世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

ダニエル・パトリック・モイニハン

ダニエル・パトリック・モイニハン

Danieru Patorikku Moynihan

プロフィール

性別
男性
生誕
1927-03-16 (アメリカ合衆国 オクラホマ州タルサ)
死没
2003-03-26 (アメリカ合衆国 ワシントンD.C.) 76歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
宗教
ローマ・カトリック
居住地歴
タルサ(幼少期) → ニューヨーク市(青年期以降) → ワシントンD.C.(公職期間) → ニューデリー(駐印大使在任中)

経歴

職業
政治家, 外交官, 社会科学者, 作家, 大学教授
活動期間
1944年〜2003年
所属
ハーバード大学, シラキュース大学(マックスウェル校), タフツ大学
所属団体
アメリカ芸術科学アカデミー, アメリカ哲学協会
影響を受けた人物
ネイサン・グレーザー, Averell Harriman(ハリマン), 都市社会学・社会政策の諸学者
影響を与えた人物
公共政策研究者・政治家(幅広く), 家族政策や貧困研究に関わる社会学者

学歴

シティ・カレッジ・オブ・ニューヨーク
期間: 1944 (在籍)
国: アメリカ合衆国
1年間在籍後、海軍に入隊
ミドルベリー大学(V-12プログラム)
期間: 1944–1945
国: アメリカ合衆国
海軍教育プログラム(V-12)に参加
タフツ大学(フレッチャー校)
歴史・社会学
学位: PhD (歴史)
期間: 1946–1961(学位取得)
卒業年: 1961
国: アメリカ合衆国
学士号(海軍科学、社会学)、修士号、博士号を取得
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス
期間: 1950–1953(フルブライト奨学生)
卒業年: 1953
国: イギリス
フルブライト奨学生として博士課程研究を継続

受賞歴

アメリカ芸術科学アカデミー選出
1966
主催: アメリカ芸術科学アカデミー
結果: 受選
アメリカ哲学協会選出
1968
主催: アメリカ哲学協会
結果: 受選
ハインツ賞(公共政策部門)
1999
部門: 公共政策
主催: ハインツ財団
結果: 受賞
大統領自由勲章
2000
主催: アメリカ合衆国大統領府
結果: 受賞
ラティアーレ・メダル
1992
部門: カトリック教徒顕彰
主催: ノートルダム大学
結果: 受賞
ローネ・セイラー賞(Lone Sailor Award)
1994
部門: 栄誉
主催: U.S. Navy Memorial Foundation
結果: 受賞
名誉法学博士(タフツ大学)
部門: 名誉学位
主催: タフツ大学
結果: 授与
ナショナル・ビルディング博物館名誉賞
1989
主催: ナショナル・ビルディング博物館
結果: 受賞
ジェファーソン賞(Senator John Heinz Award)
1989
部門: 公共奉仕
主催: ジェファーソン賞財団
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Beyond the Melting Pot: The Negroes, Puerto Ricans, Jews, Italians, and Irish of New York City

    グレイザーとの共著である本作は、ニューヨーク市における民族集団の社会構造と同化の限界を検証し、政策的示唆を与える都市社会学の主要研究である。

    政策都市研究移民

作品

代表作

『メルティングポットを超えて』

1963年 社会学/社会科学

アメリカの民族・移民社会についての研究。共著で都市の民族構造と同化の過程を論じる。

移民民族同化

『黒人家庭:国家的行動の必要性(モイニハン報告)』

1965年 社会政策/報告書

戦後アメリカにおける黒人家庭の状況を分析し、貧困と家族構造に関する政策的提言を行った論考。論争を呼んだ。

家族貧困人種問題福祉政策

『パンデモニウム:国際政治における民族性』

1994年 国際政治学/評論

民族性とナショナリズムが国際政治に与える影響を考察した著作。ソ連崩壊など当時の国際情勢を分析する。

民族ナショナリズム国際関係

『シークレシー:アメリカの経験』

1998年 歴史/政治学

アメリカにおける機密情報の文化と政治への影響を歴史的に論じた研究。ベノナ文書の公開などに触れる。

機密性政府情報公開

『マイルズ・トゥ・ゴー:社会政策の個人的歴史』

1996年 回想録/政策論

自身の経歴とアメリカの社会政策に関する回想。公共政策に関する個人的見解をまとめる。

社会政策回想貧困対策

全著作

  • 『メルティングポットを超えて』 (共著)
  • 『黒人家庭:国家的行動の必要性(モイニハン報告)』
  • 『最大限の誤解:貧困との戦いにおけるコミュニティ活動』
  • 『暴力犯罪』
  • 『シークレシー:アメリカの経験』
  • 『パンデモニウム』

作風・主題

文体
学究的で論理的、政策提言を含む公共知識人としての明快な文体講演的・修辞的要素を含む口語的表現
頻出モチーフ
家族と社会構造民族と同化機密性と政府の情報管理都市と貧困

健康

  • 虫垂破裂(合併症)
    2003
    合併症により2003年に死去

評価・遺産

モイニハンは学者であり政治家としても広く影響を及ぼした公共知識人である。『モイニハン報告』や国連での演説、政府機密に関する研究などを通じて政策論争に大きな影響を与えた。ニューヨークのモイニハン・トレイン・ホールなど記念施設がある。

関連学会

  • アメリカ芸術科学アカデミー
  • アメリカ哲学協会

資料所蔵先

  • ダニエル・P・モイニハン文書(議会図書館)
  • シラキュース大学マックスウェル校関連資料

大衆文化への影響

  • ニューヨークのモイニハン・トレイン・ホール(名を冠した施設)
  • PBS等でのドキュメンタリー・特集

引用

  • 誰もが自分の意見を持つ権利はあるが、事実を自分のものにする権利はない。
    出典: ワシントン・ポストへの寄稿(1983年1月18日) (1983年)
  • 秘密主義は敗者のためのものだ。本当に重要な情報がどれほど重要かを知らない人のためのものだ。
    出典: 『Secrecy: The American Experience』(1998年) (1998年)
  • レースの問題は“良性の無視(benign neglect)”の期間から利益を得るかもしれない。
    出典: ニクソン大統領へのメモ(1970年) (1970年)

豆知識

  • 少年時代にオリジナルのペン・ステーション(旧ペンシルベニア駅)で靴磨きをしていた。
  • 駐印大使在任中にインド政府に対し史上最大の単一小切手(「ルピー取引」)を提示した。
  • 海軍に従軍し、USS Quirinusで従事した経験がある。
  • 政府機密のあり方を検討するモイニハン委員会(Moynihan Commission)を主導した。