世界・海外・国外の文学賞

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ドン・ウィンスロー

ドン・ウィンスロー

Don Winslow

ペンネーム: マクドナルド・ロイド一部作品(A Winter Spy / Isle of Joy)で使用した筆名

プロフィール

性別
男性
生誕
1953-10-31 (ニューヨーク市(スタテンアイランド))
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
ロードアイランド州ペリービル(育成) → カリフォルニア州ジュリアン(居住・執筆拠点) → ニューヨーク(出生地) → 南アフリカ(国務省アナリストとして勤務) → ケニア(サファリガイドとしての勤務経験)

経歴

職業
小説家, 脚本家, 政治活動家, 元私立探偵, 元アナリスト(国務省)
活動期間
1991年〜

学歴

ネブラスカ大学リンカーン校
アフリカ史専攻
学位: B.A.
国: アメリカ合衆国
学部でアフリカ史を専攻
軍事史(修士)
学位: M.A.
軍事史の修士号を取得(出典は公表情報に基づくが所属大学は明記されていない)

受賞歴

レイモンド・チャンドラー賞
2012
主催: Courmayeur Noir Festival
結果: 受賞
RBA国際犯罪小説賞
2015
対象作品: カルテル(The Cartel)
主催: RBA(スペイン)
結果: 受賞
イアン・フレミング・スティール・ダガー賞
2016
対象作品: カルテル(The Cartel)
主催: 英国犯罪作家協会(CWA)
結果: 受賞
ロサンゼルス・タイムズ ブック賞
2015
対象作品: カルテル(The Cartel)
主催: ロサンゼルス・タイムズ
結果: 受賞
エドガー賞(最終候補)
1992
対象作品: A Cool Breeze on the Underground
部門: Best First
主催: ミステリ作家協会(MWA)
結果: 最終候補
シャマス賞(最終候補/受賞)
2000
対象作品: California Fire and Life
部門: Best Novel
主催: Private Eye Writers of America
結果: 受賞(2000)・過去に最終候補あり

受賞・候補エディション

シャマス賞 4回登壇
  1. 受賞作: California Fire and Life

    保険業界や地域社会の暗部を背景に据えたハードボイルド長編。詐欺や暴力、裏切りが絡む事件を通して登場人物の倫理観と生き方が問われる。

    私立探偵ハードボイルド犯罪社会派
  2. 受賞作: California Fire and Life

    カリフォルニアを舞台に、保険業界や犯罪の闇を背景に描かれるサスペンス。腐敗や利権、復讐が絡む中で主人公が真相へと迫る物語。

    犯罪社会派サスペンス保険/ビジネス
  3. 受賞作: California Fire and Life

    カリフォルニアの保険業界と放火事件をめぐる陰謀を描く犯罪小説。主人公が権力と暴力に直面しながら真実を追う中で、腐敗と暴力の構造が徐々に明らかになる。

    ハードクライム犯罪組織保険詐欺放火社会派
  4. 受賞作: California Fire and Life

    カリフォルニアを舞台に、保険業界や犯罪組織、腐敗が絡む群像劇的な犯罪小説。登場人物たちの欲望や裏切りが連鎖し、暴力と倫理の境界が問い直される。社会背景を織り込んだハードボイルドな作風が特徴。

    犯罪社会派アメリカ西海岸暴力
  1. 受賞作: The Cartel

    DEA捜査官と麻薬組織の抗争を軸に、メキシコ麻薬戦争の暴力と腐敗を描く長編小説。

    抗争は一人の男の執念では止められないほど、巨大で複雑な構造として広がっていく。

    640ページ
    メキシコ麻薬戦争犯罪腐敗
  1. 受賞作: The Cartel

    『The Cartel』はメキシコの麻薬戦争を大河的なスケールで描く犯罪小説。カルテル、司法、捜査機関が交錯し、暴力の連鎖や制度的腐敗、復讐と喪失が重層的に描かれる。長期にわたる視点と生々しい描写が特徴の叙事詩的作品。

    麻薬戦争犯罪復讐政治腐敗
  1. 受賞作: Cartel

    『Cartel』は、メキシコの麻薬カルテルと米国当局の抗争を壮大なスケールで描く犯罪叙事詩。暴力と腐敗、復讐が連鎖する中で国家と個人の道徳が崩壊し、緻密な取材に裏打ちされたリアリズムが迫力ある描写を生む。

    麻薬カルテル暴力復讐国際犯罪腐敗

作品

代表作

カルテル(The Cartel)

2015年 犯罪小説/ノワール

メキシコの麻薬カルテルとそれに対峙するDEA捜査官を描く叙事詩的三部作の第二作。暴力、腐敗、報復が渦巻く現代の麻薬戦争を率直に描写している。

麻薬戦争腐敗復讐正義と倫理

犬の力(The Power of the Dog)

2005年 犯罪小説/歴史的要素を含むノワール

DEA捜査官アート・ケラーを中心に、シナロア州を舞台としたカルテル壊滅をめぐる長期にわたる追跡劇を描く。現実の麻薬組織を想起させるスケール感で高く評価された。

麻薬組織復讐国家と非国家勢力の衝突

サヴェージズ(Savages)

2010年 犯罪小説

カリフォルニアの麻薬ディーラーがメキシコのカルテルと対決する物語。商業的成功をおさめ、映画化もされた代表作の一つ。

友情暴力麻薬取引
映像化・舞台化
  • [映画] サヴェージズ(映画版) / Oliver Stone (2012)

ザ・フォース(The Force)

2017年 警察小説/犯罪小説

NYPD内部の腐敗と権力闘争を描いた作品。警察組織の倫理と暴力のメカニズムを鋭くえぐる。

警察の腐敗権力と倫理暴力の連鎖

シティ・オン・ファイア(City on Fire)

2022年 ファミリー・クライムサーガ(犯罪小説)

1980〜90年代のプロビデンスを舞台に、モレッティ家とマーフィー家の抗争を描く三部作の第一作。批評家から高い評価を受け、映像化権が売却された。

ファミリー犯罪抗争アメリカの都市史

全著作

  • A Cool Breeze on the Underground (1991)
  • The Trail to Buddha's Mirror (1992)
  • Way Down on the High Lonely (1993)
  • A Long Walk Up the Water Slide (1994)
  • While Drowning in the Desert (1996)
  • Isle of Joy (A Winter Spy) (1996)
  • The Death and Life of Bobby Z (1997)
  • California Fire and Life (1999)
  • The Power of the Dog (2005)
  • The Winter of Frankie Machine (2006)
  • The Dawn Patrol (2008)
  • The Gentlemen's Hour (2009)
  • Savages (2010)
  • The Kings of Cool (2012)
  • The Cartel (2015)
  • The Force (2017)
  • Broken (2020)
  • City on Fire (2022)
  • City of Dreams (2023)
  • City in Ruins (2024)

翻案

  • Savages(2012年映画化、脚本協力あり)
  • The Death and Life of Bobby Z(2007年映画)
  • The Border(FXでテレビ化予定・パイロット制作)

作風・主題

文体
ハードボイルドでリアリズム志向の文体映画的な場面描写と緊張感のあるテンポ報道的な取材に基づく事実感
頻出モチーフ
麻薬戦争とその人間的影響制度的腐敗復讐と贖罪アメリカとメキシコの境界問題

評価・遺産

ドン・ウィンスローは現代アメリカの犯罪小説を代表する作家の一人であり、麻薬戦争や警察の腐敗を扱った作品群で国際的な評価と商業的成功を収めた。複数の国際賞受賞や映像化によって、ジャンル小説の社会的関心を高めた。また晩年は政治活動に軸足を移し、オンラインで大きな影響力を持つようになった。

引用

  • 「どんなに大きく美しい壁を作っても、門が開いていれば意味はない。門は24時間いつでも開いている。」
    出典: The Guardian(インタビュー) (2017年)

豆知識

  • バードウォッチングを趣味としている。
  • 2022年に小説の執筆から引退し、政治的な映像制作と活動に専念すると発表した。
  • ソーシャルメディアで公開した政治的動画は数億回再生されている(公表値により2022年時点で2億回超)。
  • 2010年の『Savages』は映画化され、ウィンスロー自身も脚本に関与した。