38章 チェンバレン内閣が倒れる 補遺 I 各種資料 A グランディ伯爵との非公式会談 1935年9月28日 B 艦隊航空隊に関する意見書 1936年 C 補給組織に関する意見書 1936年6月6日 D 両院の保守党代表団とボールドウィン首相との会談における私の陳述 1936年7月28日 E 一線級航空機の生産数比較 F 海軍兵力表 1939年9月3日 G 「キャサリン」計画 1939年9月12日公式覚書 H 新建艦と配置換え 1939年10月8日及び21日 I 新建艦計画 1939-40年 J 艦隊基地 1939年11月1日 K 海軍のトルコ支援 1939年11月1日 L 灯火管制 1939年11月20日 M 磁気機雷 1939-40年 N U-47の戦時日誌からの抜粋 1939年11月28日 O 耕耘機第6号 P 敵の軍事行動で損耗した英商船 1939年9月から40年4月まで Q 「英海兵隊」作戦 1940年3月4日 R ノルウェー作戦における英独艦の損耗 1940年4-6月 II 海軍卿覚書(承認・進言) 訳者あとがき 人名索引

ウィンストン・チャーチル (Winston Churchill) 1874-1965。イギリスの政治家、著述家。1874年11月30日、オックスフォード郊外のブレナム宮で、英保守党の政治家ランドルフ・チャーチルと米国人女性ジャネットの長男として生まれる。1894年にサンドハースト王立陸軍士官学校(騎兵科)卒業後、軽騎兵第4連隊に任官。インド、エジプト、スーダンへの出征、ボーア戦争の従軍記者を経て、1900年に25歳で保守党より庶民院議員に当選。1904年に自由党に移籍。1911年から第一次世界大戦中の15年まで海軍卿(海軍大臣)を務める。閣僚を辞任後、1915年から16年にかけてフランスの西部戦線に陸軍の大隊長として従軍。その後、1924年に保守党に復党し、大蔵大臣を経て、1939年9月の第二次世界大戦勃発とともに海軍卿に復帰。1940年5月より45年7月まで首相として大戦下の英国を率い、連合国の勝利に貢献。51年に首相に再任され、55年に退任。本書をはじめとする著述活動により、1953年にノーベル文学賞を受賞する(初邦訳は『第二次大戦回顧録』[全24巻]毎日新聞社、1949–55。縮約版に『第二次世界大戦』[全4巻]河出書房新社、1983–84ほか)。その他の著書に、『わが半生』(中央公論新社、2014)、A History of English Speaking People(1956–58)ほか多数があり、ベストセラーとなった作品も多い。1965年1月24日に90歳で歿。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 ジョン・キーガン (John Keegan) 1934-2012。イギリスの軍事史家。オックスフォード大学卒業後、サンドハースト王立陸軍士官学校で26年にわたり戦史を教える。その後、《デイリー・テレグラフ》紙で国防担当特派員。著書に『戦場の素顔』(中央公論新社、2018)、『チャーチル』(岩波書店、2015)、『タイムズ・アトラス 第二次世界大戦歴史地図』(原書房、2001[コンパクト版])、『戦争と人間の歴史』(刀水書房、2000)ほか多数。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 伏見威蕃 (ふしみ・いわん) 英米文学翻訳家。1951年生まれ、早稲田大学商学部卒業。ノンフィクションから小説まで幅広い分野を手がける。訳書にキッシンジャー『国際秩序』(日経BP、2022)、ウッドワード&コスタ『PERIL 危機』(日経BP、2021)、マクレイヴン『ネイビーシールズ』(早川書房、2021)、ケネディ『第二次世界大戦 影の主役』(日本経済新聞出版社、2013)、ブッシュ『決断のとき』(日本経済新聞出版社、2011)、スタインベック『怒りの葡萄』(新潮社、2015)ほか多数。 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

レビュー

  • 素晴らしい

    原文が素晴らしいことは、ノーベル賞を取っているわけだから言うまでもない。特筆すべきは、翻訳の質の高さだ。これだけの大著を一定のレベルを保って訳し切るというのは、並大抵の作業ではない。素晴らしい出来栄えだと思う。これで河出文庫の稚拙な訳を読む必要は無くなった。 さすが、みすず書房。値段は高いが、内容の質は高い。あと5冊、大変な労力だとは思うが、最後まで訳し切って欲しい。

  • 翻訳者の方の才能と努力に脱帽

    同じく河出書房の翻訳に不満を持っていた者としては今回の日本語版の質の高さには脱帽と感謝しかないです。原著を読めば、いかにエッセンスを保って日本語にするのが困難かわかります。このクオリティを最終巻までぜひお願いします。この内容なら値段はまったく妥当です。

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