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ジョン・ベリマン

ジョン・ベリマン

John Berryman

別名: John Allyn Smith, Jr.
ペンネーム: ヘンリー(作品内の分身)『ドリーム・ソングス』に登場する詩的分身として使用

プロフィール

性別
男性
生誕
1914-10-25 (オクラホマ州マカレスター)
死没
1972-01-07 (ミネソタ州ミネアポリス) 57歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
オクラホマ州マカレスター(出生〜10歳頃) → フロリダ州クリアウォーター(少年期) → マサチューセッツ州ボストン(ビーコンヒル、講義など) → ミネソタ州ミネアポリス(生涯の大半を過ごした勤務地) → イングランド・ケンブリッジ(留学)

経歴

職業
詩人, 学者, 大学教授
活動期間
1942年〜1972年
所属
アイオワ大学(Writer's Workshop), ハーバード大学, プリンストン大学, シンシナティ大学, ミネソタ大学, ブラウン大学(客員教員)
所属団体
アメリカ芸術科学アカデミー(フェロー)
影響を受けた人物
W. B. イェイツ, W. H. オーデン, ジェラード・マンリー・ホプキンス, スティーブン・クレイン, エズラ・パウンド, マーク・ヴァン・ドーレン(指導教員)
影響を与えた人物
フィリップ・レヴィン, W. D. スノッドグラス, ドナルド・ジャスティス, ウィリアム・ディッキー, ジェーン・クーパー

学歴

コロンビア大学
英語
学位: BA
期間: 1932–1936
卒業年: 1936
国: アメリカ合衆国
在学中にPhilolexian Society会長などを務め、The Columbia Reviewを編集
ケア・カレッジ(ケンブリッジ大学)
英語
学位: MA
期間: 1936–1938
卒業年: 1938
国: イギリス
Kellett Fellowshipで渡英

受賞歴

ピューリッツァー賞(詩)
1965
対象作品: 『77のドリーム・ソング』
主催: ピューリッツァー財団
結果: 受賞
全米図書賞(詩)
1969
対象作品: 『His Toy, His Dream, His Rest』
主催: ナショナル・ブック・ファンデーション
結果: 受賞
ボリンジャー賞
1969
対象作品: 『His Toy, His Dream, His Rest』
主催: ボリンジャー賞選考委員会
結果: 受賞
アメリカ芸術科学アカデミー会員
1967
主催: アメリカ芸術科学アカデミー
結果: 選出

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 77 Dream Songs

    『77 Dream Songs』は夢や錯綜した意識を題材とする連作詩で、ヘンリーという語り手を通じて自己の破綻や救済を探る。形式の実験性と濃密な心理描写が結びついた革新的な長篇的詩作である。

    自我の探求形式実験心理描写
  1. 受賞作: The Dream Songs(夢の歌)

    断片的な独白と反復、風刺的なユーモアを用いて自己の苦悩や喪失、アイデンティティを探る長篇詩群。形式的実験と深い内的追求が混在し、近代詩の重要作とされる。

    自己精神疾患ユーモアと悲劇
  2. 受賞作: The Dream Songs

    断片的で実験的な連作詩群。分裂した自我、喪失、罪悪感とユーモアが混在する語り口で個人的苦悩と日常の矛盾を描き、20世紀米詩の重要作とされる。

    「人生よ、友よ、退屈だ。そうは言ってはならない。」

    自己の分裂喪失悲嘆実験的形式

作品

代表作

『77のドリーム・ソング』

1964年 詩集(ドリーム・ソング形式)

「ヘンリー」と呼ばれる詩的分身を通して書かれた断章的な詩群。自由詩を基調としながら不規則な韻律やユーモア、苦悩、喪失、自己告白を織り交ぜる作品群で、ベリマンの代表作となった。

自己告白父の死アイデンティティ悲嘆とユーモア

『Homage to Mistress Bradstreet』

1956年 長詩(歴史的対話)

17世紀の詩人アン・ブラッドストリートに語りかける長詩。歴史的資料と詩的想像力を組み合わせ、ベリマンの初期の代表作となった。

歴史との対話女性詩人への共感記憶と想像

全著作

  • Poems(1942)
  • The Dispossessed(1948)
  • Homage to Mistress Bradstreet(1956)
  • 77 Dream Songs(1964)
  • Berryman's Sonnets(1967)
  • His Toy, His Dream, His Rest(1968)
  • The Dream Songs(1969)
  • Love & Fame(1970)
  • Delusions, Etc.(1972)
  • Henry's Fate & Other Poems(1977, 遺作編集)
  • Collected Poems 1937–1971(1989, 編者:Charles Thornbury)
  • Selected Poems(2004, Library of America, ed. Kevin Young)

作風・主題

文体
告白的詩(Confessional)断章的・断続的な詩形(Dream Song形式)自由詩だが不規則な韻律を用いる
頻出モチーフ
父の死と喪失自己分裂・分身(ヘンリー)宗教的苦悩と贖罪アルコールと自己破壊

健康

  • アルコール依存症
    生涯を通じて(特に晩年)
    反復的入院、創作と私生活に深刻な悪影響を与え、最終的な自殺につながった要因の一つとされる。
  • うつ病(抑うつ傾向)
    主に成人期〜晩年
    創作の重いテーマとなり、生活機能を阻害。複数回の精神的危機を経験した。

評価・遺産

ジョン・ベリマンは戦後アメリカ詩の重要人物であり、とくに『ドリーム・ソングス』によって告白的詩の代表的作家として確立された。ピューリッツァー賞や全米図書賞など主要な詩の賞を受賞し、多くの後進詩人に影響を与えた。

記念館・博物館

  • スチュアート・A・ローズ記念文書館(ジョン・ベリマン資料) エモリー大学(アトランタ、ジョージア州)

関連学会

  • アメリカ芸術科学アカデミー

資料所蔵先

  • コロンビア大学レアブック&原稿館(関連資料)
  • スチュアート・A・ローズ記念文書館(エモリー大学)

大衆文化への影響

  • テレビドラマ『サクセッション』は第シーズン終盤のエピソードタイトルに『Dream Song 29』のフレーズを用いている。
  • ミュージシャンのニック・ケイヴなどがベリマンの作品に影響を受けたと発言している。

引用

  • 「これらの歌は理解されるために書かれたのではない、わかるだろう。/それらはただ恐れさせ、慰めるためのものだ。」
    出典: 『ドリーム・ソングス』第366編(詩中の言葉) (1968年)

豆知識

  • 出生時の名はジョン・アリン・スミス・ジュニア(John Allyn Smith, Jr.)で、後に継父の姓ベリマンを名乗るようになった。
  • 教え子にフィリップ・レヴィンらがいる。
  • 1965年に『77のドリーム・ソング』でピューリッツァー賞を受賞。
  • 1972年にミネアポリスのワシントン・アベニュー橋から転落して自殺した。