世界・海外・国外の文学賞

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ジョージ・レジナルド・ターナー

ジョージ・レジナルド・ターナー

George Reginald Turner

プロフィール

性別
男性
生誕
1916-10-08 (カルグーリー(西オーストラリア州)、オーストラリア)
死没
1997-06-08 80歳
国籍
オーストラリア
言語
英語
居住地歴
カルグーリー(出生) → メルボルン(育ち・教育)

経歴

職業
作家, 文芸評論家
活動期間
1959年〜1997年
影響を受けた人物
ジョン・バングサンド(編集者・評論家), ブルース・ジレスピー(SF評論家), ヴォンダ・マッキンタイア(作家), クリストファー・プリースト(作家)
影響を与えた人物
オーストラリアのSF作家コミュニティおよび後進のSF作家
ノミネート
ネビュラ賞(候補・短編/長編の部門具体年不明)

受賞歴

マイルズ・フランクリン賞
1962
対象作品: 戸棚の下(The Cupboard Under the Stairs)
主催: マイルズ・フランクリン賞
結果: 受賞(共同受賞)
オーストラリアSFアチーブメント賞(Ditmar Award)
1979
対象作品: Beloved Son
主催: ディットマー賞
結果: 受賞
アーサー・C・クラーク賞
1988
対象作品: The Sea and Summer(邦題例:海と夏/Drowning Towers)
主催: アーサー・C・クラーク賞
結果: 受賞
コモンウェルス・ライターズ賞(地域賞:南東アジア・南太平洋 最優秀書籍)
1988
対象作品: The Sea and Summer
部門: Regional Best Book
主催: コモンウェルス・ライターズ賞
結果: 受賞
オーストラリアSFアチーブメント賞(Ditmar Award)
1994
対象作品: The Destiny Makers
主催: ディットマー賞
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: The Cupboard Under the Stairs

    若い記者ジョージ・ブリュースターの空虚な日常を通して、都会生活の停滞感や夫婦関係のほころび、自己陶酔の危うさを描く作品。軽妙さと辛辣さが同居する文体が、孤独と滑稽さを同時に浮かび上がらせる。

    都会の虚栄と孤独を、鋭い視線で切り取る初期長編。

    254ページ
    オーストラリア文学都会の孤独夫婦関係虚栄疎外
  1. 受賞作: The Sea and Summer

    海面上昇や気候変動が進行した近未来のオーストラリアを舞台に、資源の枯渇と社会階層化が引き起こす緊張と暴力を描く気候ディストピア。政治腐敗や富裕層と貧困層の対立が人々の日常を蝕む様子を描写する。

    海が上がるほど、社会の断層も深くなる。

    318ページ
    気候変動ディストピア社会的格差環境倫理
  1. 受賞作: チャンドラー賞(オーストラリアSFへの顕著な業績)

    社会的テーマを取り入れた文学的SFを多数執筆し、オーストラリアSFの地位向上と国際的評価に寄与した業績が評価されて授与された。

    文学的SF社会批評オーストラリア文学

作品

代表作

Young Man of Talent(Scobie)

1959年 主に文芸小説(後にSF作品へ転向)

Turnerの初期長編の一つ。若者の才能と社会的葛藤を描く作品。

個人と社会成長

The Cupboard Under the Stairs

1962年 文芸小説

家庭内と個人の問題を鋭く描いた長編。マイルズ・フランクリン賞受賞作。

家庭社会的孤立

The Lame Dog Man

1967年 文芸小説

1960年代のTurnerの代表作の一つ。コモンウェルス文学基金フェローシップ受賞作。

人間関係個の苦悩

Beloved Son

1978年 サイエンスフィクション

Turnerの最初のSF長編。倫理的・社会的問題を扱う写実的SFの端緒となった作品。

倫理問題社会的議論

Vaneglory

1981年 サイエンスフィクション

Children of Timeと呼ばれる不死に近い突然変異体を登場させる作品。Ethical Cultureシリーズの一部。

突然変異社会的孤立

Yesterday's Men

1983年 サイエンスフィクション

Ethical Cultureシリーズの関連作。核戦争や遺伝子改変の影響などを描く。

核の脅威遺伝子工学

The Sea and Summer(Drowning Towers)

1987年 ディストピア/環境SF

気候変動や格差、経済崩壊などの近未来メルボルンを描いた代表作。ネビュラ賞候補、1988年にアーサー・C・クラーク賞受賞。

気候変動格差社会崩壊

Brain Child

1991年 政治スリラー/SF

遺伝子実験や優越的知能を巡る調査を扱う近未来の政治スリラー。

遺伝子操作メディアと政治

The Destiny Makers

1992年 政治スリラー/SF

Brain Childと同じ時代背景を共有する政治的テーマの強いSF小説。

政治操作社会設計

Genetic Soldier

1994年 サイエンスフィクション

遺伝的に特化した人間と、それと対置されるより生態学的に調和した地球社会を描く作品。

遺伝子特化文明の衝突

Down There in Darkness

1999年 サイエンスフィクション

遺作として刊行された短編集または長編(刊行年は没後)。

晩年のSFテーマ

全著作

  • Young Man of Talent(Scobie)
  • A Stranger and Afraid
  • The Cupboard Under the Stairs
  • A Waste of Shame
  • The Lame Dog Man
  • Beloved Son
  • Transit of Cassidy
  • Vaneglory
  • Yesterday's Men
  • The Sea and Summer(Drowning Towers)
  • Brain Child
  • The Destiny Makers
  • Genetic Soldier
  • Down There in Darkness
  • The View from the Edge(編纂)
  • In the Heart or in the Head: An Essay in Time Travel
  • A Pursuit of Miracles: Eight Stories

作風・主題

文体
写実的かつ倫理志向の文体社会問題を冷静に分析する語り口
頻出モチーフ
気候変動と環境破壊遺伝子操作とその倫理社会階層と格差オーストラリア的風景と文化的参照

評価・遺産

Turnerは中年以降にSFへ転じ、社会的・倫理的テーマを扱う写実的SFで高く評価された。『The Sea and Summer』は国際的評価を受け、アーサー・C・クラーク賞受賞とSF Masterworks収録によって遺産が強調された。

大衆文化への影響

  • 『The Sea and Summer』が2013年にGollanczのSF Masterworksに選出される

豆知識

  • 晩年になってからSF作家として本格的に作品を発表し始めた(60代で初めてSF小説を発表)。
  • 『The Sea and Summer』はオーストラリア作品として初めてSF Masterworksに収録された(2013年)。
  • Aussiecon Threeのゲスト・オブ・オナーに選ばれたが、1999年の開催前に他界した。