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第12回(1978年) 受賞受賞作: Charmed Life
孤児の兄弟、キャット・チャントとその奔放な妹グウェンドレンを描くファンタジー。妹の強力な魔法が暴走し、身の回りに異変や危険を引き起こす。二人は魔法使いの訓練や別の世界への干渉、強大な魔術師クレストマンスィとの出会いを通じて互いの絆や自らの宿命に向き合い、成長していく物語。
ファンタジー魔法成長家族
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
Diana Wynne Jones
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1934-08-16 (ロンドン、イングランド)
- 死没
- 2011-03-26 (ブリストル、イングランド) 76歳
- 国籍
- イギリス
- 言語
- 英語
- 居住地歴
- ロンドン → ポンタードゥライス(ウェールズ) → 湖水地方(レイク・ディストリクト) → ヨーク → ザクステッド(エセックス) → オックスフォード → ブリストル
経歴
- 職業
- 小説家, 詩人, 学者, 文芸評論家, 短編作家
- 活動期間
- 1968年〜2011年
- 影響を受けた人物
- C.S.ルイス, J.R.R.トールキン
- 影響を与えた人物
- フィリップ・プルマン, テリー・プラチェット, ペネロペ・ライヴリー, ロビン・マッキンリー, ディナ・ラビノヴィッチ, ミーガン・ホーラン・ターナー, J.K.ローリング, ニール・ゲイマン
- ノミネート
- ヒューゴー賞(ファイナル/候補), ローカス賞(複数回候補), ミソポイック賞(複数回候補), ブリティッシュ・ファンタジー賞(候補), ワールド・ファンタジー賞(候補)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| セント・アンナーズ・カレッジ(オックスフォード大学) | — | 英語 | — | 1956年卒業 | イギリス |
| Friends' School, Saffron Walden(フレンズ・スクール) | — | — | — | — | イギリス |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1978 | ガーディアン児童文学賞 | チャームド・ライフ | 児童文学 | ガーディアン(The Guardian) | Won |
| 1996 | ミソポイック賞(ファンタジー部門) | ダルマークの王冠 | Children's Fantasy | Mythopoeic Society | Won |
| 1999 | ミソポイック賞(ファンタジー部門) | ダーク・ロード・オブ・ダークホルム | Children's Fantasy | Mythopoeic Society | Won |
| 1999 | カール・エドワード・ワグナー賞(功労賞) | — | — | British Fantasy Society | Won |
| 2007 | ワールド・ファンタジー賞(功労賞) | — | Life Achievement | World Fantasy Convention | Won |
| 2006 | 名誉博士(D.Litt) | — | — | ブリストル大学 | Awarded |
受賞・候補エディション
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第26回(1996年) 受賞受賞作: The Crown of Dalemark
王位継承と冒険を巡る叙事的な児童ファンタジー。複数の視点と歴史的背景を交えながら、成長と責務、運命に立ち向かう人物像を描く壮大な物語。
児童ファンタジー冒険王位継承成長 -
第29回(1999年) 受賞受賞作: Dark Lord of Derkholm
風刺的要素を含む児童ファンタジー。『観光地化された異世界』という舞台設定を通じて、産業化や観光、創造性と責任の問題をユーモラスに描く作品。
児童ファンタジー風刺家族と責任
作品
代表作
チャームド・ライフ
1977年 児童ファンタジーチレストマンシーシリーズの最初の作品。主人公のキャット(Cat)がチレストマンシー城に預けられ、強力な魔法使いチレストマンシーと関わる中で、魔法と運命にまつわる出来事に巻き込まれていく。
Dogsbody
1975年 児童向けファンタジー/スペキュレイティブ・フィクション異世界的な存在が犬の体を借りて地上で生活することになる児童向けの物語。友情や自己認識、異世界との関わりがテーマになっている。
アーチャーズ・グーン
1984年 児童/ヤングアダルト向けファンタジーユーモアと風刺を交えた児童向けファンタジー。家族や権力の構造をめぐる出来事が描かれており、1992年にテレビドラマ化された。
- [テレビドラマ] アーチャーズ・グーン(テレビドラマ) (1992)
ファイア・アンド・ヘムロック
1985年 ヤングアダルト向けファンタジースコットランドの民謡やバラッドに着想を得た作品。記憶と物語の再解釈を通じて、成長と犠牲を描く物語。
ハウルの動く城
1986年 児童/ヤングアダルト向けファンタジー帽子屋の娘ソフィーが魔女の呪いで老婆の姿に変えられ、魔法使いハウルと移動する城に関わることで呪いの解明や登場人物たちの過去と向き合う物語。
- [アニメ映画] ハウルの動く城(映画) / Hayao Miyazaki (2004)
- 『ハウルの動く城』(日本語訳)
ダーク・ロード・オブ・ダークホルム
1998年 児童ファンタジー/風刺ファンタジー世界を舞台に、冒険ツアーの商業化や作品内のクリシェを風刺する物語。登場人物の家族や日常の視点を通してジャンル批評を行う。
ダルマークの王冠
1993年 ファンタジー/ヤングアダルトダルマーク四部作の完結編にあたり、王位継承や国家の運命を巡る壮大な物語を描く。
ザ・タフ・ガイド・トゥ・ファンタジーランド
1996年 評論/パロディファンタジーの定型やクリシェをユーモラスに分析・解説するガイドブック的エッセイで、作家や批評家の間で根強い支持を得ている。
全著作
- チェンジオーバー(1970)
- Dogsbody(1975)
- チャームド・ライフ(1977)
- アーチャーズ・グーン(1984)
- ファイア・アンド・ヘムロック(1985)
- ハウルの動く城(1986)
- クリストファー・チャントの生涯(The Lives of Christopher Chant)(1988)
- ダルマークの王冠(1993)
- ザ・タフ・ガイド・トゥ・ファンタジーランド(1996)
- ダーク・ロード・オブ・ダークホルム(1998)
- マーリンの陰謀(The Merlin Conspiracy)(2003)
- ピンホーの卵(The Pinhoe Egg)(2006)
- 多くの道の家(House of Many Ways)(2008)
- エンチャンテッド・グラス(Enchanted Glass)(2010)
- The Islands of Chaldea(未完作を姉が完成、2014/2015)
翻案
- 映画『ハウルの動く城』(監督:宮崎駿、2004)
- テレビドラマ『アーチャーズ・グーン』(1992年)
作品の翻訳
- 『ハウルの動く城』(日本語訳、映画化により再刊)
作風・主題
- 文体
- ユーモアと風刺を織り交ぜた緻密な物語構成児童向けだが大人にも通じる多層的な語り
- 頻出モチーフ
- 魔法とその制度並行世界・多元宇宙時間や記憶のねじれ家族とアイデンティティ
健康
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肺がん2009–20112009年に肺がんと診断され、2009年に手術を受けた。2010年に化学療法を中止し、2011年に同疾患で亡くなった。執筆活動に支障が出た。
評価・遺産
イギリスを代表する児童ファンタジー作家の一人であり、後続の多くの作家(フィリップ・プルマン、テリー・プラチェット、ニール・ゲイマンなど)に影響を与えた。『ハウルの動く城』の映画化や多数の受賞により広く評価されている。
関連学会
- Mythopoeic Society
- British Fantasy Society
- Children's Literature Association
大衆文化への影響
- 映画『ハウルの動く城』(宮崎駿監督、2004年)による認知度の向上
- 2014年にGoogle Doodleで記念された
引用
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「彼は腕を広げ、言葉が彼から流れ出した。威厳のある、壮麗で韻律的な…それから何年も、私は定期的に夢を見た。自分の寝室の壁の一部が横に滑って、祖父がウェールズ語で朗読しているのが現れ、私の罪について朗読しているのだと知っていた。心の底には常に英語ではない話し言葉の流れがあり、壮麗な段落で流れ、華やかな多音節語で鳴り響く。私は書くときそれを音楽のように聴く。」
出典: 自叙伝(Reflections on the magic of writing) (2012年) -
「彼女は同世代の子ども向け作家の中で間違いなく最高の作家だ。」
出典: ニール・ゲイマン(作家)による評価
豆知識
- 1956年に文学研究者ジョン・バローと結婚し、3人の息子がいる。
- 幼少期にウェールズへ疎開し、祖父は教会の牧師であった。
- 『ハウルの動く城』は宮崎駿により2004年にアニメ映画化され、国際的な注目を集めた。
- 2009年に肺がんと診断され、2011年に死去した。
- 姉のユージン/ユーシュラ・ジョーンズが遺された未完の作品を完成させ、2014年に刊行された。
- 2014年にGoogle Doodleで記念された。