世界・海外・国外の文学賞

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ハムディ・アブー・ゴライイェル

ハムディ・アブー・ゴライイェル

Hamdi Abu Golayyel

プロフィール

性別
男性
生誕
1968-01-01 (エジプト、ファイユーム県のベドウィンの村)
死没
2023-06-12 (エジプト、カイロ) 55歳
国籍
エジプト
言語
アラビア語
居住地歴
ファイユーム(出生) → カイロ(長年居住)

経歴

職業
作家, 小説家, 短編作家, 編集者, ジャーナリスト
活動期間
1997年〜2023年
所属
エジプト文化省「大衆研究(フォークロア研究)シリーズ」編集長

受賞歴

ナギーブ・マフフーズ・メダル
2009
対象作品: 『尾のない犬』
主催: アメリカン大学カイロ(Naguib Mahfouz Medal)
結果: winner
バナピール賞(アラビア文学翻訳賞)
2022
対象作品: 『太陽を飲み込んだ男たち』(英訳版)
主催: Banipal(英)
結果: winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: A Dog with No Tail

    『A Dog with No Tail』は周縁化された人々の視点から地方社会の断面を描く物語。喪失や希望、ユーモアと悲哀が交錯する語りで、経済的・社会的変動が個人の運命に与える影響を浮かび上がらせる。

    地方社会周縁化社会変動貧困

作品

代表作

『ミツバチの群れ』

1997年 短編集

1997年に発表された短編集。初期の短編を集めた作品群で、のちの作風につながるベドウィンの伝承や労働者階級の生活を題材とする短編を含む。

ベドウィンの伝承階級日常会話的文体

『丁寧に折りたたまれた品々』

2000年 短編集

2000年刊の短編集。ベドウィンの背景を持つ人物像や日常の風景を皮肉混じりの語りで描き、複数の文学賞を受賞した。

皮肉出自とアイデンティティ社会的周縁

『テントをたたむ(Tayy El Khiyaam)』

2010年 短編集

2010年刊の短編集。ベドウィン文化や移動、定住の問題を扱った作品を含む。

移動と定住文化の継承

『引退した泥棒たち』

長編小説

カイロの過密住宅を舞台に、多様な住人たちを通して現代エジプト社会の断面と都市における疎外感を描く長編。マリリン・ブースによる英訳がシラキュース大学出版で刊行された。

都市の疎外共同体と孤立社会階層
翻訳
  • 英訳:Marilyn Booth、Syracuse University Press刊

『尾のない犬』

2009年 長編小説

2009年刊の長編で、ナギーブ・マフフーズ・メダルを受賞。労働者階級や周縁化された人々の生活を描く作品。

労働者階級周縁化アイデンティティ
翻訳
  • 英訳:Robin Moger、AUC Press刊

『太陽を飲み込んだ男たち』

長編小説

家族や共同体、社会的変動を巡る長編。Humphrey Daviesによる英訳が評価され、英訳版が翻訳賞を受賞した。

家族共同体社会変動
翻訳
  • 英訳:Humphrey Davies

『私の母の雄鶏』

2024年 長編小説

死後に遺稿として刊行された長編。著者の晩年の視点や家族の記憶を扱う作品(2024年刊、遺作)。

家族の記憶回想遺産

全著作

  • 『ミツバチの群れ』
  • 『丁寧に折りたたまれた品々』
  • 『テントをたたむ(Tayy El Khiyaam)』
  • 『引退した泥棒たち』
  • 『尾のない犬』
  • 『太陽を飲み込んだ男たち』
  • 『私の母の雄鶏』

作品の翻訳

  • 『引退した泥棒たち』英訳(Marilyn Booth)
  • 『尾のない犬』英訳(Robin Moger)
  • 『太陽を飲み込んだ男たち』英訳(Humphrey Davies)

作風・主題

文体
日常会話に近い口語的文体風刺的・皮肉な語り口社会的リアリズム
頻出モチーフ
ベドウィンの出自と伝承労働者階級と周縁化都市の疎外感

評価・遺産

ハムディ・アブー・ゴライイェルは、ベドウィンの出自や労働者階級の暮らしを描いた作品群で評価され、21世紀のエジプト文学を代表する新しい声の一人と見なされる。翻訳を通じて国際的な評価も得た。

引用

  • エジプトの周縁化された人々と労働者階級の生活の年代記作家(chronicler)である。
    出典: ArabLit(文学誌) (2023年)

豆知識

  • 若い頃カイロで建設作業員として働いた経験が作品の題材になっている。
  • 祖先は19世紀初頭にリビアからファイユームに移住したベドウィンの一族である。
  • エジプト文化省のフォークロア研究シリーズ「大衆研究」の編集長を務めた。
  • 2023年6月12日に死去した。享年は約55歳。
  • 遺作『私の母の雄鶏』は2024年に刊行された。