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ジョー・ウィリアム・ホールデマン

ジョー・ウィリアム・ホールデマン

Joe William Haldeman

ペンネーム: ロバート・グラハム一部のペーパーバック作品で使用した筆名

プロフィール

性別
男性
生誕
1943-06-09 (オクラホマ州オクラホマシティ、アメリカ合衆国)
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
プエルトリコ → ニューオーリンズ(ルイジアナ州) → ワシントンD.C. → ベセスダ(メリーランド州) → アンカレッジ(アラスカ州) → ゲインズビル(フロリダ州) → ケンブリッジ(マサチューセッツ州)

経歴

職業
作家, 大学教授(非常勤), 画家, 脚本家
活動期間
1972年〜
所属
マサチューセッツ工科大学(非常勤講師、1983–2014)
所属団体
サイエンス・フィクション&ファンタジー作家協会(SFWA)
影響を受けた人物
ベン・ボーヴァ(助力を受けて初期作品を売った)

学歴

メリーランド大学(カレッジパーク校)
物理学・天文学
学位: BS
卒業年: 1967
国: アメリカ合衆国
アイオワ大学(ライターズ・ワークショップ)
クリエイティブ・ライティング
学位: MFA
卒業年: 1975
国: アメリカ合衆国
MFA論文が『The Forever War』の起源となった

受賞歴

ヒューゴー賞
1976
対象作品: 『永遠の戦争』(The Forever War)
部門: 長編
主催: 世界SF大会(World Science Fiction Society)
結果: winner
ネビュラ賞
1975
対象作品: 『永遠の戦争』(The Forever War)
部門: 長編
主催: サイエンス・フィクション&ファンタジー作家協会(SFWA)
結果: winner
ネビュラ賞
1990
対象作品: 『ヘミングウェイのペテン(The Hemingway Hoax)』
部門: 中編/ノヴェレット
主催: サイエンス・フィクション&ファンタジー作家協会(SFWA)
結果: winner
ネビュラ賞
1998
対象作品: 『フォーエヴァー・ピース(Forever Peace)』
部門: 長編
主催: サイエンス・フィクション&ファンタジー作家協会(SFWA)
結果: winner
ジョン・W・キャンベル記念賞(最優秀SF長編)
1998
対象作品: 『フォーエヴァー・ピース(Forever Peace)』
部門: 長編
主催: ジョン・W・キャンベル記念賞運営団体
結果: winner
SFWA グランドマスター(Damon Knight Memorial Grand Master)
2009
主催: サイエンス・フィクション&ファンタジー作家協会(SFWA)
結果: lifetime achievement
サイエンス・フィクション殿堂(Science Fiction Hall of Fame)
2012
主催: EMP Museum / Science Fiction and Fantasy Hall of Fame
結果: inducted
ペガサス賞
2005
対象作品: 「The Ballad of Stan Long (a sexist epic)」
部門: Best Space Opera Song
主催: オタワ・ヴァレイ・フィルク・フォーク(OVFF)他
結果: winner
インクポット賞
1991
主催: コミック・コン・インターナショナル
結果: winner
ライスリング賞(Rhysling Award)
1984
対象作品: 「Saul's Death」
部門: 長詩
主催: サイエンスフィクション詩協会
結果: winner

受賞・候補エディション

ネビュラ賞 1回登壇
  1. 受賞作: The Forever War(邦題:永遠の戦争)

    ベトナム戦争の経験から生まれた軍事SFで、相対論的な時間差が兵士たちの帰還と孤立を変えていく。戦争そのものより、戦争が個人と社会に残す歪みを見つめる長編。

    戦争は終わっても、帰る場所はもう同じではない。

    264ページ
    戦争とトラウマ時間の遅れ帰還兵の疎外
  1. 受賞作: Forever Peace

    遠隔操作のロボット兵(ソルジャーボーイ)と、人々の意識を結ぶネットワークを巡る物語。戦争の機械化やテクノロジー倫理が個人と社会にもたらす影響を描き、人間性と自由の問題を問いかける社会派SF。

    戦争テクノロジー倫理ネットワーク人間性
  1. 受賞作: Camouflage

    擬態能力を持つ異質な存在と人間の接触を描くSF長編。変身と自己同一性、戦争体験に伴う外傷や他者理解の難しさを扱い、人間とは何かを問うサスペンス的要素を含む作品。

    SF変身アイデンティティ戦争体験

作品

代表作

『永遠の戦争』

1974年 サイエンス・フィクション/軍事SF

ベトナム戦争の経験に着想を得た、未来の銀河間戦争を描く小説。時間の遅れと帰還兵の孤立を主題とする。

戦争とトラウマ時間と相対性理論社会の変化と帰還兵の疎外
映像化・舞台化
  • [コミック] 『永遠の戦争』(コミック版、Marvano 作画) (1988)

『フォーエヴァー・ピース』

1997年 サイエンス・フィクション

テーマ的に『永遠の戦争』とつながるが別世界を舞台にした作品。テクノロジーと倫理、兵士の問題を扱う。

テクノロジーと倫理戦争の機械化個と社会

『ヘミングウェイのペテン』

1990年 サイエンス・フィクション/中編(ノヴェレット)

ヘミングウェイや文学的な偽造を巡る物語で、歴史と幻想が交錯する作品。

文学とアイデンティティ偽作と歴史

『偶然のタイムマシン』

2007年 サイエンス・フィクション

ある装置の偶発的な時間移動を巡るユーモラスで考察的な長編。MIT を舞台の一部にしている。

時間旅行社会の未来像個人の選択

全著作

  • 『War Year』 (1972)
  • 『The Forever War』 (1974)
  • 『Attar's Revenge』 (1975)(Robert Graham 名義)
  • 『War of Nerves』 (1975)(Robert Graham 名義)
  • 『The Hemingway Hoax』 (1990)
  • 『Forever Peace』 (1997)
  • 『Camouflage』 (2004)
  • 『The Accidental Time Machine』 (2007)

翻案

  • 『永遠の戦争』コミック(Marvano 作画)
  • 映画『ロボット・ジョックス』脚本(原作者の脚本が一部採用)

作風・主題

文体
簡潔で実直な語り口軍事SFに基づく現実感のある描写ブラックユーモアを交えた筆致
頻出モチーフ
戦争体験とその帰結時間の経過と変化による疎外科学技術と倫理

健康

  • 膵炎
    2009–2010
    入院を伴う治療が行われた。創作活動に短期的な影響があったとされる。

評価・遺産

ジョー・ホールデマンはベトナム戦争の経験を基にした『永遠の戦争』などを通じて、軍事SFや戦争を扱うSFの重要な作家として評価されている。複数の主要SF賞(ヒューゴー賞、ネビュラ賞など)を受賞し、SFWAグランドマスターやサイエンス・フィクション殿堂への殿堂入りで長年の功績が認められている。

記念館・博物館

  • Science Fiction and Fantasy Hall of Fame(EMP Museum / MoPOP 内) アメリカ合衆国ワシントン州シアトル(EMP Museum / MoPOP)

関連学会

  • サイエンス・フィクション&ファンタジー作家協会(SFWA)

資料所蔵先

  • アメリカ議会図書館ほか複数所蔵あり

大衆文化への影響

  • 『永遠の戦争』はコミック化され、映画化企画や脚色の話題が断続的に出ている。

引用

  • 「なんでもできる──傑出してはいないが多芸多才である。私は朝起きて、その日にやりたいことを何でもできると言える。小説に戻らなければならないと嘆いたりはしない。いつでも詩でも何かを書ける。」
    出典: Galaxy's Edge 誌とのインタビュー(2016年) (2016年)

豆知識

  • 本名はジョー・ウィリアム・ホールデマン(Joe William Haldeman)。
  • ペンネーム『ロバート・グラハム』を一時使用した。
  • ベトナム戦争で従軍し、戦傷により紫心章(Purple Heart)を受章している。
  • 1983年から2014年までMITで非常勤講師として執筆を教えた。
  • 絵画も手がける画家でもある。
  • 劇場映画『Robot Jox』の脚本に関わった(完成品には不満があると語っている)。