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アイラ・バーリン

アイラ・バーリン

Ira Berlin

プロフィール

性別
男性
生誕
1941-05-27 (アメリカ合衆国ニューヨーク州ブロンクス)
死没
2018-06-05 77歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語

経歴

職業
歴史家, 大学教授
活動期間
1970年〜2018年
所属
メリーランド大学(大学院/歴史学部)
所属団体
アメリカ芸術科学アカデミー, Organization of American Historians(元会長)

学歴

ウィスコンシン大学マディソン校
歴史学科
学位: Ph.D.
期間: 不明
卒業年: 1970
国: アメリカ合衆国

受賞歴

ベストファーストブック賞(National Historical Society)
1974
対象作品: Slaves Without Masters: The Free Negro in the Antebellum South
主催: National Historical Society
結果: 受賞
バンクロフト賞
1999
対象作品: Many Thousands Gone: The First Two Centuries of Slavery in North America
主催: コロンビア大学
結果: 受賞
アルバート・J・ビバリッジ賞
2003
対象作品: Generations of Captivity: A History of African American Slaves
主催: アメリカ歴史学会
結果: 受賞
アニスフェルド=ウルフ賞(ノンフィクション部門)
2003
対象作品: Generations of Captivity: A History of African American Slaves
主催: Anisfield-Wolf Book Awards
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Many Thousands Gone: The First Two Centuries of Slavery in North America

    北米における奴隷制度の初期二世紀を対象に、奴隷制の成立と地域的差異、労働形態や文化的適応、社会構造の変容を総合的に論じる研究。奴隷社会の多様性と変化を重視し、個々の経験に光を当てる。

    奴隷制の歴史黒人史社会史アメリカ史
  1. 受賞作: Generations of Captivity: A History of African-American Slaves

    アフリカ系アメリカ人奴隷制の歴史を、長期的な視点でたどる通史。奴隷制を制度史としてだけでなく、家族や労働の歴史として読み解く。

    奴隷制史を通史として読み直す。

    歴史書奴隷制アフリカ系アメリカ史

作品

代表作

Slaves Without Masters: The Free Negro in the Antebellum South

1974年 歴史(アメリカ史・奴隷制研究)

南北戦争前の南部における自由黒人の生活と地位を一次資料を用いて論じた初期の研究。

自由黒人南部社会奴隷制と自由

Many Thousands Gone: 北アメリカにおける奴隷制の最初の二世紀

1998年 歴史(奴隷制研究)

地域と世代に着目して北アメリカにおける奴隷制の多様性と変遷を論じ、アフリカ系アメリカ人社会の形成過程を考察する主要著作。

地域差世代変化奴隷制の制度と文化

Generations of Captivity: アフリカ系アメリカ人奴隷の歴史

2003年 歴史

奴隷制の歴史を世代論的観点から再検討し、変化する労働と生活条件が人々の経験に与えた影響を描く。

世代史労働と生活アフリカ系アメリカ人の経験

The Making of African America: The Four Great Migrations

2010年 歴史

アフリカ系アメリカ人の人口移動を四つの大きな移住(migration)として捉え、社会形成過程を分析した著作。

移民史人口移動社会形成

The Long Emancipation: アメリカにおける奴隷制の終焉

2015年 歴史

解放の過程が一夜にして起きたわけではなく長期にわたる変容であったことを示す研究。

解放戦後社会歴史的変容

全著作

  • Slaves Without Masters: The Free Negro in the Antebellum South (1974)
  • Freedom: A Documentary History of Emancipation, 1861-1867 (編集、1982)
  • The Black Military Experience (1985)
  • Slavery and Freedom in the Age of the American Revolution (編集、1986)
  • Cultivation and Culture (編、1993)
  • Families and Freedom (編集、1996)
  • Many Thousands Gone (1998)
  • Generations of Captivity (2003)
  • The Making of African America (2010)
  • The Long Emancipation (2015)

翻案

  • Unchained Memories(HBOドキュメンタリー、2003)— チーフアドバイザーとして関与
  • Slavery and the Making of America(PBS、2005)— 学術アドバイザー
  • Prince Among Slaves(ドキュメンタリー、2007)— 助言学者

作風・主題

文体
アーカイブ資料に基づく学術的な分析明快で比較史的アプローチ
頻出モチーフ
地域差と多様性世代変化奴隷制と自由の相互作用

評価・遺産

アイラ・バーリンはアメリカ奴隷制史研究を再定義した主要な歴史家の一人であり、地域と世代を重視する視角を導入して学界に大きな影響を与えた。またFreedmen and Southern Society Projectを創設し、史料公開と編集事業を通じて研究基盤の整備に貢献した。

関連学会

  • アメリカ歴史学会
  • Organization of American Historians
  • アメリカ芸術科学アカデミー

資料所蔵先

  • Freedmen and Southern Society Project(メリーランド大学アーカイブ)

大衆文化への影響

  • HBOやPBSのドキュメンタリー制作に助言して市民的記憶の普及に貢献

引用

  • 奴隷制下のアフリカ系アメリカ人の生活には「著しい多様性(striking diversity)」が存在する。
    出典: Many Thousands Gone(1998)および関連論考 (1998年)

豆知識

  • ブロンクス出身で、1941年生まれ。
  • Freedmen and Southern Society Projectを創設し、編集・史料公開を推進した。
  • 2004年にアメリカ芸術科学アカデミーのフェローに選出された。
  • HBOのドキュメンタリー『Unchained Memories』でチーフアドバイザーを務めた。