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ホルヘ・ルイス・ボルヘス

ホルヘ・ルイス・ボルヘス

Jorge Luis Borges

別名: Jorge Borges / Borges
ペンネーム: H. ブストス・ドメックアドルフォ・ビオイ・カサーレスとの共著で使用した仮名

プロフィール

性別
男性
生誕
1899-08-24 (ブエノスアイレス(アルゼンチン))
死没
1986-06-14 (ジュネーヴ、スイス) 86歳
国籍
アルゼンチン
言語
スペイン語, 英語, フランス語, ドイツ語
宗教
不可知論(アグノスティシズム)
居住地歴
ブエノスアイレス(アルゼンチン) → ジュネーヴ(スイス) → スペイン(バルセロナ、マヨルカ、マドリード) → アメリカ合衆国(講演・招聘での滞在)

経歴

職業
作家, 詩人, 翻訳者, 図書館長, 批評家, 講師
活動期間
1921年〜1986年
所属
アルゼンチン国立図書館(ディレクター就任), ブエノスアイレス大学(英文学教授), アルゼンチン作家協会(SADE)
影響を受けた人物
アルトゥル・ショーペンハウアー, ジョージ・バークリー, フリッツ・モートナー, ギヨーム・アポリネール, ウォルト・ホイットマン
影響を与えた人物
ガブリエル・ガルシア=マルケス, J. M. コッツィー, デビッド・フォスター・ウォレス, ウィリアム・ギブソン, フィリップ・K・ディック
ノミネート
ノーベル文学賞候補(複数回)

学歴

コレージュ・ド・ジュネーヴ (Collège de Genève)
期間: 1914–1918
卒業年: 1918
国: スイス
バカロレア取得(1918)

受賞歴

国際フォルメンター賞(Prix Formentor)
1961
主催: Formentor / Consejo Internacional del Libro
結果: 受賞(サミュエル・ベケットと共同受賞)
エルサレム賞
1971
主催: Jerusalem International Book Forum
結果: 受賞
アール・エ・レ・文学勲章(Commandeur de l'Ordre des Arts et des Lettres)
1962
主催: フランス文化省
結果: 受賞
ミゲル・デ・セルバンテス賞
1980
主催: スペイン政府 / Cervantes 財団
結果: 受賞
バルツァン賞(Balzan Prize)
1980
対象作品: 言語学・文芸批評分野
主催: Balzan Foundation
結果: 受賞
エドガー賞 特別賞
1976
主催: Mystery Writers of America
結果: 受賞(特別功労)
レジオン・ドヌール勲章
1983
主催: フランス政府
結果: 受賞
ダイヤモンド・コネックス賞(Konex)
主催: Fundación Konex(アルゼンチン)
結果: 受賞(年代別の最重要作家として)

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 生涯の業績(短篇と詩による知的寓話)

    鏡、迷宮、図書館、無限、分岐する時間をめぐる短編群を集めた、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの最重要作品集。

    寓話、哲学、幻想をひとつの宇宙に束ねた、ボルヘス文学の入口となる一冊。

    短編小説迷宮無限幻想
  1. 受賞作: Ficciones

    『Ficciones』(フィクシオネス)はボルヘスの代表的短編集で、迷宮、鏡、無限図書館などを題材に現実と虚構の境界を揺るがす哲学的短編を集める。言語の遊びと思想的な深みが融合し、現代文学に強い影響を与えた。

    迷宮と鏡が、現実と虚構の境界を揺るがす短編集。

    短編小説メタフィクション哲学幻想
  1. 受賞作: Ficciones

    短篇を中心とした代表的短編集。現実と虚構の境界、無限や図書館、迷宮といったモチーフを通じてメタフィクション的な思考実験を展開する。

    短編メタフィクション迷宮図書館無限

作品

代表作

フィクシオネス

1944年 短編集(短編小説)

迷宮、鏡、図書館、言語の遊びなどを扱う代表的な短篇集。哲学的・メタフィクション的要素が強い作品群。

迷宮図書館無限偶然言語と作家性
映像化・舞台化
  • [映画] 『Días de odio』(映画化:『憎しみの日』) / Leopoldo Torre Nilsson (1954)
翻訳
  • アンドリュー・ハーリーによる英訳など複数の英訳版が存在

エル・アレフ

1949年 短編集

小さな点(アレフ)を通して宇宙の全てを見るという装置を用いた表題作を含む短篇集。記憶や無限を巡る物語が多い。

記憶無限視覚と知覚書物と文献
翻訳
  • 英訳や他言語訳が多数存在

砂の書

1975年 短編集

無限にページが続く本『砂の書』を巡る表題作など、無限や書物にまつわる寓話的短編を収める。

無限書物異世界的装置
翻訳
  • 英語ほかで翻訳多数

分岐する道の庭

1941年 短編

時間の分岐や並行する可能性をめぐる短編。ハイパーテキスト的な発想の先駆とされる。

時間可能世界分岐する選択
翻訳
  • 初期に英訳され国際的評価を高めた

全著作

  • Fervor de Buenos Aires(1923)
  • Historia universal de la infamia(1935)
  • El jardín de senderos que se bifurcan(1941)
  • Ficciones(1944)
  • El Aleph(1949)
  • El libro de los seres imaginarios(1967)
  • El libro de arena(1975)

翻案

  • 『Días de odio』(1954)— レオポルド・トーレ・ニルソン監督による『Emma Zunz』の映画化
  • 複数の短篇が映画・舞台・オペラに翻案

作家による翻訳

  • ウィリアム・フォークナー『The Wild Palms』などの英語からの翻訳

作品の翻訳

  • Ficciones の英訳(複数)
  • El Aleph の英訳(複数)

作風・主題

文体
緻密で凝縮された散文メタフィクション哲学的・寓話的な短編博覧強記に基づくエラウドション(博識の遊び)
頻出モチーフ
迷宮書物・図書館無限と数夢と現実の重なり作者と作品の二重性

健康

  • 進行性の視力障害・失明
    30代から進行、55歳頃に完全失明
    執筆様式に影響を与え、朗読・記憶を用いた作業と短編や詩への傾倒を促した。
  • 肝臓癌(死因)
    晩年(1986年没)
    1986年に死去の原因となった。

評価・遺産

スペイン語文学および世界文学における中核的存在。メタフィクション、非線形的物語、知識と図書館のモチーフを通じて後続の作家やデジタル表現に大きな影響を与えた。ノーベル文学賞は受賞しなかったが多数の国際賞を受け、その評価は高い。

記念館・博物館

  • ホルヘ・ルイス・ボルヘス・コレクション(University of Virginia) アメリカ合衆国、バージニア州チャールズタウン(大学特別収蔵)
  • ボルヘス・センター(University of Pittsburgh) アメリカ合衆国、ピッツバーグ(大学附属)

関連学会

  • アルゼンチン作家協会(SADE)

資料所蔵先

  • University of Virginia: Jorge Luis Borges Collection(原稿・書簡等所蔵)
  • Borges Center(University of Pittsburgh)

大衆文化への影響

  • 映画・舞台・音楽への影響(短編の映画化やオマージュ)
  • 現代SFやポストモダン作家への参照・言及(ギブソン、ウォレス等)

引用

  • 私はいつも楽園をある種の図書館だと想像していた。
    出典: 自伝的覚書(The New Yorker に掲載された自伝的ノート) (1970年)
  • 神は意地の悪い皮肉で私に同時に本と夜を与えた。
    出典: 詩(後年の引用)

豆知識

  • ノーベル文学賞は受賞せず、生涯にわたり何度も候補に挙がった。
  • 55歳頃に完全に失明したが創作活動は続けた。
  • 若年時にオスカー・ワイルドの『幸せな王子』をスペイン語に翻訳して掲載された(10歳のとき)。
  • 遺産管理などで未亡人マリア・コダマと出版社間に争いが生じた。