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第23回(1944年) 栄誉受賞作: Fog Magic
海霧に包まれる海辺の町を舞台に、少女グレタが霧の向こうに広がるもうひとつの時代へ迷い込む幻想小説。現実と記憶、憧れが静かに交差し、子どもの想像力の手触りをやわらかく描く。
霧がひらくたび、少女はもうひとつの時間へ足を踏み入れる。
107ページ幻想郷愁成長時間移動海辺の町
ジュリア・リナ・サウアー
ジュリア・リナ・サウアー
Julia Lina Sauer
ペンネーム:
ジュリア・L・サウアー(著作や図書館関係の公表で用いられる表記)
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1891-04-08 (アメリカ合衆国ニューヨーク州ロチェスター)
- 死没
- 1983-06-26 (アメリカ合衆国ニューヨーク州ロチェスター) 92歳
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 居住地歴
- ニューヨーク州ロチェスター(生涯の大部分の居住地) → カナダ・ノバスコシア州リトルリバー(1930年代〜1960年代の夏の別荘地)
経歴
- 職業
- 児童文学作家, 図書館員
- 活動期間
- 1921年〜1958年
- 所属
- ロチェスター公共図書館(児童課長、1921–1958)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| ロチェスター大学 | — | — | — | — | アメリカ合衆国 |
| ニューヨーク州立図書館学校(オールバニ) | — | 図書館学 | — | — | アメリカ合衆国 |
ロチェスター大学
国:
アメリカ合衆国
ニューヨーク州立図書館学校(オールバニ)
図書館学
国:
アメリカ合衆国
図書館員としての専門教育を受ける
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1944 | ニューべリー名誉賞(ランナーアップ) | 霧の魔法 | — | アメリカ図書館協会(ALSC) | ニューべりー名誉賞(ランナーアップ) |
| 1952 | ニューべリー名誉賞(ランナーアップ) | ターンロックの灯 | — | アメリカ図書館協会(ALSC) | ニューべりー名誉賞(ランナーアップ) |
ニューべリー名誉賞(ランナーアップ)
1944
対象作品:
霧の魔法
主催:
アメリカ図書館協会(ALSC)
結果:
ニューべりー名誉賞(ランナーアップ)
ニューべリー名誉賞(ランナーアップ)
1952
対象作品:
ターンロックの灯
主催:
アメリカ図書館協会(ALSC)
結果:
ニューべりー名誉賞(ランナーアップ)
受賞・候補エディション
作品
代表作
霧の魔法
1943年 児童ファンタジーノバスコシア州の海辺の町を舞台にした幻想的な物語。少女が濃霧のときだけ現れる古い村を発見し、現実と過去の境界を行き来する経験を通して想像力と現実の共存を描く。
想像力と現実の共存子どもの成長記憶と過去
ターンロックの灯
1951年 児童現実主義/海洋ものノバスコシア沖の小さな灯台を舞台にした物語。地域社会や責任感、成長を繊細に描き、場所の雰囲気(sense of place)を強く打ち出した作品。
場所性(sense of place)責任とコミュニティ子どもの視点
マイクの家
1954年 児童現実主義小さな男の子が『マイク・マリガンと彼の蒸気ショベル』を何度も借り、その結果図書館を『マイクの家』と呼ぶようになるという、図書館と読書への愛情を描いた短編的な物語。
図書館と読書への愛情日常の喜び子どもの観察力
全著作
- 霧の魔法(Fog Magic)、Viking Press、1943
- ターンロックの灯(The Light at Tern Rock)、Viking Press、1951
- マイクの家(Mike's House)、Viking Press、1954
- Radio Roads to Reading: Library Book Talks Broadcast to Boys and Girls(編集)、Wilson、1939
作風・主題
- 文体
- 現実と想像を行き来する叙述静謐で抑制された筆致子どもの視点からの繊細な描写
- 頻出モチーフ
- 霧(Fog)海辺・灯台・沿岸の風景図書館と本
評価・遺産
児童図書館員としての長年の活動と、想像力と現実の両面を重視する児童文学の姿勢により、図書館界と児童文学界に影響を残した。『霧の魔法』と『ターンロックの灯』はニューべリー名誉賞に選ばれ、後の作家にも愛され続けている。遺稿・資料はロチェスター公共図書館およびミネソタ大学に所蔵されている。
関連学会
- アメリカ図書館協会関連の委員会
資料所蔵先
- ロチェスター公共図書館(Julia Lina Sauer papers)
- ミネソタ大学カートラン・コレクション(Kerlan Collection)
大衆文化への影響
- 作家レベッカ・ステッドなど現代作家の推薦・言及
引用
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『ジャニー・ラーキンズに安全な世界を作ることから始めなければ、ナイチンゲールに安全な世界を作ることはできない』。児童書には現実と想像の両方が必要だと訴えた。
出典: Library Journal 掲載記事「Making the World Safe for the Janey Larkins」, 1941 (1941年) -
「児童図書館員の第一の義務は、常に子どもを最良のものへと導き、より良きものを評価する助けとなり、できる限り高いレベルで読書を続けさせることであると私は信じる」
出典: 発言(図書館員としての所信)
豆知識
- 9歳のときに自宅近くの歩道で人が射殺される現場を目撃し、裁判で証言した。
- 3冊の児童書を書き、そのうち2冊がニューべリー名誉賞のランナーアップに選ばれた。
- 1930年代から1960年代にかけてノバスコシア州リトルリバーに夏の別荘を持ち、多くの作品の舞台となった。
- 著作や図書館活動に関する資料はロチェスター公共図書館とミネソタ大学に所蔵されている。
- Kirkus で全作品が星付き評(remarkable merit)を受けた。