世界・海外・国外の文学賞

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エドワード・フランクリン・アルビー3世

エドワード・フランクリン・アルビーさんせい

Edward Franklin Albee III

プロフィール

性別
男性
生誕
1928-03-12 (ワシントンD.C., アメリカ合衆国)
死没
2016-09-16 (モントーク、ニューヨーク州、アメリカ合衆国) 88歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
ラークモント(ニューヨーク州) → グリニッジ・ヴィレッジ(ニューヨーク市) → トライベッカ(ニューヨーク市) → モントーク(ニューヨーク州)

経歴

職業
劇作家, 脚本家, エッセイスト, 教育者
活動期間
1958年〜2016年
所属
ドラマティスト・ギルド理事会, ヒューストン大学(客員教授等)
所属団体
ドラマティスト・ギルド, アメリカ芸術科学アカデミー(フェロー)
影響を受けた人物
サミュエル・ベケット, ユージェーヌ・イヨネスコ, ジャン・ジュネ
影響を与えた人物
ポーラ・ヴォーゲル, 現代の多くのアメリカ劇作家
ノミネート
ピューリッツァー賞 最終候補(2001) - The Play About the Baby, ピューリッツァー賞 最終候補(2003) - The Goat, or Who Is Sylvia?, トニー賞ノミネート(複数年)

学歴

チョート校(Choate Rosemary Hall)
期間: 在学〜1946
卒業年: 1946
国: アメリカ合衆国
高校課程を修了
トリニティ・カレッジ(コネチカット)
期間: 1946–1947(中退)
国: アメリカ合衆国
出席不足と礼拝回避により退学
ヴァレー・フォージ軍事アカデミー
期間: 在籍(短期間、退学)
国: アメリカ合衆国
短期間在籍後退学
ライス・カントリー・デイ・スクール / ローレンスヴィル校
期間: 少年期〜学内移動
国: アメリカ合衆国
複数校を経て進学

受賞歴

ピューリッツァー賞(ドラマ部門)
1967
対象作品: A Delicate Balance(繊細な均衡)
主催: ピューリッツァー賞運営委員会
結果: Won
ピューリッツァー賞(ドラマ部門)
1975
対象作品: Seascape(海景)
主催: ピューリッツァー賞運営委員会
結果: Won
ピューリッツァー賞(ドラマ部門)
1994
対象作品: Three Tall Women(スリー・トール・ウィメン)
主催: ピューリッツァー賞運営委員会
結果: Won
トニー賞(最優秀作品)
1963
対象作品: Who's Afraid of Virginia Woolf?(誰がヴァージニア・ウルフを恐れるか)
主催: アメリカン・シアター・ウィング/トニー賞委員会
結果: Won
トニー賞(最優秀作品)
2002
対象作品: The Goat, or Who Is Sylvia?(山羊、あるいはシルビアとは誰か)
主催: アメリカン・シアター・ウィング/トニー賞委員会
結果: Won
トニー賞(特別功労賞・生涯業績)
2005
主催: トニー賞委員会
結果: Received
ナショナル・メダル・オブ・アーツ
1996
主催: アメリカ合衆国政府/国立芸術団体
結果: Received
ケネディ・センター・オナーズ
1996
主催: ケネディ・センター
結果: Received
グラミー賞(最優秀スポークンワード・アルバム)
1963
対象作品: Who's Afraid of Virginia Woolf?(録音)
主催: The Recording Academy
結果: Won
PEN/Laura Pels Theater Award(マスター・アメリカン・ドラマティスト)
1999
主催: PENアメリカ
結果: Received

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: A Delicate Balance

    中年の夫婦とその友人たちを通して、日常生活に潜む不安や孤独、抑圧された欲望が露わになる様を描く心理劇。静謐な会話と緊張の積み重ねによって家庭の均衡が崩れていく過程を精緻に描写する。

    家庭の崩壊中産階級孤独人間関係存在の危機
  2. 受賞作: Seascape

    海辺で中年の夫婦が言葉を話すトカゲのような生物と出会い、人間の存在やコミュニケーション、進化について対話する寓話的な劇。関係の再生と変化への抵抗を哲学的に問いかける。

    人間関係進化寓話存在論コミュニケーション
  3. 受賞作: Three Tall Women

    三人の女性の対話を通して老い、記憶、自己認識を寓意的に描く短い劇。老女の回想と若き日の自己像が重なり合い、人生の総括や後悔、ユーモアと悲哀が織り交ざる対話を通じて存在の核心を鋭く抉る作品。

    老い記憶アイデンティティ女性像
  1. 受賞作: 劇作家としての業績

    日常の言語に潜む暴力性や幻想を暴き出す会話劇を多く手がけ、緊迫した人間関係の描写と形式実験により演劇表現の幅を広げた。心理的緊張を通じて現代社会の病理を示す作品が評価された。

    心理劇会話劇現代劇人間関係
  1. 受賞作: 誰がバージニア・ウルフを恐れるか?(Who's Afraid of Virginia Woolf?)

    中年夫婦と若いカップルが一夜のうちに互いの虚飾と秘密を暴き合う心理劇。言語による攻防が繰り広げられ、家庭という小さな舞台で社会的・個人的な崩壊が露呈していく。

    人間関係虚構と真実家庭の崩壊言語と暴力

作品

代表作

The Zoo Story(ズー・ストーリー)

1959年 戯曲(ワンアクト) 64ページ

ニューヨークの公園での二人の男の短時間の対話と対立を描く一幕劇。孤独とコミュニケーション不全を扱う。

孤独コミュニケーション都市生活の疎外
映像化・舞台化
  • [舞台] The Zoo Story(舞台上演) (1960)

Who's Afraid of Virginia Woolf?(誰がヴァージニア・ウルフを恐れるか)

1962年 戯曲(3幕) 120ページ

大学教授の夫婦と若いカップルが夜通し繰り広げる苦いやり取りを通じて、結婚、人間関係、虚構と現実の境界を暴く劇。

結婚の破綻虚構と真実権力と屈辱
映像化・舞台化
  • [映画] Who's Afraid of Virginia Woolf?(映画版) / Mike Nichols (1966)

A Delicate Balance(繊細な均衡)

1966年 戯曲 110ページ

中年夫婦の平静が、親族や訪問者の出現で崩れていく過程を描き、喪失と不安、家庭の脆さを探る作品。

家庭の脆弱さ不安関係の均衡

Seascape(シースケープ/海景)

1975年 戯曲 95ページ

海辺で年配の夫婦が、海から現れた異様な存在と出会う寓話的作品。人間性や進化、コミュニケーションをテーマにする。

人間性進化コミュニケーション

Three Tall Women(スリー・トール・ウィメン)

1991年 戯曲 100ページ

年老いた女性の自己回顧と記憶の断片を描く二幕劇。老い、後悔、親子関係を扱う。

老い記憶後悔

The Goat, or Who Is Sylvia?(山羊、あるいはシルビアとは誰か)

2000年 戯曲 105ページ

ある男性が隠れて飼っていた山羊との関係が発覚し、家族や社会との倫理、愛の境界を破壊的に問い直す物語。

倫理愛の境界家族の崩壊

全著作

  • The Zoo Story(1959)
  • The Death of Bessie Smith(1960)
  • The Sandbox(1960)
  • The American Dream(1961)
  • Who's Afraid of Virginia Woolf?(1962)
  • A Delicate Balance(1966)
  • Seascape(1975)
  • Three Tall Women(1991)
  • The Goat, or Who Is Sylvia?(2000)
  • At Home at the Zoo(2004)

翻案

  • Who's Afraid of Virginia Woolf?(1966年映画、監督:マイク・ニコルズ)

作風・主題

文体
鋭い対話に依拠した劇的文体アブサード劇の要素を取り入れたアメリカ版アプローチブラックユーモアと心理劇の融合
頻出モチーフ
結婚とその崩壊虚構と現実の衝突家族関係の緊張

評価・遺産

20世紀後半から21世紀初頭にかけてのアメリカ演劇を代表する劇作家。ピューリッツァー賞を3度受賞し、トニー賞や国家的栄誉も多数受けた。現代劇に鋭い対話と劇的構成をもたらし、多くの世代の劇作家に影響を与えた。

記念館・博物館

  • エドワード・F・アルビー財団(The Barn) モントーク、ニューヨーク州、アメリカ合衆国 1967年開館

関連学会

  • アメリカ芸術科学アカデミー
  • ドラマティスト・ギルド

資料所蔵先

  • ニューヨーク公共図書館 演劇コレクション(Edward Albee scripts, 1949–1966)
  • ニューベリー図書館(Edward Albee Playsコレクション)
  • デラウェア大学特別資料(Robert A. Wilson collection)

大衆文化への影響

  • 『Who's Afraid of Virginia Woolf?』の映画化(1966)は文化的に重要な作品として保存されている

引用

  • レズビアンやゲイである作家は自己を越えることができなければならない。私はゲイの作家ではない。私はたまたまゲイである作家だ。
    出典: Lambda Literary Foundation 受賞スピーチ(2011) (2011年)

豆知識

  • 生物学的父は幼い頃に母を去り、アルビーは養子に出された。
  • 複数の学校で退学や停学を経験している(例:Lawrenceville、Valley Forge、Trinity College)。
  • 1971年から2005年まで彫刻家のジョナサン・リチャード・トーマスと長年のパートナー関係にあった(トーマスは2005年に死去)。
  • 1967年にエドワード・F・アルビー財団を設立し、作家や美術家の滞在制作を支援した。