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ハリー・マーティンソン

ハリー・マーティンソン

Harry Martinson

別名: Harry Edmund Olofsson

プロフィール

性別
男性
生誕
1904-05-06 (イェムショーグ、スウェーデン)
死没
1978-02-11 (ストックホルム、スウェーデン) 73歳
国籍
スウェーデン
言語
スウェーデン語
居住地歴
イェムショーグ(出生地) → ゾーデルマンランド(農場) → ストックホルム(居住・療養) → ソレンツナ(埋葬地付近)

経歴

職業
作家, 詩人, 船員
活動期間
1927年〜1978年
所属
スウェーデン・アカデミー(席位15)
所属団体
スウェーデン・アカデミー
影響を受けた人物
アートゥール・ルンドクヴィスト, エルマー・ディクトニウス, カール・サンドバーグ, エドガー・リー・マスターズ
影響を与えた人物
トーマス・トランストレメル(影響を受けた詩人の一人として), 20世紀後半のスウェーデン詩人たち

受賞歴

ノーベル文学賞
1974
対象作品: 『アニアラ』など
主催: ノーベル財団 / スウェーデン・アカデミー
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 生涯の業績(代表作:『アニアラ(Aniara)』)

    これは単一の書籍ではなく、ノーベル文学賞の受賞理由として挙げられた生涯業績の記録である。『Aniara』などの代表作に触れつつ、独立した書誌は確認できなかった。

    単行本化された一冊ではなく、生涯業績としての受賞理由を記録する項目。

    ノーベル文学賞生涯業績代表作書誌未確定
  2. 受賞作: Aniara (アニアラ)

    宇宙船アニアラが航路を外れ、地球を失った人類が終わりなき漂流のなかで存在の意味を問い直す、スウェーデン文学の代表的な長詩。

    漂流する宇宙船を舞台に、文明と孤独を大きなスケールで描く。

    叙事詩宇宙実存環境スウェーデン文学

作品

代表作

アニアラ

1956年 叙事詩 / 詩

宇宙船アニアラが航路を失い、目的地を失って彷徨う物語を詩的に描いた長編詩。人間の脆さと愚行をテーマにしている。

宇宙人間の脆弱性自然と技術の対立孤独
映像化・舞台化
  • [オペラ] アニアラ(ブロムダール作曲) / Karl-Birger Blomdahl (1959)
  • [映画] Aniara / Pella Kågerman・Håkan Alexandersson (2018)
翻訳
  • 英語訳(Hugh MacDiarmid, 1976)
  • 英語訳(Stephen Klass 1991)

ナッスロルナ・ブロッマ(『ネトルの花』 / 花盛りのネトル)

1935年 自伝的小説

マーティンソンの幼年期を描いた半自伝的長編。孤児としての苦悩や労働、成長が主題。

貧困子ども時代社会的出自
翻訳
  • 英語訳(Flowering Nettle)

ケープ・フェアウェル(Kap farväl! / Cape Farewell)

1933年 航海記 / 小説

海での体験をもとにした作品。航海や放浪の印象を描く。

放浪自己形成
翻訳
  • 英語訳(Cape Farewell)

ヴェーゲン・ティル・クロックリケ(Vägen till Klockrike / The Road)

1948年 小説

社会批評的要素を含む放浪者の物語で、近代文化への批判が含まれる。

社会批判放浪共同体
翻訳
  • 英語訳(The Road)

シカダ(Cikada)

1953年 詩集

自然や社会批評、そして後半でドリスとミマの物語の原型となるサイクルを含む詩集。

自然社会批判宇宙的関心

全著作

  • Kap farväl!(1933)
  • Nässlorna blomma(1935)
  • Vägen ut(1936)
  • Vägen till Klockrike(1948)
  • Cikada(1953)
  • Aniara(1956)

翻案

  • アニアラ(オペラ、映画など)

作品の翻訳

  • Aniara(英語訳: Hugh MacDiarmid 1976, Stephen Klass 1991 等)
  • Flowering Nettle(英語訳)

作風・主題

文体
自然描写に優れた精緻な観察豊かな比喩表現叙情的かつ実験的な詩的表現
頻出モチーフ
海と航海自然の細部宇宙と孤独近代社会への批判

健康

  • 肺の問題(呼吸器系の不調)
    1927 ごろ(若年期)およびその後
    若年期に海から降りる要因となった。晩年は体調不良と抑うつを繰り返し創作活動に影響した。
  • うつ状態(抑うつ)
    1960年代以降
    批判への敏感さと相まって創作活動の停滞や最終的な自殺に至る要因の一つとされる。

評価・遺産

ハリー・マーティンソンは20世紀スウェーデン文学における重要な詩人・作家であり、自然描写と宇宙的視野を併せ持つ作品群で高く評価されている。1974年のノーベル賞受賞は物議を醸したが、その文学的評価は死後さらに見直された。彼の名を冠した国際的なCikada賞や記念事業が継承されている。

関連学会

  • Harry Martinson-sällskapet

資料所蔵先

  • ウプサラ大学図書館(Harry Martinson 関連資料所蔵)

大衆文化への影響

  • アニアラのオペラ化(1959)や映画化(2018)など、様々なメディアで再解釈されている。

引用

  • 「露の粒をとらえ宇宙を映す作品に対して」
    出典: ノーベル賞選考委員会(1974年の授賞理由) (1974年)

豆知識

  • 1974年のノーベル文学賞は同僚のスウェーデン人作家エイヴィンド・ヨンソンと共同受賞であり、両名ともスウェーデン・アカデミーのメンバーであったため物議を醸した。
  • 生誕地には記念碑が建てられている。
  • 晩年の批判に悩み、1978年に自死した。