世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

ゲイリー・パンター

ゲイリー・パンター

Geirī Pantā

別名: Gars Panter
ペンネーム: ガーズ・パンター一部作品やクレジットで使用される別名

プロフィール

性別
男性
生誕
1950-12-01 (オクラホマ州デュラント)
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
オクラホマ州デュラント(出生地) → テキサス州ブラウンズビル(育った場所) → テキサス州サルファー・スプリングス(育った場所) → ロサンゼルス(パンク・シーン、活動拠点) → ニューヨーク(展示・出版での活動)

経歴

職業
漫画家, イラストレーター, 画家, デザイナー, ミュージシャン(パートタイム)
活動期間
1970年〜
影響を受けた人物
カル・シェンケル, ジャック・カービー, パブロ・ピカソ, フランク・ザッパ(芸術的影響)
影響を与えた人物
マット・グレイニング(『バート・シンプソン』の髪型や初期キャラクター造形に影響), アメリカン・オルタナティブ・コミックスの潮流

学歴

イースト・テキサス州立大学
美術
国: アメリカ合衆国
ジャック・アンルーフやリー・バクスター・デイヴィスに師事し、「リザード・カルト」と呼ばれる同窓グループに属した。

受賞歴

ファイアクラッカー・オルタナティブブック賞
1999
対象作品: Facetasm(共著)
主催: Firecracker Awards(関連団体)
結果: Winner
インクポット賞
2005
主催: サンディエゴ・コミコン(San Diego Comic-Con)
結果: Recipient
アメリカン・ブック賞
2007
対象作品: 『ジンボの地獄(Jimbo's Inferno)』
主催: Before Columbus Foundation(関連団体)
結果: Winner
クライン賞
2012
主催: Museum of Comic and Cartoon Art(MoCCA)
結果: Recipient
デイタイム・エミー賞
対象作品: 『ピーウィーのプレイハウス』の舞台美術
主催: National Academy of Television Arts & Sciences
結果: Winner (2 awards)

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Jimbo's Inferno

    ダンテを下敷きにした、実験的で視覚性の強いグラフィック作品。

    寓意と絵の勢いで、地獄めぐりを別の形に組み替える。

    40ページ
    グラフィックノベルダンテ寓意実験性視覚表現

作品

代表作

ジンボ:アドベンチャーズ・イン・パラダイス

1988年 コミック/グラフィックノベル

パンターの代表的キャラクター「ジンボ」を収めた作品集。パンクやポップカルチャーの要素を取り込みつつ、古典文学的なモチーフも交える。

パンク文化ポップカルチャー体制への抵抗

ジンボ・イン・パージャトリー(ジンボの煉獄)

2004年 グラフィックノベル

ダンテの『神曲』を参照しつつ、ジンボが見せるポップで混沌とした世界を描くグラフィックノベル。

クラシック文学との対話宗教的モチーフの翻案ポップとパンクの融合

ジンボの地獄(Jimbo's Inferno)

2006年 グラフィックノベル

ダンテの『地獄篇』をモチーフに、ジンボの寓話的な旅とパンター独特の視覚表現を組み合わせる作品。

道徳と堕落寓話視覚的実験

ファセタズム(Facetasm)

1992年 コミック/アートブック

チャールズ・バーンズとの共作を含む作品集。表現主義的な作風と実験的な描画が特徴。

実験的表現コラボレーション

クラッシュパッド

2021年 コミック/図録

近年の作品やドローイングを収めた刊行物。パンターの未発表や代表作を含む。

回顧ドローイング集

ソンギー・オブ・パラダイス

2017年 コミック/グラフィックノベル

パンターの物語的作品の一つで、視覚的に重層的な語りを特徴とする。

物語性視覚的実験

全著作

  • Hup(セルフパブリッシュ) 1977
  • The Asshole: A Parable(ミニコミ) 1979
  • Okupant X 1979
  • Dal Tokyo(Fantagraphics) 1983
  • Invasion of the Elvis Zombies(Raw Books) 1984
  • Facetasm(Gates of Heck) 1992(チャールズ・バーンズ共著)
  • Cola Madnes(Funny Garbage) 2000
  • 100.1: Drawings by Gary Panter(Plywood Press) 2004
  • Satiro-Plastic: The Sketchbook of Gary Panter(Drawn and Quarterly) 2005
  • Hey Dork!: The Sketchbook of Gary Panter(Drawn and Quarterly) 2007
  • Gary Panter(回顧録的2巻本、PictureBox) 2008
  • The Land Unknown(Galerie Martel) 2009
  • Songy of Paradise(Fantagraphics) 2017
  • Crashpad(Fantagraphics) 2021

翻案

  • 『ピーウィーのプレイハウス』舞台美術(テレビ番組)
  • フランク・ザッパの一部アルバムの表紙画(Warner Bros. Records委嘱)

作風・主題

文体
表現主義的で力強い線描速いテンポのドローイング絵画と商業美術・漫画の境界を横断する視覚性
頻出モチーフ
パンク/アンダーグラウンド文化混沌としたコラージュ的構成古典文学のパロディ・変奏

評価・遺産

ゲイリー・パンターはポスト・アンダーグラウンド/ニューウェーブのアメリカン・コミックスを代表する作家であり、ジンボシリーズやテレビ番組『ピーウィーのプレイハウス』の舞台美術などを通じてコミックスと大衆文化、視覚芸術の境界を拡張した。多くの展覧会や回顧展が行われ、同時代の作家やカルチャーに強い影響を与えている。

記念館・博物館

  • The Jewish Museum(ニューヨーク) ニューヨーク市
  • フェニックス美術館(Phoenix Art Museum) フェニックス(アリゾナ州)

大衆文化への影響

  • マット・グレイニングの『ザ・シンプソンズ』初期キャラクター造形に影響(バートの髪型など)
  • フランク・ザッパ作品のアルバム表紙など、音楽界でもアートワーク提供

引用

  • (The Comics Journalは)パンターを「現存する最も偉大な漫画家」と呼んだ。
    出典: The Comics Journal(言及記事) (2011年)
  • 「ジンボは常に支配の仕組みに立ち向かっている…ジンボは筆とインクでできるとは思わなかったことをやってのける野生の組み合わせだ」
    出典: マット・グレイニング(発言) (2008年)

豆知識

  • ジンボのスパイキーな髪型がバート・シンプソンのデザインに影響を与えたとされる。
  • テレビ番組『ピーウィーのプレイハウス』の舞台美術でデイタイム・エミー賞を2度受賞。
  • 1979年に『Rozz Tox Manifesto』を発表し、アーティストの資本主義への関わり方を提唱した。
  • チャールズ・バーンズとの共著など、同世代の作家とのコラボレーションがある。