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第49回(1968年) 受賞受賞作: The Hard Hours
『The Hard Hours』は緻密な技巧と言語の精密さを特徴とする詩集で、苦悩や倫理的問題、歴史的記憶を主題に鋭い省察を行う。形式の厳しさと知的深度が際立つ作品群である。
歴史倫理韻律人間の苦悩
アンソニー・イーヴァン・ヘクト
アンソニー・イーヴァン・ヘクト
Anthony Evan Hecht
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1923-01-16 (アメリカ合衆国 ニューヨーク市, ニューヨーク州)
- 死没
- 2004-10-20 (アメリカ合衆国 ワシントンD.C.) 81歳
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 宗教
- ユダヤ教
- 居住地歴
- ニューヨーク市(出生および育成) → Annandale-on-Hudson(バー�ド・カレッジ墓地所在) → ワシントンD.C.(晩年の居住地) → 占領下日本(Stars and Stripes勤務時)
経歴
- 職業
- 詩人, 翻訳者, 大学教員
- 活動期間
- 1947年〜2004年
- 影響を受けた人物
- W・H・オーデン, ウォレス・スティーヴンス, T・S・エリオット, ディラン・トマス, ジョン・クロウ・ランサム
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| バード・カレッジ | — | 英語 | — | 1940年代前半 | アメリカ合衆国 |
| ケニヨン・カレッジ | — | 英文学(ジョン・クロウ・ランサムの下で学ぶ) | BA | 1946頃 | アメリカ合衆国 |
| コロンビア大学 | — | 英文学 | MA | 1940年代後半 | アメリカ合衆国 |
| アイオワ大学(アイオワ作家ワークショップ) | — | 創作・執筆指導 | — | 1947 | アメリカ合衆国 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1968 | ピューリッツァー詩賞 | The Hard Hours(『ハード・アワーズ』) | — | ピューリッツァー賞運営団体 | 受賞 |
| 1983 | ボリンジャー賞 | — | — | ボリンジャー賞委員会 | 受賞 |
| 2004 | ナショナル・メダル・オブ・アーツ | — | — | アメリカ芸術基金(NEA) | 受賞(故人に授与) |
| 1954 | グッゲンハイム・フェローシップ | — | — | ジョン・S・グッゲンハイム財団 | 受賞 |
| 1952 | ローマ賞 | — | — | アメリカ・アカデミー・イン・ローマ | 受賞 |
| 2000 | ロバート・フロスト・メダル | — | — | アメリカ詩人協会 | 受賞 |
| 1988 | ルース・リリー詩賞 | — | — | インディアナポリス財団 | 受賞 |
受賞・候補エディション
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第30回(1983年) 受賞受賞作: The Hard Hours
戦争と記憶、道徳的苦悩を厳密な形式で描いた詩集。技巧的な韻律と冷静な観察により、個人的かつ普遍的なテーマを深く掘り下げる。
戦争記憶技巧道徳 -
受賞作: 生涯業績
厳密な韻律と緻密な語彙を通して戦争体験や歴史・道徳を鋭く省察する詩群。伝統的な形式美と現代的感受性を融合させ、深い比喩と抒情で個人的/普遍的主題を描く。代表作に『The Hard Hours』等。
戦争と記憶歴史道徳形式詩言語と比喩
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第3回(1988年) 受賞受賞作: 生涯業績
厳密な韻律と語彙選択を通して歴史や戦争、道徳的問いを扱う詩群を発表。伝統的な形式と現代主題の融合により、知的で技巧的な詩学を確立した。
形式主義戦争と記憶古典参照倫理的探求
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第3回(1989年) 受賞受賞作: 業績(詩作全般)
本賞はヘクトの生涯にわたる詩作とその表現的業績を顕彰するもの。彼の詩は複雑で知的なイメージと厳密な技法を特徴とし、歴史や個人的経験に基づく深い洞察を提示する。
戦争記憶歴史人間心理
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第17回(2002年) 受賞受賞作: The Darkness and the Light
個人的喪失や歴史的記憶を主題にした詩集。形式の厳密さと情緒の深みが同居し、過去と現在の対話を通じて存在と記憶を探る作品群となっている。
詩記憶歴史形式主義
作品
代表作
A Summoning of Stones
1954年 詩集初期詩集。形式への関心と知的な言語操作が見られる作品群。
The Hard Hours
1967年 詩集第2作目の主要詩集で、第二次世界大戦と強く結びついた経験(戦場体験、強制収容所の解放など)を題材にした詩を収める。1968年ピューリッツァー詩賞受賞作。
Millions of Strange Shadows
1977年 詩集成熟期の詩集。歴史的・文学的引用を巧みに織り込む。
The Venetian Vespers
1979年 詩集イタリアや古典的要素への関心が反映された作品群。
The Transparent Man
1990年 詩集晩年に向けた詩作の収集で、個人的な回想と形式への探求が混在する。
Flight Among the Tombs
1998年 詩集晩年の詩。歴史・個人的記憶・死生観を扱う。
Aeschylus's Seven Against Thebes(訳)
1973年 翻訳(古典戯曲)エスキュロスの古典悲劇の英訳(ヘレン・H・ベーコンとの共訳)。
全著作
- A Summoning of Stones(1954)
- The Hard Hours(1967)
- Millions of Strange Shadows(1977)
- The Venetian Vespers(1979)
- Aeschylus's Seven Against Thebes(訳, 1973)
- The Transparent Man(1990)
- Flight Among the Tombs(1998)
- The Darkness and the Light(2001)
- Collected Later Poems(2003)
- Collected Poems of Anthony Hecht(2023, 編集版)
作家による翻訳
- エスキュロス『七人の敵』訳(1973、共訳:ヘレン・H・ベーコン)
作風・主題
- 文体
- 伝統的形式(韻律・定型)への熟達高度に博識で引用や暗示を多用する文体緻密な言語統制
- 頻出モチーフ
- 第二次世界大戦と強制収容所の記憶古典・文学的引用死と喪失
健康
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心的外傷後ストレス障害(PTSD)第二次世界大戦後(1940年代後半〜)戦争体験に起因する悪夢や神経症的症状を訴え、長期にわたり詩作と精神分析が並行した。
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神経衰弱・神経症に類する状態(記述上はnervous breakdown)1950年代〜1960年代にかけて(特に1959頃)一時的に執筆や教育活動を離れ入院治療を受けたが、その経験が作品に影響を与えた。
評価・遺産
アンソニー・ヘクトは形式主義的な技巧と歴史的記憶への対峙を特徴とする現代アメリカ詩の重要人物である。戦争体験と古典的知識を結びつけた詩作は多くの研究と翻訳の対象となり、Waywiser Pressによるアンソニー・ヘクト詩賞など名を冠した制度も生まれた。
資料所蔵先
- エモリー大学 スチュアート・A・ローズ写本・アーカイブ図書館(Anthony Hecht papers, 1894-2005)
引用
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「その場所、苦しみ、囚人たちの証言は理解を超えていた。何年もの間、私は叫びながら目を覚ました。」
出典: 回想(後年のインタビューや追悼記事で引用) (2004年)
豆知識
- アンソニー・ヘクト詩賞(Anthony Hecht Poetry Prize)はWaywiser Pressによって毎年授与される。
- ジャック・ケルアックとホレース・マン校で同級だった。
- 晩年はワシントンD.C.に居住し、バー�ド・カレッジの墓地に埋葬されている。