-
第6回(1998年) 受賞
イェジー・ピルフ
イェジー・ピルフ
Jerzy Pilch
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1952-08-10 (ヴィスワ(ポーランド))
- 死没
- 2020-05-29 (キェルツェ(ポーランド)) 67歳
- 国籍
- ポーランド
- 言語
- ポーランド語
- 宗教
- ルター派(プロテスタント)
- 居住地歴
- ヴィスワ(出身地) → クラクフ(学び、活動拠点) → ワルシャワ(後年の居住地)
経歴
- 職業
- 作家, ジャーナリスト, コラムニスト
- 活動期間
- 1977年〜2020年
- 影響を受けた人物
- ヴィトルト・ゴンブローヴィチ, ミラン・クンデラ, ボフミル・フラーバル
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| ヤギェウォ大学(ヤギェロン大学) | ポーランド語学・文学部(ポーランド文学) | ポーランド語学・文学科 | — | — | ポーランド |
ヤギェウォ大学(ヤギェロン大学)
ポーランド語学・文学部(ポーランド文学)
/ ポーランド語学・文学科
国:
ポーランド
クラクフでポーランド文学を学び、1970年代後半から地下文芸活動に参加。
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1989 | コシチェルスキ賞(Kościelski Award) | 『Wyznania twórcy pokątnej literatury erotycznej』 | — | Kościelski財団 | 受賞 |
| 1998 | パスポルト・ポリティキ賞(Paszport Polityki) | — | — | Polityka(週刊誌) | 受賞 |
| 2001 | ナイキ賞(Nike Award) | 『Pod Mocnym Aniołem』 | — | ナイキ賞選考委員会 | 受賞 |
コシチェルスキ賞(Kościelski Award)
1989
対象作品:
『Wyznania twórcy pokątnej literatury erotycznej』
主催:
Kościelski財団
結果:
受賞
パスポルト・ポリティキ賞(Paszport Polityki)
1998
主催:
Polityka(週刊誌)
結果:
受賞
ナイキ賞(Nike Award)
2001
対象作品:
『Pod Mocnym Aniołem』
主催:
ナイキ賞選考委員会
結果:
受賞
受賞・候補エディション
-
第5回(2001年) 受賞受賞作: Pod Mocnym Aniołem
母ステファニアの生と死を、自伝的な記憶と詩的断章を重ねながら見送る作品。家族の記録であり、喪失を抱えたまま言葉を手渡す弔辞でもある。
母を語ることが、そのまま自分の生をたどることになる。
140ページ家族喪失追悼記憶
-
第9回(2014年) 受賞受賞作: Wiele demonów
『Wiele demonów』はユーモアと皮肉を交えながら人間の弱さや内面的な悪魔性を描く長編。個人的回想や社会批評が混在し、現代ポーランド社会の情緒と個人史が織り交ぜられた作品である。
ユーモア社会批評個人史矛盾
作品
代表作
『Wyznania twórcy pokątnej literatury erotycznej』
1988年 小説クラクフのアートシーンを皮肉たっぷりに描いたデビュー作。地下文学の文脈で受け止められた。
皮肉文学界の内側ユーモア
『Spis cudzołożnic(List of Adulteresses)』
1993年 小説 / 旅行随筆的プロザ破綻した気難しい作家が外国からの客を案内しながら、クラクフとそこにまつわる神話や1980年代の社会主義現実の奇妙さを語る作品。
クラクフ社会風刺記憶と神話
映像化・舞台化
- [映画] 『List of Lovers』(映画化) / Jerzy Stuhr (1995)
『Inne rozkosze』
1995年 小説私的な欲望や関係を機知と皮肉で描く作品。英語では His Current Woman として翻訳された。
欲望関係ユーモア
翻訳
- 『His Current Woman』(英訳)
『Pod Mocnym Aniołem』
2000年 長編小説(飲酒小説のパロディ/風刺)『飲酒小説』というジャンルを風刺的に扱った代表作。著者の中でも最も広く評価され、2001年にナイキ賞を受賞した。
依存と自虐風刺自己言及
翻訳
- 『The Mighty Angel』(英訳、2009)
『Tysiąc spokojnych miast』
1997年 小説静謐さと記憶をモチーフにした作品。英語訳が2010年に出版された。
静けさ都市と記憶
翻訳
- 『A Thousand Peaceful Cities』(英訳、2010)
全著作
- Wyznania twórcy pokątnej literatury erotycznej(1988)
- Spis cudzołożnic. Proza podróżna(1993)
- Rozpacz z powodu utraty furmanki(1994)
- Inne rozkosze(1995)
- Monolog z lisiej jamy(1996)
- Tezy o głupocie, piciu i umieraniu(1997)
- Tysiąc spokojnych miast(1997)
- Bezpowrotnie utracona leworęczność(1998)
- Opowieści wigilijne(共著、2000)
- Pod Mocnym Aniołem(2000)
- Miasto utrapienia(2004)
- Narty Ojca Świętego(2004)
- Moje pierwsze samobójstwo(2006)
翻案
- 『Spis cudzołożnic』はJerzy Stuhr監督により1995年に映画化(国際タイトル:List of Lovers)
作品の翻訳
- 『Inne rozkosze』 → His Current Woman(英訳、2002)
- 『Pod Mocnym Aniołem』 → The Mighty Angel(英訳、2009)
- 『Tysiąc spokojnych miast』 → A Thousand Peaceful Cities(英訳、2010)
作風・主題
- 文体
- 風刺的機知に富んだ随筆的文体自己言及的なユーモア
- 頻出モチーフ
- 飲酒と依存クラクフやポーランドの都市風景記憶と神話宗教的モチーフ(皮肉を込めて)
健康
-
パーキンソン病2010年代–2020晩年に合併症を引き起こし、2020年に死去。
評価・遺産
ピルフはポスト社会主義期のポーランド文学を代表する作家の一人であり、風刺的で機知に富んだ文体と社会批評性で高く評価された。2001年のナイキ賞受賞など、国際的にも翻訳を通じて評価を得ている。
大衆文化への影響
- 『Spis cudzołożnic』の映画化(1995)など、作品の映像化が存在。
豆知識
- クラクフの地下文学シーンで頭角を現した。
- もともとルター派(プロテスタント)であり、カトリック系の場で活動することもあった。
- 1999年に『Tygodnik Powszechny』を辞め、その後ワルシャワに移住した。
- 2001年に『Pod Mocnym Aniołem』でナイキ賞を受賞した。
- 2020年にパーキンソン病の合併症で死去。