世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

エヴァ・ヘッセ

エヴァ・ヘッセ

Eva Hesse

プロフィール

性別
女性
生誕
1936-01-11 (ドイツ・ハンブルク)
死没
1970-05-29 (アメリカ合衆国ニューヨーク市) 34歳
国籍
ドイツ, アメリカ合衆国
言語
英語, ドイツ語
宗教
ユダヤ教
居住地歴
ハンブルク(出生) → オランダ(一時避難) → ニューヨーク(ワシントンハイツ) → ケットヴィヒ(ドイツ滞在) → ニューヨーク州・マンハッタン(活動拠点)

経歴

職業
彫刻家, 現代美術家, 画家, ドローイング作家
活動期間
1954年〜1970年
影響を受けた人物
ジョセフ・アルバース, 抽象表現主義, ミニマリストの同時代作家(例:Sol LeWitt等)
影響を与えた人物
後進のポストミニマリズム作家, エイジ・スミ(Eiji Sumi)を含む現代作家

学歴

School of Industrial Art(ニューヨーク)
学位: 卒業
期間: 〜1952
国: アメリカ合衆国
16歳で卒業
プラット理工芸大学(Pratt Institute)
期間: 1952–1953
国: アメリカ合衆国
1年で中退
アート・スチューデンツ・リーグ(Art Students League)
期間: 1950年代(通学)
国: アメリカ合衆国
ドローイング等の授業を受講
クーパー・ユニオン(Cooper Union)
期間: 1954–1957
国: アメリカ合衆国
在学期間として知られる
イェール大学
美術
学位: 学士(BA)
期間: 1957–1959
卒業年: 1959
国: アメリカ合衆国
ジョセフ・アルバースに師事

受賞・候補エディション

作品

代表作

Ringaround Arosie

1965年 彫刻(混合技法)

布で覆ったコードや電線、マゾナイトなどを用いた初期の立体作品。平面と立体の境界を曖昧にする試みを含む。

日常素材の転用平面と立体の境界

Hang Up

1966年 彫刻

布やコード、スチール管を用いた大規模な構造。ヘッセ自身が「馬鹿げている」と表現した過激さや反復性が特徴。

反復緊張と弛緩

Repetition Nineteen III

1968年 彫刻(ファイバーグラス、樹脂)

19個のユニットから成る反復的な構造。ミニマリスティックな単純形態を繰り返すことで、微妙な変化を生み出す。

反復モジュール性

Contingent

1969年 彫刻(ラテックス、チーズクロス、ファイバーグラス)

ラテックスと布を組み合わせたユニット群によるインスタレーション的作品。素材の脆さと身体性を強調する。

有機性素材の経年変化

Expanded Expansion

1969年 彫刻(ファイバーグラス、ラテックス、樹脂)

大規模な彫刻作品。流動的な表面と構造の広がりを特徴とし、保存と劣化の問題を提起する。

拡張する身体性劣化と保存

全著作

  • Eva Hesse(ルーシー・R・リッパード)
  • Eva Hesse: A Retrospective(ヘレン・A・クーパー 編)
  • Eva Hesse: Sculpture(Sussman and Wasserman)

翻案

  • ドキュメンタリー『Eva Hesse』(2016)

作風・主題

文体
ポストミニマリズム的実践素材志向の手仕事と反復身体性と有機的形態の探求
頻出モチーフ
反復網状・束状構造ラテックスやチーズクロスなどの日用品的素材劣化や時間性

健康

  • 脳腫瘍
    1969–1970
    1969年に診断され、複数回の手術を経て1970年に死亡。創作活動の早期終了を招いた。

評価・遺産

1960年代のポストミニマリズムを先導した作家として評価される。素材の革新的な使用と反復手法は後続の世代に大きな影響を与え、主要美術館のコレクションに多数所収される一方で、素材の劣化と保存の課題も作品研究の重要なテーマとなっている。

記念館・博物館

  • ニューヨーク近代美術館(MoMA) ニューヨーク市 1929年開館
  • ミュージアム・ヴィースバーデン(Museum Wiesbaden) ヴィースバーデン(ドイツ)
  • ソロモン・R・グッゲンハイム美術館 ニューヨーク市 1959年開館

資料所蔵先

  • アレン記念美術館(オーバリン大学)エヴァ・ヘッセ・アーカイブ

大衆文化への影響

  • 2016年のドキュメンタリー映画『Eva Hesse』

引用

  • 人生は続かない。芸術も続かない。
    出典: エヴァ・ヘッセの手紙(抜粋) (1969年)
  • 重要なのは『やめて考える』のではなく『やる』ことだ。
    出典: ソル・ルウィットがヘッセに送った言葉(書簡) (1965年)

豆知識

  • 幼少期にナチス・ドイツからの避難でKindertransportに乗せられた経験がある。
  • 1961年に彫刻家トム・ドイルと結婚、1966年に離婚した。
  • 1970年に脳腫瘍のため34歳で死去した。