世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

ブライアン・マーク・リッグ

ブライアン・マーク・リッグ

Bryan Mark Rigg

プロフィール

性別
男性
生誕
1971-03-16 (アメリカ合衆国・テキサス州)
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
宗教
バプテスト
居住地歴
テキサス州(出生・育成) → ニューハンプシャー州エクセター(フィリップス・エクセター・アカデミー在学) → コネチカット州ニューヘイブン(イェール大学在学) → イングランド・ケンブリッジ(ケンブリッジ大学留学)

経歴

職業
軍事史家, 著者, 大学講師, 研究者
活動期間
1994年〜
所属
サザンメソジスト大学(講師), アメリカン・ミリタリー大学(講師), フィリップス・エクセター・アカデミー(教員)
影響を受けた人物
ピーター・ミリーズ, マイケル・ベレンバウム, シュロモ・ペレル(映画『Europa Europa』による間接的影響)

学歴

フィリップス・エクセター・アカデミー
学位: 高等学校卒業
卒業年: 1991
国: アメリカ合衆国
準備学校(進学前教育)
イェール大学
学位: B.A.(学士)
卒業年: 1996
国: アメリカ合衆国
専攻は出典で明示されていない
ケンブリッジ大学
学位: Ph.D.(博士号)
卒業年: 2002
国: イギリス
ヘンリー・フェローシップ(Henry Fellowship)による留学・研究

受賞歴

コルビー賞
2003
対象作品: ヒトラーのユダヤ人兵士
主催: ウィリアム・E・コルビー賞実行委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Hitler's Jewish Soldiers(Hitler's Jewish Soldiers / ヒトラーのユダヤ人兵士)

    ナチス支配下でドイツ軍に従軍した“ユダヤの血統を持つ”兵士たちの実像を、個別の証言と記録を用いて検証する研究。アイデンティティ、迫害、生存の逆説を浮き彫りにする。

    ナチス・ドイツユダヤ人の歴史兵士のアイデンティティ第二次世界大戦

作品

代表作

ヒトラーのユダヤ人兵士:ナチスの人種法とドイツ軍におけるユダヤ系兵士の知られざる物語

2002年 軍事史・ホロコースト研究

ナチス時代における『ミシュリング』(部分的ユダヤ人)やユダヤ系血統を持つがドイツ軍で兵役した人々について、一次資料と多数の面接をもとに実例を提示し、その複雑な身分と経験を検証する研究書。

ミシュリング人種法軍におけるアイデンティティ生存と適応

『ライヒから救出:あるナチス兵がルバビッチャー・レベを救った方法』

2004年 伝記・ホロコースト史

ヒトラー時代におけるあるドイツ兵によるルバビッチャー・レベ(ユダヤ教指導者)の救出劇を記録したノンフィクション。文献と証言を通して救出の経緯と歴史的文脈を描く。

救出宗教と指導者道徳的複雑性

ヒトラーのユダヤ人兵士たちの生涯

2009年 軍事史・口述史

『ヒトラーのユダヤ人兵士』の続編的研究で、個々の兵士の経歴を通して戦時中の経験とその後の人生を追う口述史的作品。

個人史戦後の追跡記憶と証言

ヒトラーの兵士に救われたラビ:ヨセフ・イサク・シュネールショーンの驚くべき救出

2016年 伝記・ホロコースト史

ラビ・ヨセフ・イサク・シュネールショーン(ルバビッチャー・レベ)の救出に焦点を当て、その背景となる人物と出来事を探る歴史書。

救出ユダヤ教指導者第二次世界大戦の複雑性

フレイムスロワー:硫黄島の勲章受章者ウッディ・ウィリアムズと論争の的となった受賞、日本のホロコーストと太平洋戦争

2020年 軍事伝記・太平洋戦争史

硫黄島の英雄ウッディ・ウィリアムズの伝記的記述と、その勲章をめぐる論争、さらに太平洋戦争期の日本の戦争犯罪に関する論考を含む一冊。

軍事英雄像戦争の評価と論争太平洋戦争

年齢を問わない学習障害の克服:ADHD/学習障害の少年がイェールとケンブリッジを卒業した物語

2022年 自伝・教育

著者自身の学習障害(ADHD/LD)との闘いと克服を描いた自伝的作品。教育とキャリア形成の実践的アドバイスも含まれる。

学習障害自己改善教育とキャリア

日本のホロコースト:帝国日本の大量虐殺と強姦の歴史

2024年 戦争史・批判的歴史研究

帝国日本による戦時中の蛮行(大量殺害や強姦等)を扱う論考で、太平洋戦争期の出来事を資料に基づいて整理し、評価を試みる作品。

戦争犯罪太平洋戦争歴史的評価

全著作

  • ヒトラーのユダヤ人兵士:ナチスの人種法とドイツ軍におけるユダヤ系兵士の知られざる物語
  • ライヒから救出:あるナチス兵がルバビッチャー・レベを救った方法
  • ヒトラーのユダヤ人兵士たちの生涯
  • ヒトラーの兵士に救われたラビ:ヨセフ・イサク・シュネールショーンの驚くべき救出
  • フレイムスロワー:硫黄島の勲章受章者ウッディ・ウィリアムズと論争の的となった受賞、日本のホロコーストと太平洋戦争
  • 年齢を問わない学習障害の克服:ADHD/学習障害の少年がイェールとケンブリッジを卒業した物語
  • 日本のホロコースト:帝国日本の大量虐殺と強姦の歴史

作風・主題

文体
学術的・史料重視口述史的手法叙述的ノンフィクション
頻出モチーフ
アイデンティティの曖昧さ生存と適応救出と道徳的ジレンマ兵士という視点

評価・遺産

リッグの研究は、ナチス時代にドイツ軍に在籍したユダヤ系・部分ユダヤ系の人々の存在を浮き彫りにし、一次資料や面接記録の収集によって新たな視点を提供した。一方で用語選択や解釈をめぐり学界で激しい議論と批判を呼び、支持と批判の双方を受けている。

資料所蔵先

  • ドイツ連邦文書館(フライブルク) - ブライアン・マーク・リッグ・コレクション

引用

  • 『ヒトラーのユダヤ人兵士』はこの主題の基礎的な書であり、人々は留保をもって使うだろうが、使わざるをえないだろう。
    出典: イェール大学 教授 ヘンリー・ターナー(引用・報道) (2002年)

豆知識

  • テキサスでバプテストとして育った。
  • リッグが収集した一次資料はドイツ連邦文書館(フライブルク)に『Bryan Mark Rigg Collection』として所蔵されている。
  • 研究成果はホロコースト研究者に利用される一方、否定論者や反シオニズム勢力にも利用されたと指摘されている。