世界・海外・国外の文学賞

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アメリカ賞(文学)

あめりかしょう

国際作家の生涯業績を顕彰する年次の文学賞。賞金は支給されない。

文学賞生涯業績賞国際文学
創設年
1994
主催
Contemporary Arts Educational Project, Inc.(Anna Fahrni追悼); Green Integer(出版社・スポンサー)
カテゴリー
文学総合・文芸総合
選考方式
選考
受賞対象
プロ
開催頻度
年1回
賞のステータス
活動中

説明

アメリカ賞(America Award)は国際的な作家の生涯貢献を称える文学賞で、1994年に創設された。Contemporary Arts Educational Project, Inc.(Anna Fahrni追悼)と出版社Green Integerが後援している。ノーベル文学賞に対する代替の試みと位置づけられ、賞金は支給されない。審査は毎年回転するパネル(通常6〜8名の詩人・散文作家・劇作家・文芸批評家)により行われ、委員長はDouglas Messerliが務める。受賞者は年次で発表される。

賞品

主賞品
生涯業績の顕彰(賞金なし)

選考情報

選考プロセス

選考
審査員 毎年6〜8名の詩人・散文作家・劇作家・文芸批評家からなる回転パネル。委員長:Douglas Messerli。
発表 受賞者は年1回、公式サイトやプレスリリース等で発表される。

選考基準

  • 国際的な執筆活動への生涯貢献
  • 文学的影響・革新性および業績の総合的評価

応募のヒント

推奨

  • 応募は不要:本賞は主催者・審査委員による選定で授与されるため、個別応募は求められていない。
  • 国際的な業績の蓄積と持続的な執筆活動を重視する。

注意

  • 公募書類を送る等の応募行為は不要。
  • 過度に主催者に対して直接の催促や宣伝を行わない。

関連の賞

  • Nobel Prize in Literature

公式情報

http://www.greeninteger.com/america.cfm

過去の受賞者

チャールズ・バーンスタイン ちゃーるず・ばーんすたいん 受賞
詩人 / アメリカ合衆国
残雪 かん・しゅえ 受賞
中国
イスマイル・カダレ いすまいる・かだれ 受賞
死者の将軍(The General of the Dead Army)

戦後のバルカンを舞台に、戦死者の遺骨回収の任務に派遣された将軍と神父の旅を描く物語。歴史の重みと個人の記憶、戦争の不条理が静かに、しかし強烈に浮かび上がる。

歴史記憶国家と個人戦争とトラウマ
1936-01-28 / 小説家、詩人 / アルバニア(ギロカストラ)

アルバニアを代表する小説家。歴史、権力、記憶を巡るテーマを通じて国民史と個人の関係を鋭く描き、国際的にも高い評価を得ている。

ゲルハルト・リューム げるはると・りゅーむ 受賞
実験詩サウンド・ポエトリー前衛文学
作家、詩人、作曲家 / オーストリア

オーストリアの前衛的作家・作曲家。言語詩、サウンドポエトリー、視覚詩など多領域にわたる実験的な創作で知られる。

ロスマリー・ウォルドロップ ろすまりー・うぉるどろっぷ 受賞
詩人、翻訳家、編集者 / ドイツ/アメリカ合衆国

ドイツ出身でアメリカを拠点に活動する詩人・翻訳家。実験的な詩作と翻訳・編集活動を通じて、英語圏の前衛詩に重要な影響を与えている。

マリオ・バルガス=リョサ まりお・ばるがす=りょさ 受賞
ヤギの饗宴(The Feast of the Goat)

ドミニカ共和国の独裁政権を舞台に、一人の独裁者とそれを取り巻く人々の腐敗と暴力を描く政治小説。歴史的事件の個人的側面と集団的記憶を照らし合わせる重層的物語。

独裁政治暴力と権力歴史的記憶
1936-03-28 / 小説家、ジャーナリスト / ペルー

ペルー出身の小説家・評論家。政治や権力、社会矛盾を主題にした作品群で国際的評価を得、ノーベル文学賞受賞者としても知られる。

ニコール・ブロサール にこーる・ぶろさーる 受賞
紫の砂漠(Le Désert mauve)

言語実験と詩的叙述を通して、女性の主体性や欲望を探る長編的作品。象徴的で断片化された言語が重なり合い、フェミニズムの視点から主体の生成を描き出す。

フェミニズム言語実験女性主体性詩的散文
詩人、小説家 / カナダ

フランス語圏カナダの詩人・作家。フェミニズム的視座と実験的な言語表現を融合させた詩や散文で知られ、言語そのものを問う作風で評価されている。

村上春樹 むらかみ はるき 受賞
1Q84

別世界のような「1Q84」と呼ばれる現実と交差する世界で出会う男女を描く長編。孤独と愛、暴力と運命が交錯し、現実と幻想の境界が次第に曖昧になる大河的物語。

孤独現実と幻想愛と暴力都市生活
1949-01-12 / 小説家、翻訳家 / 京都府

日本を代表する小説家。都市生活の孤独や音楽・ポップカルチャー、幻想的要素を融合させた独特の作風で国際的に高い人気を持つ。長編・中編ともに幅広い読者を持つ。

トム・ストッパード とむ・すとっぱーど 受賞
ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ(Rosencrantz and Guildenstern Are Dead)

『ハムレット』の脇役二人を主人公に据え、傍観者の視点から存在と偶然性を問う実験的な劇。ユーモアと哲学が混在し、演劇そのものの条件を鏡として提示する。

演劇存在論言語遊戯メタフィクション
1937-07-03 / 劇作家、脚本家 / チェコスロバキア(出生)/イギリス

チェコスロバキア生まれで英国で活躍する劇作家。言語遊戯や哲学的テーマを戯曲に織り込み、メタ劇的手法で存在論的問いを提示する作品群で評価される。

セサール・アイラ せさーる・あいら 受賞
How I Became a Nun(私が修道女になった頃)

少年の視点を通して語られる一連の奇妙な出来事を描く作品。現実と幻想が相互に浸透する語り口で、予測不能な展開とユーモアを伴いながら読者を翻弄する。

不条理幻想語りの実験短篇的構成
小説家 / アルゼンチン

アルゼンチンの作家。短篇や中篇を多産し、奇想や不条理を軽妙な語りで紡ぐ作風で国際的評価を得た。物語の転換と遊び心に富んだ実験的作品が特徴。

エドワード・アルビー えどわーど・あるびー 受賞
誰がバージニア・ウルフを恐れるか?(Who's Afraid of Virginia Woolf?)

中年夫婦と若いカップルが一夜のうちに互いの虚飾と秘密を暴き合う心理劇。言語による攻防が繰り広げられ、家庭という小さな舞台で社会的・個人的な崩壊が露呈していく。

人間関係虚構と真実家庭の崩壊言語と暴力
1928-03-12 / 劇作家 / アメリカ合衆国(ワシントンD.C.生)

アメリカの劇作家。家庭や中産階級の虚飾を鋭く暴き出す冷徹な観察眼と、言語を武器にした会話劇で知られる。社会的な緊張を舞台で露わにする作風が特徴。

クラースナホルカイ・ラースロー くらーすなほるかい・らーすろー 受賞
サタンタンゴ

地方の共同体がゆっくりと崩れていく様を緩慢な時間感覚で描く長編。複数の視点と反復的な叙述によって、欺瞞・裏切り・再生の兆しを浮かび上がらせる群像劇的作品。

社会崩壊群像劇時間の流れ権力と欺瞞
1954-01-05 / 小説家 / ハンガリー

ハンガリーの小説家。長篇的で凝縮された文体と圧迫感のある描写で国際的に評価される。歴史や共同体の崩壊を題材にした重層的な群像劇を多く手がける。

ライナー・クンツェ らいなー・くんつぇ 受賞
生涯業績

政治的抑圧下での個人の尊厳や倫理を一貫して問う詩作と散文で知られる。明快で節度ある言語によって歴史的記憶と個の声を結びつけ、東西ドイツ文学の重要な論点を提示した業績が評価された。

政治と倫理歴史と記憶東西ドイツ文学
詩人、作家 / 旧東ドイツ(GDR)/ドイツ

東ドイツ出身の詩人・作家。簡潔で力強い言語を用い、政治的抑圧や個人の倫理を主題に作品を発表。検閲や弾圧に対する抵抗的な立場でも知られる。

イヴォ・ミシールス いゔぉ・みしーるす 受賞
生涯業績

形式実験と内面描写を融合させた小説群を通じて、言語と意識の関係を探求した業績を総括。フラマン文学における実験的小説の先駆者として、作品は翻訳され国際的に評価された。

実験小説フラマン文学意識の流れ言語的探求
作家 / ベルギー

フラマン(オランダ語)圏の作家。実験的な小説や語りの形式に取り組み、個人の意識や記憶の表現を追求したことで知られる。ベルギー文学の国際的な発展に貢献した。

高銀(コ・ウン) こ・うん 受賞
生涯業績

膨大な詩作と翻訳を通じて韓国近現代の記憶や個人史を掘り下げたことを評価。歴史的体験と人間の尊厳を見つめる作品群は国内外で広く翻訳・紹介され、詩の社会的役割を問い続けた。

歴史と記憶民主化翻訳
詩人 / 韓国

韓国を代表する詩人で、長大な詩作と翻訳活動を通じて近現代韓国の歴史と個人の記憶を描き続けた。民主化運動や社会的テーマにも関与してきた。

ハビエル・マリアス はびえる・まりあす 受賞
生涯業績

記憶や罪、家族関係といったテーマを通じて人間の内面を深く掘り下げる長篇を多数発表。語り手の視点操作や精緻な文章で読者の倫理的判断を促し、現代スペイン文学に独自の地位を築いた。

心理小説記憶倫理語り手の視点
1951-09-20 / 小説家、翻訳家 / スペイン・マドリード

スペインの作家。緻密な心理描写と語りの技巧で知られ、記憶・秘密・倫理を巡る長篇群で国際的評価を得た。翻訳や評論活動でも知られる。

ギュンター・クネルト ぎゅんたー・くねると 受賞
生涯業績

冷戦期以降の歴史と個人の記憶を主題に、抒情と社会批評を兼ね備えた詩や短篇を多数発表した業績を総括。政治的経験と文学的技法を結びつけ、ドイツ現代文学に独自の声を残した。

短篇歴史と記憶社会批評
詩人、作家、エッセイスト / ドイツ

現代ドイツの詩人・作家。東ドイツ時代から活動を続け、風刺的な視点や歴史的記憶を巡る作品で知られる。詩、短篇、随筆など多様なジャンルで発表を重ねた。

ジョン・アシュベリー じょん・あしゅべりー 受賞
生涯業績

断片的イメージと意識の流れを巧みに織り込み、詩の可能性を拡張した長年の詩作を評価。言語の扱いにおける実験性と翻訳・批評活動を通じて20世紀後半の英語圏詩に深い影響を与えた。

現代詩言語実験意識の流れモダニズム
1927-07-28 / 詩人 / アメリカ合衆国・ニューヨーク州ロチェスター

アメリカを代表する現代詩人。日常的な語彙と高度な修辞を並置し、解釈の余地を残す詩風で知られる。『Self-Portrait in a Convex Mirror』などで国際的評価を確立した。

パーヴォ・ハーヴィッコ ぱーゔぉ・はーゔぃっこ 受賞
生涯業績

言語の凝縮と象徴的イメージを通じて政治・歴史・個人の存在を問う詩作と戯曲を長年にわたり発表。北欧モダニズムの重要人物として、形式実験と社会的関心を結びつけた業績が評価された。

現代詩政治・社会言語実験北欧文学
詩人、劇作家 / フィンランド

フィンランドを代表する詩人・劇作家。モダニズム的手法と象徴性、政治や歴史への洞察を兼ね備えた作品群で国内外に影響を与えた。詩の言語革新と劇作で知られる。

ジュリアン・グラック(ルイ・ポワリエ) じゅりあん・ぐらっく(るい・ぽわりえ) 受賞
生涯業績

詩性の高い散文で知られ、地理や時間の感覚を詩的に編成する作品群を通じて独自の文学世界を構築した業績を評価。抒情と幻想を融合させ、戦後フランス文学に静かな存在感を残した。

詩的散文幻想風景描写時間と空間抒情
作家 / フランス

本名ルイ・ポワリエ。詩的で幻想的な風景描写と抒情的散文を特徴とするフランスの作家。短篇や長篇を通じて時間・記憶・地理的空間を鋭く描き、文学的実験を重ねた。

アンドレア・ザンゾット あんどれあ・ざんぞっと 受賞
生涯業績

自然や地方的風景を出発点に、言語と記憶を鋭く問う詩作を数多く発表した業績を総括。語彙と音韻の操作、形式実験を通してイタリア現代詩に新たな表現をもたらし、国内外で高く評価された。

現代詩言語実験自然地域性記憶
1921-10-10 / 詩人 / イタリア・ピエーヴェ・ディ・ソリーゴ(ヴェネト州)

ヴェネト出身の現代イタリア詩を代表する詩人。自然や地域文化への観察と、言語そのものへの実験的アプローチを融合させた詩作で知られる。音韻や語彙への鋭い感性が特徴。

ジョゼ・サラマーゴ じょぜ・さらまーご 受賞
生涯業績

政治と宗教、権力や共同体の脆弱性を寓話的に描く長年の業績を総括。代表作『盲目』などで人間性の崩壊と再生を問い、魔術的リアリズムと社会批評を融合させた散文によって20世紀末から国際文学に大きな影響を与えた。

魔術的リアリズム政治風刺宗教批判寓話人間存在
1922-11-16 / 小説家 / ポルトガル・アジンハーガ

ポルトガルを代表する小説家。寓話的かつ政治的なテーマを寓意的に描く作風で国際的に評価され、1998年にノーベル文学賞を受賞。長い文の連なりと会話表現を用いた独特の散文が特徴。

Adonis 受賞
生涯業績

アラブ近代詩への長年の貢献を顕彰する受賞。伝統的形式の再検討と革新的表現を通じて詩の地平を広げた業績が評価された。

アラブ近代詩伝統と革新政治と抒情
1930-01-01 / 詩人・評論家 / シリア/レバノン

シリア出身の詩人・評論家。本名は Ali Ahmad Said Esber。アラブ近代詩を代表する存在で、伝統の再解釈と革新的な詩作で国際的評価を得た。

Peter Handke 受賞
生涯業績

言語実験や主体の探求を通じた生涯にわたる文学的貢献への顕彰。小説・劇作など多岐にわたる作品群が評価された。

言語と主体劇的実験存在の探求
1942-12-06 / 作家・劇作家 / オーストリア

オーストリアの作家・劇作家。言語と主体をめぐる実験的な作品で知られ、国際的に議論を呼ぶ存在でもある。

生涯業績

形式的実験と詩的探求による生涯業績への顕彰。数学的構造を用いた長詩など、独自の形式実験が評価された。

形式実験自然と秩序詩の探求
1935-01-16 / 詩人・作家 / デンマーク

デンマークの詩人。数学的な構造や形式実験を取り入れた詩作で国際的に評価され、自然や秩序をめぐる作品が知られる。

Eudora Welty 受賞
生涯業績

短編・長編を通じた生涯の創作活動への顕彰。南部社会の細部や人物の内面に光を当てる作品群が評価された。

アメリカ南部記憶と共同体短編小説
1909-04-13 / 小説家・短編作家 / アメリカ合衆国

アメリカ南部を舞台にした短編・長編で知られる作家。地域社会や記憶を繊細に描写する筆致で高く評価される。

生涯業績

詩と形式の探求における長年の業績を顕彰。数学的・形式的実験を取り入れた作品群とその理論的探求が評価された。

形式実験数学性詩の構造
詩人・数学者 / フランス

フランスの詩人・数学者。形式実験や構造への関心を詩作に持ち込み、文学と数学を横断する独自の作品群を発表している。

生涯業績

詩人としての生涯にわたる貢献への顕彰。内戦や亡命を背景とする詩作を含む幅広い作品群が評価された。

スペイン内戦政治と詩抒情
1902-12-16 / 詩人 / スペイン

スペインの詩人。スペイン内戦期の経験や亡命生活を背景に、政治的・抒情的な作風を展開した世代を代表する詩人の一人。

生涯業績

詩作を通じた生涯にわたる創作活動への顕彰。言語の音や断片的イメージを用いる実験的詩形と長年にわたる創作の蓄積が評価された。

実験詩言語の音響内的風景
1924-12-20 / 詩人 / オーストリア

オーストリアの詩人。断片的なイメージや言語の音響を駆使した実験的な詩作で知られ、独自の詩的世界を築いた。

José Donoso 受賞
生涯業績

特定作品ではなく小説全体に対する顕彰。現実と幻想を交錯させる長編群や社会批評を含む作品群による生涯の貢献が評価された。

魔術的現実主義アイデンティティ社会批評
小説家 / チリ

チリの小説家。幻想的かつ心理的な深みを持つ長編で知られ、現実と幻想の狭間を描く作風でラテンアメリカ文学に重要な位置を占める。

Harold Pinter 受賞
生涯業績

舞台劇・脚本分野での生涯にわたる貢献への顕彰。沈黙と対話の扱い、微細な権力関係の描写など、演劇表現の革新性が評価された。

劇作沈黙と対話権力
1930-10-10 / 劇作家・脚本家 / イギリス

英国の劇作家・脚本家。日常会話に潜む緊張や沈黙を劇的要素として用いる独自の作風で知られ、20世紀演劇に大きな影響を与えた。

生涯業績

本賞は特定の単一作品ではなく生涯にわたる業績への顕彰であり、植民地主義への批判やネグリチュードを主題とする詩作・劇作・政治的貢献が評価された。

植民地主義ネグリチュードアイデンティティ政治
1913-06-26 / 詩人・劇作家・政治家 / マルティニーク

マルティニーク出身の詩人・政治家。ネグリチュード運動を代表する詩人で、植民地主義や民族的アイデンティティを主題とした詩作と社会的活動で国際的に高く評価された。