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ダルトン・ジェルソン・トレヴィザン

ダルトン・ジェルソン・トレヴィザン

Dalton Jerson Trevisan

プロフィール

性別
男性
生誕
1925-06-14 (ブラジル、パラナ州、クリチーバ)
死没
2024-12-09 (ブラジル、パラナ州、クリチーバ) 99歳
国籍
ブラジル
言語
ポルトガル語
居住地歴
クリチーバ(長年居住)

経歴

職業
作家, 短編作家
活動期間
1940年〜2024年
影響を受けた人物
ジェームズ・ジョイス, T. S. エリオット, フランツ・カフカ

学歴

パラナ連邦大学
法学
学位: Law degree
国: ブラジル
法学を専攻したが、弁護士としての活動はほとんど行わなかった。

受賞歴

マシャード・デ・アシス賞
2011
主催: ブラジル国立図書館財団
結果: 受賞
カモンイス賞
2012
主催: カモンイス研究所とカルースト・グルベンキアン財団(主催)
結果: 受賞
プレビオ・ジャブチ(Prêmio Jabuti)
1959
対象作品: Novelas nada Exemplares
主催: プレビオ・ジャブチ協会
結果: 受賞
プレビオ・ジャブチ(Prêmio Jabuti)
1964
対象作品: Cemitério de Elefantes
主催: プレビオ・ジャブチ協会
結果: 受賞
プレビオ・ジャブチ(Prêmio Jabuti)
2010
対象作品: Desgracida
主催: プレビオ・ジャブチ協会
結果: 受賞
フェルナンド・チナーリア賞
1964
対象作品: Cemitério de Elefantes
結果: 受賞
ルイス・クラウディオ・デ・ソウザ賞
1964
対象作品: Morte na Praça
結果: 受賞
文化省文学賞(Prêmio Ministério da Cultura de Literatura)
1996
結果: 受賞
ポルトガル・テレコム賞(共同受賞)
2003
対象作品: Pico na Veia
結果: 共同受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 生涯の業績

    ダルトン・トレヴィザンの作家人生全体をたたえる業績賞で、短編を中心とした独自の文体と、ブラジル社会の孤独や疎外を凝縮して描く力量が評価される。

    ひとつの作品というより、作家人生全体に向けられた評価。

    業績賞短編小説ブラジル文学都市生活孤独
  1. 受賞作: 生涯の業績

    トレヴィザンの業績は、短編という型を通じて都市生活の陰影、暴力、孤独を凝縮して示した点にある。省略と示唆を駆使する文体は後続の作家に大きな影響を与え、短篇表現の到達点として評価された。

    短編小説都市文学孤独暴力

作品

代表作

Novelas nada Exemplares

1959年 短編集

トレヴィザン初の短編集。日常の陰影を描く多数の短編を収録し、ブラジルで高い評価を得た。

中流階級の倫理暴力孤独
翻訳
  • 英訳(Gregory Rabassa、1972)

Cemitério de Elefantes

1964年 短編集

冷徹な視線で中流階級の矛盾と暴力を描く短編を収めた著作。フェルナンド・チナーリア賞などを受賞した。

中流階級の矛盾暴力道徳の逆転

O Vampiro de Curitiba

1965年 短編集

代表作の一つ。表題作は作者のあだ名「クリチーバの吸血鬼」の由来となった。

社会の周縁ブラックユーモア暴力
翻訳
  • 英訳(Gregory Rabassa、1972)

Morte na Praça

1964年 短編集

さらに短く凝縮された短編群で知られる作品集。ルイス・クラウディオ・デ・ソウザ賞受賞。

日常の暴力道徳的ジレンマ

Ah, É?

1994年 短編集(ミニ短編)

ミニ短編を広めた作品集の一つとされる。物語は極端に凝縮され、暗いユーモアを伴う。

ミニ短編凝縮された語りブラックユーモア

Pico na Veia

2002年 短編集

晩年の短編集。ポルトガル・テレコム賞を共同受賞した作品。

都市生活道徳の崩壊

Desgracida

2010年 短編集

近年の代表作。プレビオ・ジャブチを受賞した。

孤立暴力の連鎖

A Polaquinha

1985年 小説

トレヴィザンが成熟期に発表した小説。ただし彼自身が主に短編作家として知られる。

人物描写中流階級の社会

全著作

  • Abismo de Rosas (1976)
  • Ah, É? (1994)
  • A Faca No Coração (1975)
  • A Guerra Conjugal (1969)
  • A Polaquinha (1985)
  • Arara Bêbada (2004)
  • A Trombeta do Anjo Vingador (1977)
  • Capitu Sou Eu (2003)
  • Cemitério de Elefantes (1964)
  • 111 Ais (2000)
  • Chorinho Brejeiro (1981)
  • Contos Eróticos (1984)
  • Crimes de Paixão (1978)
  • Desgracida (2010)
  • Desastres do Amor (1968)
  • Dinorá – Novos Mistérios (1994)
  • 234 (1997)
  • Em Busca de Curitiba Perdida (1992)
  • Essas Malditas Mulheres (1982)
  • Gente Em Conflito (with Antônio de Alcântara Machado) (2004)
  • Lincha Tarado (1980)
  • Macho não ganha flor (2006)
  • Meu Querido Assassino (1983)
  • Morte na Praça (1964)
  • Mistérios de Curitiba (1968)
  • Novelas nada Exemplares (1959)
  • O Vampiro de Curitiba (1965)
  • Pão e Sangue (1988)
  • Pico na Veia (2002)
  • Primeiro Livro de Contos (1979)
  • Quem tem medo de vampiro? (1998)
  • Vinte Contos Menores (1979)
  • Virgem Louca, Loucos Beijos (1979)
  • Vozes do Retrato – Quinze Histórias de Mentiras e Verdades (1998)

翻案

  • Guerra Conjugal(映画化、1974)

作品の翻訳

  • Novelas nada Exemplares(英訳:Gregory Rabassa、1972)
  • O Vampiro de Curitiba(英訳:Gregory Rabassa、1972)
  • 作品の一部が『Oxford Anthology of the Brazilian Short Story』に収録(英語)

作風・主題

文体
極端に凝縮された短編・ミニ短編冷徹で観察的な語り口ブラックユーモアと皮肉
頻出モチーフ
中流階級の倫理と性道徳の崩壊家庭内暴力孤独と疎外都市の周縁

評価・遺産

ブラジル短編の巨匠として評価され、ミニ短編の形式的実験と冷徹な社会描写で文学史に影響を与えた。国内外で多数の賞を受賞し、英語などへの翻訳も行われた。長年にわたる隠遁的な生活と『クリチーバの吸血鬼』という愛称でも知られる。

資料所蔵先

  • パラナ公共図書館(Joaquim誌関連資料等)

大衆文化への影響

  • あだ名「クリチーバの吸血鬼」

引用

  • 『倒錯した倫理の寓話』
    出典: Oxford Anthology of the Brazilian Short Story(紹介文) (2006年)
  • 『血に染まった暴力の物語』
    出典: World Literature Today(書評) (1990年)

豆知識

  • 生涯のほとんどをクリチーバの同じ家で過ごし、2021年に同市内のアパートへ転居した。
  • 非常に寡黙で公の場に姿を見せず、授賞式やインタビューを避けることで知られた。
  • 作品は30冊以上の短編集におよぶ。
  • 2011年にマシャード・デ・アシス賞、2012年にカモンイス賞を受賞した。
  • 2024年12月9日に99歳で死去。