世界・海外・国外の文学賞

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D・M・トーマス

ドナルド・マイケル・トーマス

D. M. Thomas

ペンネーム: D. M. トーマス著作の署名名・筆名

プロフィール

性別
男性
生誕
1935-01-25 (カーンキー(レドルス)・コーンウォール, イングランド)
死没
2023-03-26 (トルーロ, コーンウォール, イングランド) 88歳
国籍
イギリス
言語
英語
居住地歴
カーンキー(レドルス)、コーンウォール(出生) → メルボルン、オーストラリア(1949–1951) → ヒアフォード(在職・執筆) → トルーロ(晩年の居住地)

経歴

職業
詩人, 翻訳者, 小説家, 編集者, 伝記作家, 劇作家
活動期間
1968年〜2023年
影響を受けた人物
アナ・アフマートヴァ, アレクサンドル・プーシキン, イェフゲニー・エフトゥシェンコ, ロバート・フロスト, ウィリアム・シェイクスピア, W. B. イェイツ, チャールズ・コーズリー, エミリー・ディキンソン

学歴

ニュー・カレッジ(オックスフォード大学)
英語(学部) / 英語学科
学位: First Class Honours
期間: 1955–1958
卒業年: 1958
国: イギリス
学部卒業(英文学)。その後教職・講師を務める。

受賞歴

ゴランツ/ガーディアン ファンタジー賞
1979
対象作品: フルート奏者(The Flute-Player)
主催: Victor Gollancz Ltd / The Guardian
結果: winner
チョルムデリー賞
1981
対象作品: Dreaming in Bronze
主催: 王立文学協会等(授与団体)
結果: winner
ロサンゼルス・タイムズ ブック賞(フィクション部門)
1981
対象作品: The White Hotel
部門: フィクション
主催: Los Angeles Times
結果: winner
チェルトナム文学賞
1981
対象作品: The White Hotel
主催: Cheltenham Literature Festival(授与団体)
結果: winner
P.E.N.賞
1981
対象作品: The White Hotel
主催: P.E.N.
結果: winner
ブッカー賞(ショートリスト)
1981
対象作品: The White Hotel
主催: ブッカー賞選考委員会
結果: shortlist
オーウェル賞
1999
対象作品: Alexander Solzhenitsyn: a Century in His Life
主催: Orwell Prize(The Orwell Foundation)
結果: winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: The White Hotel

    精神分析やトラウマの要素を織り込んだ実験的小説。夢と現実が交錯する語りを用いて、個人の深層心理と歴史的暴力を描き出す。

    274ページ
    心理歴史と記憶実験小説
オーウェル賞 1回登壇
  1. 受賞作: Alexander Solzhenitsyn: a Century in His Life

    D. M. Thomas が、ソルジェニーツィンの人生とロシア史を重ねて描いた伝記。政治的迫害、亡命、帰国までの軌跡をたどりながら、作家の作品と時代背景を結びつける。

    作家の生涯を、20 世紀ロシアの歴史とともにたどる。

    583ページ
    伝記ロシア史亡命政治と文学20世紀

作品

代表作

The White Hotel

1981年 小説(ポストモダン・官能的要素を含む)

精神分析を受ける女性を中心に描かれる、官能性と歴史的記憶を織り交ぜた長編小説。欧米で広く読まれた。

精神分析トラウマと記憶歴史(ホロコースト)

The Flute-Player

1979年 小説(幻想的・詩的要素)

トーマスの初期小説。ロシア詩の影響を受けた詩的で対話の少ない作風が特徴。

詩的表現ロシア文化の影響

Dreaming in Bronze

1981年 詩集

詩集。1970年代までの詩作を集成した作品で、これによりチョルムデリー賞を受賞した。

喪失家族自然と記憶

Ararat

1983年 小説(ロシア夜の五部作の一部)

ソ連を舞台にした長編のシリーズ(ロシア夜の五部作)の第一作。プーシキンやロシア文学の影響が見られる。

ロシア歴史と政治文化間交流

全著作

  • Two Voices(詩集、1968)
  • Logan Stone(詩集、1971)
  • The Shaft(長詩、1973)
  • Love and Other Deaths(詩集、1975)
  • The Flute-Player(小説、1979)
  • Birthstone(小説、1980)
  • The White Hotel(小説、1981)
  • Ararat(小説、1983)
  • Swallow(小説、1984)
  • Sphinx(小説、1986)
  • Summit(小説、1987)
  • Lying Together(小説、1990)
  • Flying in to Love(小説、1992)
  • Pictures at an Exhibition(小説、1993)
  • Eating Pavlova(小説、1994)
  • Alexander Solzhenitsyn: A Century in His Life(伝記、1998)
  • Hunters in the Snow(小説、2014)

翻案

  • The White Hotel(映画化・映像化の試みあり)

作家による翻訳

  • アナ・アフマートヴァ訳(Requiem and Poem without a Hero 等)
  • アレクサンドル・プーシキン訳(選集、Boris Godunov 等)
  • イェフゲニー・エフトゥシェンコ訳(詩など)

作風・主題

文体
詩的で象徴的な文体ポストモダン的手法(コラージュ的・複合素材の使用)心理分析的・夢的描写
頻出モチーフ
精神分析とフロイト的主題記憶とトラウマロシア文化と歴史家族と死

評価・遺産

詩人・翻訳者・小説家として幅広い業績を残し、『The White Hotel』などで国際的な評価を獲得。作品は30か国語以上に翻訳され、複数の文学賞を受賞した。

関連学会

  • PEN(賞の授与実績)

引用

  • 「私はコーンウォール人であり、それを誇りに思っている。」
    出典: Personal History(公式サイト/紹介)

豆知識

  • 作品は30以上の言語に翻訳されている。
  • 『The White Hotel』は1981年のブッカー賞で最終候補になり、審査員は分割受賞を望んだが規定により不可能だったと報告されている。
  • ロシア語から英語への翻訳を多数手掛け、アフマートヴァやプーシキンの翻訳で知られる。